シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2015年05月08日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 超感覚の聴覚(霊聴力)をもつ人は、宇宙が圧倒的な調和の中でまるでシンフォニーのように鳴り響くのを聞くことができる。そして、この調和の響きと比較し、個人から個人に届く響きを聞けば、その音響は大小の不調和音として鳴り響くのが聞こえる。

 現代人の使命は、継続的な進化を通して、この不調和を解決し、再び調和へと導くことなのである。

 この不調和は「私」の昼意識(自我)から生じたが、とはいえ、それは宇宙を支配し導く神々の叡知を通して生じたのである。もし、人間が宇宙の調和の中にとどまっていたなら、決して現在のように一個人の独立した存在にはならなかっただろう。

 人間が自由に自らの力で再び調和を取り戻せるように、あえて不調和が導入された。そのために、「私」という意識的な感情が、これまでの調和を犠牲にしてでも、必要だった。

 木星意識が点火され、人間が再び宇宙との調和的関係を取り戻すときが来れば、新しい意識の中でも、自我意識を持ち、「私」の感情を保持しているだろう。つまり、人間は宇宙から独立した「私」という存在なのだが、同時に宇宙との調和の中にあるだろう。

 前回、新しい木星意識が「恐れと不安」を感じる自我を表現するのを見てきた。しかし、未来のこの意識が、あまりにも早く現れるとき、それは未成熟で場違いなものにもなる。

 1つ例を挙げてみる。8月に開花すべき花を温室に入れて、5月に咲かせるようにできる。そうすると、本来開花するはずの8月には、咲かなくなる。開花する力が5月に使い果たされ、8月の環境のなかに本来あるべきその力をみつけられないからである。

 たとえ5月に開花しても、温室から出された瞬間に死んでしまうだろう。というのも、その花は、もはや通常の季節の周期には属さないからである。

 「恐れと不安」の感情も同じである。今日、その感情には行き場がない(安らぐことがない)。未来には益々そうなるだろう。



 だから理解せずに暗記させる詰め込み教育となるが、これは暗記すればするほど暗記に頼ることになり、未知なものに対する柔軟性を失わさせ、かえって恐れと不安を増幅させ、将来、関節炎や硬化症等の素因となるという。)

 「恐れと不安」を感じるとき、人間に何が起こるのか?

 外界に抗して、しっかりとした中心点をつくり、人間の内面を強化するには、血液が中心へと、つまり、心臓へと押し戻されなければならない。

 血液を心臓に戻す行為は「私」(自我)のなかの内面力から生じる。

 血液に影響を及ぼす、この「私」(自我)の力は益々強く、益々意識的になる必要がある。

 つまり、木星上では、人間は自分を強くする為に、意識的に、自らの血液を、心臓という中心点に向けることができるようになる。

 けれども、今日のこの血液の流れと結びついた「恐れと不安」の感情は有害で、不自然である。だから、未来では、血液を心臓に戻す行為と「恐れと不安」の感情が結びついてはならない。

 「恐れと不安」とは無縁の「私」(自我)の内面力だけが活動すべきである。

 人類の進化全体を通して、外界は、人類に対して益々敵対的になっている。人類にのしかかる外界に、内面力を向けるように益々学ばなければならないが、同時にそこから「恐れと不安」を切り離す必要がある。

 特に、秘教の訓練において進むには、全ての「恐れと不安」の感情から、自分を自由にすることが必須となる。「恐れと不安」が正当性をもつのは、ただ自分を強くする必要があるのに気づかせる点だけにある。

 とはいえ、人間を苦しめる全ての不自然な「恐れと不安」の感情は、人類の進化全体から消え去らなければならない。



 そのとき外界は、今日の人間に対する敵対よりも遥かに敵対的で恐ろしい存在となっているだろう。「恐れと不安」の習慣から脱せない人は、将来、恐ろしい戦慄に次ぐ恐怖へと陥ることになるだろう。

 (自宅に引き籠り、「恐れと不安」で社会に出れなくなりネット中毒になる若者をみればわかる。)

 既に、この状態は今、外界の中に準備されている。それは、以前述べた、やがて来る大天使オリフィエルが支配する恐怖の時代には、以前よりもはっきりと恐怖と不安を自我に現すことになる。

 (自我はその恐怖を感じるあまり分裂しようとするという。つまり精神分裂に陥る。これは虐待され続けると精神が分裂することでわかる。黒魔術とは、精神分裂症を発症させ、アスラという悪魔を召喚することのようだ。)

 その時代が来たとき、人間は自分の足でしっかりと立つことを学ぶ必要がある!



 現在の文化そのものが、将来の木星上で人類を脅かす恐怖のモンスターを創造しているのである。今日、人間の技術が、天才的手法で構築している巨大な機械類を見てみれば、人類は将来、自分に向かって荒々しく立ち向かってくる悪魔を自らで創り出しているのがわかる。

 (人工知能と将来人類は格闘することになるだろう。)

 今日、人間が技術的装置や機械として組み立てるものは、将来、生命を獲得し、恐ろしい敵意をもって、人類に反抗するだろう。

 単なる便宜のためや個人や集団のエゴイズムを満足させるためだけに創造される全ての人工物は、人間に対して未来の敵となるだろう。

 (人間は自己都合で、自然から利益を取り出しているが、やがて、その利益に対するツケを支払わされることになる。例えば、311の福島原発事故などである。原子力エネルギーを取り出して利潤を上げたツケがいま不特定多数の被曝を生じさせる羽目に陥っている。)

 今日、人間は、あまりにも、自身が為すことから有利な便宜を得ることに関心を持ちすぎている。

もし、本当に宇宙の進化に貢献したいと思うなら、(人間に)便宜や見返りがあるかどうかではなく、それが美しいかどうか、高貴であるかどうかなどの芸術性に関心を持つべきである 。

