平谷 美樹
さんの 時代小説
で、 大工の娘お庸が
、
貸し物屋お庸(娘店主、奔走する)
ある事情から貸し物屋<湊屋>の出店の主となって、摩訶不思議な借り物事情を解決するシリーズ第二弾!
「紙三味線」 ・・・ 師走の大晦もせまった十二月十四日の午後、 出店を任されておよそ 一年 になる お庸 は、いつもの 小袖に裁付袴、紺の半纏という服装 で仕事に励んでいた。 手代の松之助 と、 たわいもない言い争いの最中 に、 大店の若だんな風の男が、 三味線を貸してほしい とやって来た 。 しかも 二世石村近江 の三味線だという 。 ニセイイシムラオウミ?? 三味線に詳しくないお庸 は、知らないのかと 皮肉る客の態度に腹を立てるが、松の助が 本店の主・清五郎なら三味線にも詳しい と言うと、自ら本店へと走っていった・・・
「からくり箪笥」 ・・・ 五月。 四日も雨が続いたその日、 湊屋出店 にやって来たのは お庸の 弟・孝太郎 と、亡き父の変わりに大工達をまとめてくれている 宗七 だった。どうやら、 数奇屋大工の名棟梁で、今は隠居している仁左衛門 が孝太郎の後見の件で話し合うために、その日の午後に 来てくれる という。 お庸が家に戻っている間、店番を引き受けた松之助だが、そこへ 箪笥を売りたいという男がやってきて・・・
「俎の下」 ・・・ 朝っぱらから喧しく蝉が鳴いている。 暑さにまいっている お庸 が、涼しげな風情の 松の助 にからかわれて腹を立てているところへ、 大店の若旦那といった風情の男が 、俎(まないた)を貸してほしい といってきた。しかも 畳くらいの大きさの俎 がいるらしい。 おまけに、 こっそり持ってきてほしい という・・・ 変な話だと思ったお庸は、本店に借りに行くという松之助に、自分がいくと言い出して・・・
「貸し母」 ・・・ 春分から半月過ぎ 、ようやく 独り立ちしたお庸 が、様子を見に来た 松之助 を追っ払おうとしていたとき、 上等な着物を着た男がおずおずと 店にやって来た。なんと その男はおっ母さんを貸してほしいという。 どうやら 男が幼いころ、父が死んですぐに母親は若い男と逃げたらしい が、男はそのことを隠し、 母親は 越中富山に住んでいると嘘を言って いたという。しかし 縁談話が持ち上がり、相手先が母親に挨拶したいと言い出したので、困り果てて湊屋出店に来たらしい・・・
突如設定が<元禄年間のある年> になっています。 なぜでしょう?? まぁ、それはともかく、こうして 粗筋を書くと、お庸ちゃんが 何かあればすぐに本店に来たがっているさま が良くわかります 。 いじらしい乙女心ってか?しかも汗だくになったからって、会う前にお着替えまで借りてるし・・・ だからこそ、 あの言葉遣いがいただけないわ。いや、 少々おきゃん なのはいいけれど、あれは ひどすぎる もの。店主になって一年たつんなら、 それなりに成長 してほしいのに、そんな陰りもないしさぁ。 個性 といわれても、段々 うんざり してきたのは事実。だって、あの言葉遣いからは、 仕事に対して真摯に取り組むという姿勢が感じられない のよ。大店の出店で、丁寧な対応の手代がいたからやっていけているという認識が本人にないっとしか思えないわ・・・。まぁ、悪い子ではないんだし、せめて、愛想がよければねぇ・・・。 そりゃそうと、今回は 前作に比べ、妖さがちょっとぬけて、人情系 に。 こっちのほうが良いねぇ。だって、ちょっと中途半端だったんだもの。 「母貸し」みたいな話のほうが、読んでて楽しいしさ。お庸ちゃんも、あれで少しは成長するのかしらん??
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