シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2015年11月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 シュタイナーの4つの気質の話を続ける。ドラえもんのキャラで4つの気質を代弁させると、アニメ「ドラえもん」をみたことがある人には非常にわかりやすくなると思う。

 アニメの「ドラえもん」は海外でも放映されているようで、日本語がしゃべれないベトナム人と、「不細工でメンドクサイ女性」を、英会話で「ジャイ子」と呼んで、すみやかに話が通じたことがあったが、海外では有名なアニメキャラの方が、日本語より通じることがわかった。

 例えば、この国ではよく、米国をジャイアンに喩えるが、以前、このブログでも、ドラえもんのキャラに喩えて、日米関係を考察したが、外交が非常によく解説できる。

 米国はジャイアンで、その気質から、模範となる大人の国を必要とするのが、前回の話からわかるが、つまり歴史的にはパックスブリタニカの英国の産業革命を手本としていた国ということがわかる。米国がナンバーワンになってから、手本がなくなり、暴力に依存し、迷走しているといってよい。

 以前、この国の政府や官僚をスネ夫に、沖縄をのび太に喩えたが、最近、上級国民という言葉が使われるようになり、上級国民がスネ夫で、下級国民がのび太に喩えられる感じだろう。前回の話から、スネ夫は移り気なので、一途な恋を必要とするが、本当は、のび太の下級国民を愛するべきなのに、いまのところはジャイアンの米国に片想いしている感じか。

 ドラえもんは、のんびり屋タイプだから、中国辺りなのではないかとも思える。中国からの爆買いがこの国のいまの景気を支えているといってよいから、爆買いできる経済成長という四次元ポケットをドラえもんが失ったら、のび太はジャイアンとスネ夫コンビに虐められ続けることになるだろう。

 前回の話から、のび太は悲劇を好むというから、ハリウッド映画のようなハッピーエンドよりも、「フランダースの犬」や「おしん」などが高視聴率を叩き出すのも頷ける。

 というわけで、ドラえもんのキャラで、4つの気質をまだまだ続ける。まとめというべき話の紹介である。

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四つの気質
http://blog.goo.ne.jp/steinerclub/e/3f8519ecbf635703b80735da9fb5d58f

 古代ギリシア以来、人間には四つの気質があるとされてきました。

 赤を好む、割り算的な気性が、火のような胆汁質(ジャイアン)です。意志が強く、決断が早く、目的がはっきりしています。怒りやすく、危険を好みます。背は低く、肩幅が広く、首は短く、目鼻立ちがはっきりしています。地面にめりこむような歩き方をします。時間に正確で、食べ物に好き嫌いはありません。

 黄色が好きな、掛け算的な性格は、風のような多血質(スネ夫)です。気が変わりやすく、興味がつぎつぎに移っていきます。跳びはねるような歩き方です。ものの見方は肯定的・楽観的です。スタイルがよくて表情豊か、身のこなしは軽やかです。しかし、浅はかで、だらしなく、優柔不断なところがあります。

 緑色を好む、足し算的な性格は、水のような粘液質(ドラえもん)です。太っていて無表情、だらだら歩きます。一人でいるのが好きです。整頓が好きで、人から言われたことは正確に行ないます。友だちを作りにくいのですが、できた友だちには忠実です。のんびりしていて、激することがありません。几帳面で、持続力があります。食べすぎ・寝すぎ・厚着の傾向があります。

 藍・紫を好む、引き算的な性質が、土のような憂鬱質(のび太)です。痩せていて、猫背になりがちです。足を引きずるように歩きます。寝付きが悪く、朝は不機嫌です。大人のように振る舞い、悲観的で敏感で、自己中心的です。自分を閉ざしているのですが、好きな人にはすなおです。不幸な人を見ると安心して、同情します。

 胆汁質の子ども(ジャイアン)は、大きな関心を示していてもらわないと不満です。その子の能力を少し越えた課題を与えるのが有効です。 尊敬できる権威者がいると、自制できます 。

 多血質の子ども(スネ夫)には、生活に静かなリズムが必要です。 一つの遊びに変化をつけながら、その遊びを続けるようにします 。

 粘液質の子ども(ドラえもん)には、早朝の手伝いをさせるとよいでしょう。その子自身には、無関心なふうにしているのがよいのですが、その子が 物事に興味を持つようにさせる工夫が必要です 一緒に遊ぶときに、すこしテンポを早めていきます 。

 憂鬱質の子(のび太)は、心身の暖かさを必要としています。大人は人生の苦悩を背負う人間として、みずからの苦しみへの対処を、その子に語るようにします。 お話も、悲話を選びます 。

 同気質で対面する方法があります。胆汁質の子どもと競争して、大人が胆汁質的にがんばって、勝つようにします。多血質の子どもと一緒にいて、大人がその子以上に真面目に多血質的に振る舞ってみます。粘液質の子どもに対して、こちらがその子以上にゆっくりしてみます。憂鬱質の子どもを、娯楽(喜劇)で楽しませようとすると、失敗します。

 食べものによる対処法もあります。 胆汁質の子ども(ジャイアン)には、穀物・生野菜のほか、甘いものを与えるとよいはずです

多血質の子ども(スネ夫)には、砂糖や肉を控えめにします。乳製品がお薦めです 。

粘液質の子ども(ドラえもん)には、雑穀・葉菜を与え、おかずは塩味にします。卵は控えめにします 。

憂鬱質の子ども(のび太)には、蜂蜜や、花のハーブティー、果物、サラダ、そして甘いお菓子を与えるようにします。考え込む癖があるのですから、思考を促す根菜は控えめにします。キャベツも控えめです 。

