如安

如安

2016年01月10日
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菅原先生の作品を知る理解するうえで模写が一番のはや道。
先生から「模写しなさい」と先生の作品を手渡された。
模写は楽譜を全く寸分の狂いもなく書くわけで、この技術習得には大変な練習と忍耐が必要です。
消しゴムが使えないから一回では完成しない。
何十回も書き直しをすることになる。なんといってもペン書きだから間違ったら終わり。
ちょっとした集中力の欠如で失敗して、また新しく書きなおしの繰り返しの話を先生にすると「間違った部分はそのままに最後まで書きましたか」と聞かれた。
やばい!エライことをしゃべった!後悔先に立たずである。
さいわい先生は気分が良かったのか、おだやかにこの話はおしまい。写譜はおわり!
そうなんだ、最後まで書かなければ。音楽の流れ、一気に書いたその息吹を楽譜から感じ取らなければ、作曲の筆の流れを留めてはいけないんだ、とやっと気が付いた。
完成した模写譜をお見せした。
笑われた!!!
フラーゼ(フレーズ)の線。先生はご高齢なのでペン先が震えるからフラーゼの線が震えてる。それを全く同じように虫眼鏡を使った書いている。もちろん震える回数まで同じにしているのだから。
「そこまでする必要はありません」と笑われた。
このようにして模写の勉強をしたものです。
先生の晩年はペンではなくサインペンになった。
サインペンだと濃淡がないので書き順が、どこからどこまで一気に書いたのか濃淡が分からない。サインペンの欠点かもしれない。
先生の作曲スタイルは、最初から一気に清書する。考えられない事実。しかもミスがあっても数カ所程度。
サインペンの欠点を聞かれて恐る恐る答えると「創作の目で見えてないからです」と、冷ややかにあっさり一言。
比較はおこがましいが、僕はいまだにエンピツ書きです。僕の場合は消す作業があまりに多すぎるので。





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Last updated  2016年01月10日 08時57分32秒
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