 (自然環境を破壊すればするほど、今度は人間が破壊される要因をつくる。例えば、人工的にスギを沢山植え過ぎた結果、今度は花粉症に罹るなどである。)

 人類の行動を、便利さ(快適さ)を基準に評価するのではなく、美への純粋な喜び、精神性から導くべきである。

 (美しい行為かどうかを芸術的に評価すべきである。)

 芸術的な必要性を満たすために、純粋な愛と美の中で人間によって創造された全てがまた将来、生命を獲得し、そして、人類の高次の進化のために貢献するだろう。

 (これまでの社会は効率化を求めるあまり、人間に機械がとってかわり、今度は人間が機械の奴隷となっている。携帯電話やスマホの依存症で奴隷となっている沢山の人々がいる。)

 今日、何千、何万という人間たちが、幼い子供のときからずっと物質的便宜に基づいた活動のみに従事させられているのを見るのは本当に恐ろしいことである。

 (すでに漢字がかけなくなり、暗算もできなくなっている。レポートや論文はコピペで済ますなど思考能力を失いつつある。そしてクダラナイクレームだけは人一倍するようになっている。)

 彼らは全ての生活において、美しいものや芸術から切り離されている。どんなにみすぼらしい小学校にも最高の芸術作品が掲げられていなければならない。その事が人類の進化にとって無限の祝福となるだろう。

 (公園にある石像が裸体で恥ずかしいなどとクレームをつけるアホバカが現代の醜悪な環境を表出している。)

今日、人間は自らの手で、自分の未来を構築しているのである 。

 今日、絶対的な善も、絶対的な悪もない、という真実をはっきりさせるなら、将来の木星上ではどうなるかについて予測できる。どの人間の中にも善と悪が入り混じっている。善良な人でも自分の中に悪よりも少しばかり多い善をもっているに過ぎないだけで、善ばかりではないことに気づくべきである。

 けれども、木星上では、善と悪が混合されることはない。

人類は完全な善人たちと、完全な邪悪の人たちに分かれるだろう。今日育成する美しいもの、高貴なものは木星上では善の強化へと導き、今日のエゴイズムや便利さの追求の結果として生じるものは、将来は悪の強化につながる 。

 人間は、未来の悪の力に対等に直面できるように、「私」(自我)の内面力を自分のものにする必要がある。全くの「恐れと不安」なしに悪に直面できるように自分を強化するような方法で、意識的に血液を制御できなければならない。

 (シュタイナーは、心臓の筋肉が横紋筋なのは、将来随意筋になるためだという。つまり心臓を意識的に動かし、血流を制御できるようになるという。)

 つまり、血液を内側に向ける力を手にする必要がある。

 しかしまた、血液を人体の周辺に向けて流れさせる能力も失うべきではない。

 木星意識とは、月意識への回帰を意味することにもなる。人間は偉大な宇宙の法則との調和を取り戻し、カルマの法則と自分が一体であると感じるようになる。

 (自業自得を理解すること。)

 人間は宇宙の神々と共に流れる力を取り戻すが、月の上で獲得したような夢のような形で、意識するのではない。木星上では、常に、明るい昼の意識と自我の意識、つまり「私」の感覚を保持しながら、宇宙の神々や法則との調和の中で生きる。

 そのとき、不調和自体が、カルマの法則により、調和へと解消されるだろう。

 そして、宇宙の調和の中へと自我の意識が合流できるために、人類は「私」(自我)の最奥にある力(キリスト意識)が、心臓から輝き出るようになる必要がある。

 言い換えれば、人類は、敵に直面したとき、血液を心臓へと導く内面力を、意識的に行えるのと同時に、また意識的に、血液を人体表面へと輝き出せなければならない。

 人類が未来の条件に対抗できるのは、心臓をダイヤモンドのように輝かせられるときだけなのである。

 内面の発達に向けて努力するには、既に今日、これらの力を徐々に制御し始めていなければならない。

 これは意識して息を吸ったり吐いたりすること(呼吸法)を学ぶことにより達成できる。

 息を吸い込むとき、宇宙の力に結びつく「私」(自我)の陽の内面力、つまり心臓から人体表面に輝き出る力が活性化される。そして、息を吐き止めるとき、血液は心臓に向かって進み、心臓を確固とした中心にする「私」(自我)の陰の内面力が活性化される。

 (阿吽の呼吸の「阿」と「吽」のことで、その形を表現する金剛「ダイヤモンド」力士像は、「阿」形が月意識の恥じらいを克服し、血液を体表に導く表現で、「吽」形が木星意識の恐れと不安を克服し、血液を心臓の中心へと導く表現であることがわかる。)

月意識;「恥ずかしさ」無しに、宇宙と一体となり、「私」(自我)の輝きにより血液を体表へと導く

木星意識;「恐れと不安」無しに、「私」(自我)から血液を確固とした中心の心臓に導く

 こうして、秘教学徒は、今日でさえ、いま述べた意識的な呼吸の訓練によって、「私」(自我)の制御力を徐々に獲得するのを学ぶ。しかし、まだ教授されてなければ、そのような訓練に熟練者の助けなしに取りかかれると信じるべきではない。

 誰でも正しい時が来れば教えを受ける。とはいえ、まだそのような訓練を実践していない人でも、その訓練の目的の理解を深めるのが早すぎるという事は決してない。理解は後になって、その訓練を一層実り多いものにするだろう。

 宇宙の中にある霊的で微妙な経過についての理解を益々発達させ、そして、人間の進化計画に沿って来るべき時代へと一歩一歩成長していくべきである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015年05月09日 21時46分02秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: