如安

如安

2015年01月16日
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スノータイヤだけでは安心できない。
なんとか草津のふもとまでスロースローで降りると雪はない。とはいってもぬかるんで安全運転で帰宅したところです。

インフルエンザ予防で病棟への入室は禁止。

14日は「主の洗礼」のミサ。
前日に選曲と練習。おまけに野暮用がはいったりで、日頃の準備不足に後悔。ニワトリの頭だから、また同じことをしている我が身に救いようのないバカさかげんをまた感じる。
御ミサのあとに入所さん二人の誕生日をみなで祝う。
神父さんがケーキを買ってきてくださった。
シスターがかわいらしい祈る子供のプレゼントが。
御ミサは、入所さん二人、シスター二人、壮健さん三人、司祭と聖公会司祭と助祭さんの十人。なんと小さな、なんと贅沢な御ミサだろうか。
でもね、
ここにはシャバの御ミサとは、何となく違う雰囲気があるんですよ。
気のせいかも知れませんがね。

入所さんとお茶をすすりながらの中で「患者と宗教」の話がまじめに話すことができた。
ある日突然、強制収容された。
一日も早く良くなって退院できるのを信じて。
正門をくぐると、世間では嗅いだことのない臭いが充満する施設。
壁があり、堀があり、垣根があり、服が支給され、お金もここ専用の金券・・・
退院できないことを胸騒ぎで感じる。
そして何十年もここで生活する。

死ぬ時だけはせめてお経の中で人間らしく死にたい。
これだけがせめてもの願い。
そうして神社仏閣が園内に建てられた。
娯楽も何も何もない園では、人としての証を信仰に委ねるのも自然だろう。

小さな教会のなかに、そんな思いが漂っている、と言うのも気のせいかも知れないが。

にんげんって、欲が人間なのか、年金制度ができて療養所に大きな変化が生まれた。
受給できる人と、できない人があった。
同室雑居室で同じように生活していた同病者の間に壁ができ始めた。
受給できる人と、できない人。
分け合いながら食べていた食卓、食事風景が一変したのである。
この風景を想像するだけで辛くなる。
人間の業。原罪。
我が身も同じだから。

おまけに、十数年前に裁判があった。
先陣で旗を振っていた極少数の人を冷笑し冷たく見守っていた同病者らが、勝訴の勝ち組にのっかりサインをする。お金が入った。
あんどの老後生活が約束された彼らの心から「信仰」の二文字が消え失せた瞬間である。
この瞬間は、シャバの世界でも同じだろう。
人として生きることをはく奪された先人らの苦労を後世に残そうと言う「心」は消え失せているように、少なくとも僕には感じる。
でも、極少数派ではあるが「心」ある人たちがいるのが救いである。

90にして信仰に芽生えた盲人を見た。
来月は、「灰の水曜日」を迎えるが、年老いた求道者と共にミサに与かれること、なんと幸せな喜ばしいことか。
一か月後を楽しみにしている。
選曲をして練習して、心にゆとりある2月11日を迎えたいと思うところです。





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Last updated  2015年01月16日 11時26分22秒
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