シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2022年11月04日
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カテゴリ: 神秘体験空間
久しぶりに書く。

NHKの「ヒューマニエンス」は非常に面白いので、毎回みている。人間学というか、生命学というか、新しい学問の誕生を予感させる番組である。

前回は、「文字」で、今回は「毛」がテーマだった。

非常に面白いというのは、これらのテーマが、神秘学からわかることを再認識されてくれるからである。

人間が文字を手にいれた、つまり開発してからの歴史はまだ浅く、文字の認識は人類史にとってはまだまだ新しい。人類史のなかの大体97%以上が、文字無しで生活してきたという。

だから文字生活は、脳にとっては、ほんの最近のことで、文字認識に対して、従来の視覚認識の、顔認識の機能領域を利用している、という。

だから、逆に、顔が認識できるのに、文字が思い出せないことがあるわけで、ある芸能人を思い出す際に、顔は思い浮かぶが、名前が出ない、ということが、老いると頻繁にみられるわけでもある。

というのも、文字を読み書きできるように、子どものときに習う必要があるからで、子どもは、顔と同時に文字の認識を習うために、ほぼ左右対称な顔に対して、非対称な文字もあるから、文字を習う段階で、左右逆に書いてしまう間違いがよく起こる。

また、文字認識は、脳の視覚領域で、文字の意味を理解する言語領域は、視覚野とは離れているので、その間の連携を省略し、いわば自動連動化して、文字の形を推測して、悪くいうと、当てずっぽうで、文字を読むので、つまり、知っている文字を、みえている図形に、当てはめて、文字を認識している、という。



要するに、顔認識を文字認識に利用しているので、知っている顔から、知らない顔、つまり、知っている文字から、知らない文字を当てはめているから、文字でない図形は読めず、誤読や、読み書き障害(ディスクレシア)が生じるという。

逆に、ディスレクアの人や、サヴァン症候群の人は、絵画を書くのが上手い人が多い。この才能は、神秘学から説明できる。

この文字認識を、神秘学の霊魂から考えてみれば面白い。文字認識というのは、人類史ではごく最近のことなので、霊魂には、文字認識の翻訳能力があまりないと考えられる。シュタイナーによると、大体の霊魂は、数千年から1万年毎に、この世にやってくるので、ほとんど文字を知らないわけで、古代で文字を知っていたのは、神秘学者、いまでは哲学者と呼ばれる賢者たちで、それも神殿でのみ用いた、というから、文字の学習は、この世で習わないと身につかないものである。

古代人、古代アトランティス時代以前は、文字を用いないので、代わりに、いまでいうイメージで伝えた、といわれている。テレパシーのように、いまでいう以心伝心で伝えたという。いまでも、動物が用いているという。

これはコンピュータで考えるとわかる。動物には、集合魂という、コンピューターでいうメインフレーム、いまではクラウドのホストサーバーがあり、いわば巨大図書館、記憶貯蔵庫、翻訳機みたいなもので、そこから、各端末の、クライアントPC同士が、連絡するのに、情報をイメージの形で引き出してくる恰好になっている、と考えるとわかる。

つまり、各個人が、会話をするのに、巨大翻訳機をつないで、行うわけで、いまのネットシステムの原型と考えればよい。だから、ネットで、文字をつかわずに、画像で伝達するような感じになる。

画像でそのまま情報伝達できれば、文字などは間接的で、いわば情報を圧縮し、省略化するので、その分曖昧になり、誤訳が生じる余地が生まれるが、代わりに自由な発想に委ねられる。

文字認識には、細かい違いを省略し、経験から大雑把に、ほぼ同じものという認識を生じさせ、A=B、C=B,故にA=Cという論理を生起させ、この文字の発達が、論理的思考を成立させたと、シュタイナーは述べている。

この論理的思考は、文字が生じ、ポストアトランティス時代の現代、つまり古代ローマ時代に発展した霊魂の能力で、シュタイナーは悟性魂と呼んでいる。これにより、神を文字で記述し、聖書が普及し、神は文字になり、様々な文字に表現され、一つの存在だった神がいわば多神教になったわけである。

だから、この時代に生まれる霊魂はまず最初に、文字を習い、この時代特有の論理性を学ぶ。この時代が物質世界なのは、この論理性にある。神が多様に記述され、物体は一つ二つと数えられるようになり、いわばモノとなり、主に視覚野から言語が発達した。