 老婆心ながら、気質に関係なく、一歳未満の子どもにはジャガ芋は与えません。妊娠期間中の大人もジャガ芋は摂りません。また、父親が飲酒していたら子どもは神経に問題が生じ、母親が飲酒すると子どもの内臓に影響が出ます。

 子どもが口にするタンパク質・脂肪・糖分は、良質である必要があります。良質の食糧を摂っていると、必要な栄養素を本能的に欲し、味覚によって適量を判断できるようになります。

砂糖は、天然のものだと適量で満足するのですが、人工的に精製したものは癖になって、度を越して欲しがるようになります 。

 どの気質も本来よいものなのですが、 極端になると、弊害が出てきます 。

親や教師の気質が、子どもに影響します 。 その影響は、その子が成長して中年になるころに、身体に現われます。大人は、自分の気質をよく認識して、適度なものにするように気遣う必要があります 。

 親・教師が胆汁質(ジャイアン)すぎる場合、子どもは血液循環に障害をきたすことがあり、リウマチになったり、消化器に症状が現われることがあります。

 大人が多血質(スネ夫)すぎる場合、子どもは活力がなくなることがあります。方向が定まらず、意志・忍耐力の弱い人間になる可能性があります。

 大人が粘液質(ドラえもん)すぎる場合、子どもは精神的な呼吸困難に陥り、神経質になりがちです。愚鈍になることもあります。

 大人が憂鬱質(のび太)すぎる場合、子どもは感情が抑圧され、呼吸器や心臓を病むことがあります。

 胆汁質(ジャイアン)の大人は、子どもを驚かせるような言動をしてしまうので、子どもは不安を感じ、虐げられていると感じます。

 多血質(スネ夫)の大人は子どもから深い印象を受けず、子どもは生命の喜びを抑えられます。

 シュタイナーは、唯物論は人間への興味を失わせるので、唯物論の影響を受けた大人は子どもに無関心、すなわち粘液質(ドラえもん)になる、と言います。

 (子供も唯物論者になるようだ)

 憂鬱質(のび太)の大人は自分自身に関わり、子どもとの関係を築こうとしないので、子どもの心が冷えます。

 大人は自分の気質を、努力によって改善できます。例えば多血質(スネ夫)の人は、関心を次々と変えるのがふさわしい状況を作り出して、そこで多血質を使い果たすのです。

 胆汁質(ジャイアン)の人は、怒っても何もならない状況に身を置くようにします。

 憂鬱質(のび太)の人は、自分の苦悩ではなく、世間の苦悩に関与してみます。

 粘液質(ドラえもん)の人は、本当に退屈なことをしてみます。粘液質の人は、適度のダイエットによっても、心魂の発達が促されます。

 人間は大体、子どものころは多血質、青年期は胆汁質、中年は憂鬱質、晩年は粘液質的になります。

 シュタイナーの人智学によると、自我が強く出ている人は胆汁質、心の想いが多種多様になっている人は多血質、緩慢なエーテルの波のなかに生きている人は粘液質です。憂鬱質の人は頭脳を基盤に生き、肉体から解放されていないと感じています。

 十歳以下の子どもの場合は、大人と異なっています。胆汁質の火のような力が、子どもの場合は、心をとおして現われます。多血質の子の軽快さは、エーテル体に示されます。肉体が優勢になっている場合、粘液質の子どもになります。憂鬱質の子どもの場合、自我が勝っています。

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 しかしドラえもんのキャラを利用する弊害もある。自分にあうキャラというよりも、自分の好みのキャラを選んでしまいがちになる。そういう場合は、以下の話を利用するといい。

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四つの気質と途上の石
http://higuchi08.exblog.jp/i11

    ハインリヒ・パイトマン

 石の上を元気に軽々と飛び越えるのは多血質。つまずいたところで気にもとめない。

 胆汁質は、鼻息荒く力強い足で石をどけ、うまくいけばその目はきらめく。

 粘液質は歩調を適度にゆるめ、「お前がどかないなら回り道をしよう。」

 しかし、石の前にじっとたたずむのは憂うつ質。その顔には果てしない不運への嘆きが浮かぶ。

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 つまり、人生の障害(途上の石)をどのように対処したのかで、4つの気質に分類できる。

 障害を飛び越えようとし、失敗して怪我しても忘れるのはスネ夫。

 障害に奮起し、真正面からぶつかり、力づくで押し倒し、あくまで中心を歩くのはジャイアン。

 障害にぶつからないようにスピードを緩め、遅れても回り道をするのはドラえもん。

 障害がふりかかったこと自体に悩み続け、もはや先に進もうとしないのはのび太。

 という感じになる。

 これと少し似たもので、日本の戦国武将に準えたホトトギスの歌がある。戦国武将のキャラのイメージが独り歩きして、創作されたものだが、以下である。

 鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギスが秀吉

 鳴かぬなら、殺してしまえホトトギスが信長

 鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギスが家康

 鳴かぬなら、放してしまえホトトギスが光秀

 この歌はホトトギスを朝廷に喩えている。光秀の歌はあまり有名ではない。秀吉は朝廷を鳴かして太閤となった。信長は鳴かない朝廷を滅ぼそうとして滅ぼされた。家康は、女子を送り、姻戚関係になって朝廷を鳴かせて徳川公儀体制をつくった。光秀は朝廷=政権を手放した。

 という意味になる。ちょっとニュアンスが違うが、秀吉=スネ夫、信長=ジャイアン、家康=ドラえもん、光秀=のび太という感じか。

 まだまだ面白いので次回に続く。





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Last updated  2015年11月25日 14時50分15秒
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