シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2015年01月09日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 世界が二極化している根本は、そこに住む人間たちが競争的闘争的になり、悪くなっているせいであることは明白である。平和的な解決といいながら平和とは全く逆の武力解決を望むのは人間が馬鹿で悪くなっている証拠である。

 特に問題なのは、人類の教師となるべき宗教者が低次になり、競争的闘争的になっているせいであろう。

 宗教者の多くが金儲け主義に走っている風潮をなくさない限り、人類全体が地獄に堕ちることは明白であろう。

 私は初詣は全くやらない。初詣が金儲け主義を助長しているからである。参拝は気がむいたときだけで昨年、伊勢神宮に参拝する機会があったが、賽銭はほとんど払わなかった。ただし労働に対する謝礼としてお土産はそれなりに買った。

 大体神様ともあろうものが金銭などで手心を加えるなんて野暮な考えをもつことこそ邪念のはじまりである。イエスだって、金銭の額ではなく、その人が稼いだ金銭の何割を出すかの方が重要で、貧乏人が出す金銭の方が価値があるというようなことを述べている。

 それはどういうことかといえば、端的にいえば金銭に乏しい貧乏人が、金銭を出せば、それだけ生活が困難になるからである。要するにあえて困難に挑むから価値があるというわけである。

 人はなぜ、山に登るのであろうか? 

 山登りが困難だからである。では天国に上るのはどうなのか?

 山登り以上に遥かに困難であるはずだ!



 最近、仏教の修行をTVでみる機会があったが、確かに素直に自分にはできない過酷な修行である。しかし、その修行をしたからといって、必ず天国に行けるかといえば、否であろう。

 修行というのは、困難なほど意味がある。困難に挑戦する坊主の姿は確かに美しいものだったが、それと同じ困難な境遇にいる貧困者への励みとなっただろうか? といえば否であろう。

 厳しい修行には期間が設けられているが、本当の貧困者には期間がない。ホームレスが坊主のする修行をみて、心癒されるだろうか? ホームレスからみれば単なる現実逃避の仏教ごっこにすぎない。

 出家とはホームレスという意味だったはずだ。仏教はホームレスを救うためにできたはずである。だから仏教には金銭は一切必要のないものである。そのための知恵が修行のなかにあったはずだ。

 さて、悪魔崇拝が蔓延る現代の日本への警笛のためにシュタイナーの話を続ける。

 ★          ★          ★

ツラン(トゥーラーン)民族その5

 当時(約1万年前)の物質文化で最も進歩を遂げた民族が、北からペルシア(イラン)地域まで南下してきたという事実は、神話や伝説として美しく表現されている。

 様々な北方の民族を率いて、ペルシア(イラン)ヘと下りてきた伝説の王ジェムシッド(?)について次のような物語が伝わっている。

 (このジェムシッド「?」の名前は色々調べても残念ながら出てきません。)

 この王は地上での使命を実現するため、アフラ・マズダー(太陽)神から黄金の短剣を受け取り、怠惰な性質をもつツラン(トゥーラーン)人の大衆の中から、黄金の短剣の力で、叡智に従って体力を行使できるように、自分に従う民族を作り上げた。



 それまでの人類の体力は頽廃していたが、再び発展させ、この世のために精神力を発揮できるようにした。黄金の短剣は犂となって大地を耕地に変え、人類の最初の様々な耕作器具の発明を可能にしたが、その後も、力を発揮して、人類が誇りとする様々な文化をつくりあげ、今日に至るまで作用し続けている。

プラウ(犂)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A6

 ツラン(トゥーラーン)からペルシア(イラン)まで移動してきたジェムシッド王が、アフラ・マズダーから、この短剣を受けたという事実には非常に大きな意味がある。この短剣の力こそが、人類に外の感覚(物質)界を作り変える力を生じさせたからである。

 この黄金の短剣を授けたアフラ・マズダー神は、ツァラトゥストラ、もしくはゾロアスターと呼ぶペルシア人の指導者に霊感を与えた偉大な神でもあった。



 ゾロアスターは、太古の時代(アトランティス没落直後)に、聖なる秘儀(霊界)参入による叡智の力により、人間の精神力で物質文化を発展させようとする意識をもったペルシア民族を指導した。

 ゾロアスターは古代アトランティスの霊界参入の能力を失っていた様々な民族に、霊界への参入についての新たな展望や、新たな希望を与える使命をもっていた。そのような意味で、ゾロアスターは、人智学徒がしばしば語ってきた、秘儀(霊界)参入の「道(方法)」を開いた。

 それは、人間の小さなオーラとは対照的に、「大きなオーラ」、つまり「アフラ・マズダー」と呼ばれた高次の霊の体が、日光(太陽光)であるという事実を、様々な民族に霊視させる方法なのである。

 ゾロアスターが教えたことは、当時は、まだ遥か遠くの天国にいる、この霊が、いつかは地上に降りてきて、人類史のなかで、自らの体を、地球と結びつけ、そして人類のためにその後も地球とともに人間の自我に作用し続ける、という事実だった。

 つまりゾロアスターは、後にキリストとして歴史上を生きる高次の霊を、当時の人々に示した(預言した)。

 上述したゾロアスターは、トロイア戦争(紀元前1000年頃と考えられている)よりも、5000年も前の時代の人物と古代ギリシア人たちが考えていたということを強調しておきたい。この太古のゾロアスターには後にグシュタスブ(?)と呼ばれた後継者がいた。

トロイア戦争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%A2%E6%88%A6%E4%BA%89

 (このグシュタスブ「?」の名前も色々調べても残念ながら出てきません。)

 ゾロアスターは偉大な祭司として、当時の人類を外の物質界から再び霊界へと導く太陽神アフラ・マズダーを教えたが、グシュタスブはこの教えを普及させるのに尽力した王だった。

 古代ペルシア(イラン)では、ゾロアスターやグシュタスブが与えた霊感や意識は、この古代ペルシア地域の北に隣接する北方の民族(ツラン)と衝突する要因になった。

 古代ペルシア(イラン)民族とツラン民族の衝突から、地上で最大の戦争の1つが生じた。一般には、この太古の歴史的事実があまり知られていないのは、あまりにも古い時代(紀元前5000年あたりか)のことだったからである。

 ペルシア(イラン)とツラン(トゥーラーン)との間に凄まじい衝突が生じた。数10年どころか、数100年にも及ぶ、この戦争から一種の緊張感が生じ、その後も、その気分はアジア内陸部に長らく続いた。

 (人智学通信 1990年3・4月 第23号より)

ツラン民族その6

 ゾロアスターの教えを守るペルシア(イラン)人は、次のように語った。

 「見渡す限りのいたる場所には、神霊から生じた世界が広がっている。しかしもはや、この世界は、高次の世界から堕落してしまったように現われている。我々人類を取りまく動物、植物、鉱物の世界全ては、かつては、もっと高次だった。今、頽廃してしまったが、再び高めようとする希望を抱かざるを得ない。」

 ペルシア(イラン)人の感情の中に生きていた上述のような理念を、動物を用いて今日の表現に置きかえてみる。教師が生徒に語る様な表現で言えば次のようになる。

 「周囲にあるものを見てごらん。それらは、昔はもっと賢く平和的だった。今は堕落し、頽廃してしまっている。

 では、狼を見てみよう。いまの(物質)感覚を通して見る狼は、堕落し、頽廃し、欲望に目覚め、非常に攻撃的である。昔の狼にはこのような悪しき性質などなかった。しかし、もし、いまから君たちが、自分の善意から精神力を結集させ、狼を飼育するなら、以前の平和を好む高次な性質に戻すことができる。

 君たち自身がもつ善意を付与し、狼を君たちの善意に従う犬にできる。狼と犬は、いわば悪と善という2つの世界の流れを特徴にもつ存在なのだ!」

 精神力を用いて環境に手を加える民族は、動物を飼育して、動物を高次の性質へと導くことができた。

 対照的に、自分の精神力を環境や動物などのために役立てなかった別の民族は自然や動物を荒れるままに放置してきたので、動物は益々低次に堕落していかざるを得なかった。

 上述の2つは、善と悪の異なる力の働きを現わしている。

 この二元性をもつ対極的な力は、例えば、次のような想いとして働く。

 「もし自然を荒れるままに放置するなら、自然は益々深みに沈み、野生化してしまう。しかし、私が心の目で、善の存在へと私の信仰心を向ければ、その善への信仰が、私を助け、深みへと沈んでいくものたち全てを再び上方へと導くようになるだろう。私が尊敬する、この善の存在は更なる進化への希望を私に与えてくれる。」

 ペルシア(イラン)人にとって、この善の存在こそアフラ・マズダーに他ならなかった。ペルシア人は、次のように考えた。

 「自然の働きを高貴にする(浄化する)のは、人間がアフラ・マズダー、つまり上方へと向かうオルムズド(アフラ・マズダー)の力と結びついたときにはじめて達成される。しかし自然を荒れるままに放置しておくなら、全てが野生化してしまう。

 この野生化は、アーリマン(アンリ・マンユ)により生じる。」

 更に、古代ペルシア(イラン)の地域には、次のような考え方が広まった。

 「北の地方にも、多くの人間が徘徊しているが、北の人々は、アーリマンの手先である。アーリマンの僕の人間たちである。アーリマンの手下は、ただ世界を歩き廻って、自然が提供するものを受けとるばかりで、自然を再び高次(秩序)化するために働こうとはしない。

 しかし、我々はオルムズドの力であるアフラ・マズダーと同盟している。」

 ゾロアスターの教えを守るペルシア(イラン)人は、自分たちが感じた善意を、法律の中にも表現した。つまり外(物質)的な律法の中に、高次への意識を表現することで、生活を整えようとした。

 これがゾロアスター主義の外(物質界)に現れた結果だった。ペルシア(イラン)とツラン(トゥーラーン)の対立は上述のように読み取れる。

 秘教学史の多くを正確に報告すると、アルジャスブとグシュタスブの間の戦争、つまり、ツラン(トゥーラーン)の王とゾロアスターの守護者との闘い、そして北と南の対立が浮かび上がる。この戦争がその後のペルシア(イラン)やツラン(トゥーラーン)の両地域の特徴として継続していった事実を知る必要がある。

 この闘争が理解できれば、どんな魂の働きが、ゾロアスターから全人類にまで流れ広がっていったのか、を知ることができる。

 (人智学通信 1990年5・6月 第24号より)

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 宗教は原点に戻るべきである。





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Last updated  2015年01月13日 11時48分37秒
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