そして、その集大成といえるのが、量子力学だろう。この世界は、量子と呼ばれる、いわば振動粒子からなる、とされたのである。人類は文字から量子力学というこの世界の翻訳機を生み出したわけだが、かつてアインシュタインが、神はサイコロを振り給わず、と言ったように、論理的思考は統計的思考となって、いま行き詰まりを迎えている。



この論理的思考の行き詰まりは、AI(人工知能)という形で表れている。人工知能は、脳の機能を物質的に表現したもので、文字認識の論理性を飛躍させた産物で、確かに便利なツールだが、人体が脳だけで成立していないように、いわば頭でっかちの存在である。

AIがギャンブルでしばしば間違えるのが、その証である。AIの競馬予想ほど当てにならないものはないのは、競馬ファンにはお馴染みである。

確かに、論理性はモノを構築するには都合がいいが、それは知識が豊富であることを前提にしている。物質的な知覚が豊富になっても、いずれそれは、人間が死んでいく、のと同じように、死んでも確かに文字として残せるが、翻訳できなければ何の意味もない。昭和時代のPCの作業は、フロッピーディスクに記録したが、いまではPCマニアでもいなければ、フロッピーディスクは読み取れない代物になっている。

たとえそれが読み取れたとしても、時代の価値観が大きく異なってしまっている。

物流は論理で記述でき、昔のモノも現代にコピーとしてつくれるが、その精神や、霊魂は記述できない。



論理は安定性を根拠にしている。同じものが常に存在することを前提にしている。同じとみなしたものはいずれ同じものでなくなるのが生命現象であるばかりか、生命そのものは同じではない。

論理は、モノを量子で記述し、記録したが、生命は論理では記述できない。それはどこか点というよりも線で、数えられるモノというよりも、数えられない流れのようなものだからだろう。

数十年前から、前世紀の量子力学はいまや超弦理論に置き換わりつつある。振動する点の数学的文字の記述が、線になり、振動する紐になったのである。

面白いことに、NHK番組「ヒューマニエンス」の今テーマが、「毛」である。生命現象のほとんどに、「毛」が関わり、なんらかの毛、繊毛、鞭毛、絨毛が、生命現象のなんらかの運動にかかわっている。精子が卵子をみつけるのも、精子の繊毛が関わっているという。

生命の発生に毛が関わっているのである。受精した卵子が、子宮に到達するのも、毛の運動でその流れがつくりだされるという。人体のなかに、細胞には毛が生えていて、その毛の運動が細胞分裂を制御し、いわばアンテナの役割を果たして、人体の適合適所に、最適な細胞などを運ぶという。

受精卵が胚になって、胚に生えた毛が左向きの流れを起こし、心臓を左側に作り出すという。また細胞に生えている一次繊毛がなくなると、細胞はガン化するという。

脳のなかにも毛が生えていて、脳室の髄液の流れを生じさせ、感染から守るためや、不要タンパク質を外に押し出しているという。脳の毛が、MCHホルモンを制御し、ストレスを受けると、その毛が切れ、短くなり、ストレス過多になると脱毛する、というのである。

神秘学では、髪の毛は、空気中のケイ素を取り込み、いわばアンテナの役割を担うことがいわれている。毛を切ると、ケイ素を取り込まなくなり、ケイ素が溜まり、水晶になると、水晶は霊魂を映すといわれているので、これが煩悩を生じさせる、というので、仏教では、髪の毛を切り、坊主にするというのである。

神秘学では、毛はセンサーなのである。人間は自然環境、野生から離れると、ケイ素を取り込まなくなり、ストレスを感じ、脱毛していく。最近、脱毛が流行るのは、ストレス過多のせいなのかもしれない。

毛の運動が人体のほとんどの液体の流れをつくりだし、人体を制御しているのである。

毛の運動が、流体力学をつくりだすようにみえる。

毛の運動は、古代医術の、気功術と考えられる。シュタイナーは、エーテルの流れと呼んでいる。エーテルの流れは五芒星の図形で表され、この流れをつくりだすのが、六芒星で表されるアストラルの流れである。霊魂は六芒星で表記され、幽体は五芒星で表記される。

毛の運動はどこか陰陽五行説の古代医術と似ている。

また現代科学の申し子の超弦理論から、生命毛理論に発展すると面白い。

生命の毛の研究者は、毛がどこから来たのか?解明したいらしいが、その答えが超弦理論にあれば、生命と物理が統合されるかもしれない。





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Last updated  2022年11月04日 17時34分25秒
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