如安

如安

2012年01月01日
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朝起きると2012年、新しい年を迎えた。
昨年の大惨事を忘れて新しい年になりますようにと願う人が多いでしょう。
昨年は多くの友人知人の死に臨み、生前の顔と同じように、また生前と変わったお顔を拝顔しました。まさに形相の変化。死に顔は人生を語ると言われますがはたしてそう言い切れるのだろうか。
東日本大震災ではそれ以上のお顔と霊魂が存在したと想像できます。
新しい年をどのように迎えたら良いのか。対岸(東日本大震災)の火事は、それはそれとして、自分の幸せを念じるべきなのだろうか。
明日は我が身。身辺整理を急がねばと僕は強く感じる新年であります。

ある友人は僕と同じ考えで、遺族に迷惑をかけないように身辺整理を整えて逝った。いっさい何の心配も書けないように整理されていた。
ある知人(あえてそう言いたい)は残される家族のためと自我名声のために著作をしっかり変えて逝った。
ある楽友は全くの無名のままで芸術を真摯に真向い、貧困のどん底の中で人を頼らず孤高の壮絶な死を迎えた。彼の死に顔からは大変な怒りを発し、天に向かって叫ぶかのようだった。
ある楽友は大震災を迎え、今の生活がままならず、楽器を奏でる手には重労働もできず、家族を養うこともできず、地方の芸術家のこれからの道の険しさと家族のために自らの命を絶った。

新しい年2012年は東日本大震災の被害者と共有する苦しみの年でありたいと願っています。
僅かな希望の光は、草津カトリック教会が今年の8月で献堂50周年と言うことです。この記念として、願わくは幾つかの願いが実現できればと思っています。
A、献堂記念ミサが我々の願う歌ミサが実現すること。
B、ハンセン病元患者の両手のブロンズ像を捧げること。
C、草津カトリック教会のビデオ制作。
D、資料展示が実現すること。(ハンセン病信者の信仰生活資料、点字資料、草津ライ・キリシタン資料、草津教会保存活動など)
E、草津カトリック教会が巡礼教会になること。

A:信仰が生活の中心であった時代、ここから我々が失ったものを教えてくれる。故人をしのび信仰に立ち返らせる力ともなる物故信者たち。あのフォーク調の主梼文をはじめとする音楽。
B:指が無く指が曲がり、指の機能を持たない両手で器用に日々こなす。石膏原型は出来ているのであとはブロンズ制作をするだけ。右手は草津教会、左手はハワイのライ病施設に捧げる計画。制作費30万円なり。
C:草津カトリック教会が献堂して今年で50年。その歴史と現状をドキュメントタッチで作りたい。制作にあたりカメラマン、脚本、編集、朗読、演奏、作曲とプロの無償活動と言ってもせめて実費は。
  BとC合わせて50万円。これが難問です。一人1万円で50人。結局は言い出し人が銀行から融資を受けての、いつものパターンになるでしょうが。
D:ハンセン病信者の資料はほとんど焼却処分されているのが実情。ライ者と信仰をつづる日記や写真や資料など、現在生存する元ライ者の信者さんの提供を受け収集するしかない。これは本来、教会がするべき事業なのだが、現実はほぼ全く希望に値しない。
目の不自由な信者が指先から福音を受ける。その指先から読めなくなって人間の最後に残された舌先の感触、つまり舌読(ぜつどく)で聖書を読む。こんな時代がつい最近まであった事実を教会は聖職者は残そうとは思わないのだろうか。
E:世界各地にある巡礼路をここ草津に定着させたいものです。避暑地で有名な軽井沢か草津までの距離60キロ。敗戦後も続いた乗車拒否。軽井沢から草津まで電気鉄道をライ者であることから乗車を拒否され60キロを歩いた話は涙も出ないでしょう。この苦難の道のりは十字架の道であります。若い世代に、子供たちと共に10キロでも20キロでも祈りながら歩みたいものです。

僕の個人的な願いは、恩師菅原明朗先生の作品展をすることです。そして作品の一部を楽譜化することです。
東日本大震災で亡くなられた人々の霊魂の平安を願いつつ





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Last updated  2012年01月01日 09時59分07秒
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