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2003. 7.16 [No.39:コラム版]
: ご か い の 部 屋 (ё)
: ~ 不 登 校 ・ 引 き こ も り か ら 社 会 へ ~ \§/
: http://homepage3.nifty.com/Husta/
Byヒューマン・スタジオ 人
--□-----------------------------------------------------------■--
不登校・ひきこもり経験のある相談員が、 :
当事者と援助者の両方の立場から語ります。:
□
>> 自 分 の 人 生 の 主 人 公 に な る た め に... << :
--- ◆□◆ 本 日 の メ ニ ュー ◆□◆ ----------------------------
■ コラム:「家庭訪問を受けつけないわけ」
□ 教育相談のご案内
■ 「関連情報版」掲載記事の募集について
コ ラ ム ●・ 「家庭訪問を受けつけないわけ」
去る3月30日に開催した「第2回青少年支援セミナー」の第2部で
発題者のひとりである桑原和也氏(当スタジオスタッフ/来る7月19日
に開催する「第3回青少年支援セミナー」でも分科会を担当)が、たい
へん興味深いデータを出してくれました。
それは、文部科学省が不登校の小中学生の保護者4千人を対象とした
初の全国調査のなかの「担任教師の家庭訪問をしてほしいかどうか」と
いう質問への回答です。
結果は「してほしい」は不登校児では48%、保護者では75%だったの
に対し「してほしくない」は不登校児では39%、保護者では18%でした。
保護者の4人に3人が家庭訪問を求めているのに対し、不登校児の意
見は割れています。
経験者であり援助者でもある私には、この数字は納得できるものでした。
私の場合、放課後担任の先生が訪問したときは、ほとんど面会に応じ
る"不登校の優等生 (?)"でした。それでも、玄関で待たせてさんざん
迷ったあげく、先生の帰る意志を告げる声が聞こえたとたんあわてて玄
関に出ていった、ということがありましたし、迷わず応接間で先生と対
面したときも、いつも緊張の極みのなかで平身低頭、先生の説論に素直
にうなずくだけしかできない状態でした。
また、先生が朝迎えに来られたときには、私は会うことはほとんどあ
りませんでしたし、ある朝などは、先生が家に上がった気配を感じて、
素足のまま庭に飛び出したこともありました。
朝と放課後の先生の訪問に対する、こういう反応の違いは、登校時か
そうでないかの違いによるものだと思います。
もともと学校が好きな私でさえそうだったのですから、多くの不登校
児にとって、家庭訪問が大きなプレッシャーであることは容易に想像で
きます。
実際、学校の先生やクラスメート、それに私のような訪問相談員も、
訪問したが会ってくれなかった、あるいは訪問じたい断られた、という
経験のない人はいないと思います。
彼らはなぜ家庭訪問を拒むのでしょうか。考えられる理由は、次のふ
たつのとちらかまたは両方です。
第一に、家庭訪問の多くが「登校させるため」という目的で行われて
いることです。
そのため、訪問を拒む不登校児の目には、訪問者の背後に「学校」の
存在が透けて見えているのです。"衣の下に鎧(よろい)"というやつ
ですね。
第ニに、本人が訪問者を受け付けない状態にあることです。
この場合は、訪問の目的が登校させるためかどうかには関係ありません。
あくまで本人の都合で、ということです。
29号のこの欄に書いたように、不登校児の多くは「自然に生きられ
ない」「無理して生きてきた」という感覚を持っているため、自然で無
理のない生き方や人間関係を求めているのだと思います。
ということは、彼らにとって学校へ行かれないという状態は、もしか
すると初めて自然に起こった反応かもしれないわけです。
家庭訪問は、そんな彼らの自然な反応としての不登校状態を解決する
ためには、いささか不自然で無理のある方法だと彼らが感じる状態(多
くは苦しみが強い段階)だった場合、訪問できるタイミングではない、
ということになります。
このふたつのケースでは、自宅に来訪する先生やクラスメートは、登
校できない自分への批判者であり、登校できないという自分の状態ない
し意志を曲げようとする強権発動者(警察のようなもの)、と不登校児
には映ります。
それでもかまわず家庭訪問をしようとする限り、本人には拒否される
し、かつての私のように、拒否されなくても目的(登校させる)を達成
することができない、という結果に終わることが多いのは当然です。
では、そうならない家庭訪問すなわち「良い家庭訪問」とは、どうい
うものなのでしょうか。
それこそまさに前回掲載したアンケート結果に表れているのですが、
そのあたりは次回お話しすることにします。
:筆者:丸山 康彦(まるさん)
スクールソーシャルワーカー(訪問子ども援助職)。高校時代、
不登校と留年の末、入学7年後に卒業。高校講師・ひきこもりを経て、
1999年4月に個人事務所「教育対策研究所」を開設。2001年10月に
当ヒューマン・スタジオを設立し代表(チーフコラボレーター)に。
“新 し い 自 分 ” 出 産 記 〔上〕 2006.12.28
教育対策研究所の主張〔下〕 2006.12.26 コメント(1)
教育対策研究所の主張〔中〕 2006.12.25
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