シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年04月25日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回の続き。

 ★  ★  ★

ツラン民族その6

 ゾロアスターの教えを守るペルシア(イラン)人は、次のように語っていた。

 「見渡す限り至る所に神霊から生じた世界が広がっている。世界は高次の存在からまるでまったく堕落してしまったかのように現われている。我々を取りまく動物、植物、鉱物界全ては、かつてはもっと高次の存在だった。今、頽廃してしまったが、人間は、それらを再び高めようとする希望を抱いている。」

 このペルシア(イラン)人の感情の中に生きていた理念を、動物を例にあげて、今日の表現に置きかえてみる。教師が学校で、生徒に語る様な表現では、次のようになる。

 「周囲にあるものを見てごらん。それらは、昔はもっと精神的な存在だった。今は堕落し、頽廃してしまっている。

 では、狼を見てみよう。五感を通して見る狼という動物は、堕落し、頽廃している。昔の狼には悪しき特性などなかった。しかし、いまから君たちが、自分の良き特性や精神力を結集させ、今のこの狼を飼育できる。

 この動物に君たち自身の特性を付与して、狼を、君たちに仕える犬にできる。狼と犬は、いわば精神の堕落と向上という2つの世界の流れをそれぞれ特徴づける存在なのだよ!」



 対照的に、動物等のために、自分の力を行使しなかった別の人間たちは、動物をありのままに放置してきたので、動物は益々堕落していかざるを得なくなった。上記の2つは異なる力の働きを現わしている。

 上記の2つの異なる二元性をもつ対極的な力をまとめると、次のようなイメージが浮かび上がる。

 「もし自然をあるがままに放置するなら、自然は益々深みに沈み、全てが野生化してしまう。しかし、私が自身の信奉する善意の方向へと精神の目を向けることができれば、その善意が、私を助けて、深みに沈んでいく存在を、再び上方へと導くことができる。私が尊敬する、この善意は、更なる進化への希望を私に与えてくれる。」

 ペルシア(イラン)人にとって、この善意の力こそアフラ・マズダに他ならなかった。ペルシア(イラン)人は、次のように考えた。

 「自然の働きを、高貴に導く力は、人間が、アフラ・マズダ、つまり上方へと向かうオルムズドの力と結びついたときはじめて達成される。しかし自然を、あるがままに放置しておくなら、全てが野生化してしまう。

 この野生化は、アーリマン(アンリ・マンユ)により生じる。」

 更に、古代ペルシア(イラン)の地域には、次のような考え方が広まった。

 「北の地方にも、多くの人間が徘徊しているが、北の人々は、アーリマンの手先である。アーリマンの僕の人間たちである。アーリマンの手下は、ただ世界を歩き廻って、自然が提供するものを受けとるばかりである。自然を再び精神化するために働こうとしない。

 しかし、我々はオルムズドの力であるアフラ・マズダと同盟している。」

 ゾロアスターの教えを守るペルシア(イラン)人は、自分たちが感じた善意を、法律の中にも表現した。つまり外(物質)的な律法の中に、上方への意識を表現することで、生活を整備しようとした。

 これがゾロアスター主義の外(物質界)に現れた結果だった。ペルシア(イラン)とツラン(トゥーラーン)の対立を、上記のように見るべきである。



 この闘争が理解できれば、魂の働きが、ゾロアスターから、全人類にまで、どのように流れ、広がっていったのか、を知ることができる。

 (日本の皇室にも南北朝の対立があるのは非常に興味深い。)

 (人智学通信 1990年5・6月 第24号より)

 ★  ★  ★

 以上の話から、ツラン民族の以下の性質が特徴的である。



 つまり、特定のコネや賄賂に頼ろうとする性質である。特に現代の日本の官僚の特徴といえる。「神霊」を「権力者」に置き換えれば、日本人の癒着体質そのものともいえる。

 例えば、祈祷や祈願などは、日本人のこの癒着体質そのものともいえる。墓に入れば成仏できるなどという日本の仏教特有の考えもこの類。そもそも成仏とは生きながら仏になることだから、死を克服しないといけないので、死ぬことが前提になるはずがない。

 ツラン民族の特質が日本人にも見受けられるのは非常に興味深く、また、ペルシャ民族の特性が、物質的になって、西欧の資本主義に浸透していることがよくわかる。ペルシャ民族の特質が古代ギリシアの精神性向上として受け継がれていたときはまだ霊能力があったのでよかったが、古代ローマになって、霊能力が失われていき、権力と癒着するにつれ、物質化していき、現在の米国の金儲けしか頭にない資本主義を生み出した。

 日米の外交問題をみていると、自分たちこそ正義だとして疑わない米国と、米国の権力に取り入りなんとか細々とやっていこうという日本の対立が、かつてのイランとツランの対立として現れていることがわかる。





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Last updated  2014年04月30日 14時42分36秒
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