インキュベーションマネージャー(IM)安部博文、経営者支援のヨロコビ・オドロキ・感動の日々

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January 8, 2007
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6 長沮桀溺藕而耕、孔子過之、使子路問津焉、長沮曰、夫執輿者爲誰、子路曰、爲

由、曰是魯孔丘之徒與、對曰、然、曰滔滔者天下皆是也、而誰以易之、且而與其從辟
人之士也、豈若從辟世之哉、憂而不輟、子路行以告、夫子憮然曰、鳥獣不可與同群
也、吾非斯人之徒與而誰與、天下有道、丘不與易也

長沮(ちょうそ)、桀溺(けつでき)、藕*(ぐう)して耕す。孔子これを過ぐ。子
路をして津(しん)を問わしむ。長沮が曰わく、夫(か)の輿(よ)を執(と)る者
は誰と為す。子路が曰わく、孔丘と為す。曰わく、是れ魯の孔丘か。対たえて曰わ
く、是れなり。曰わく、是れならば津を知らん。桀溺に問う。桀溺が曰わく、子は誰

り。曰わく、滔滔(とうとう)たる者、天下皆な是れなり。而して誰と以(とも)に
かこれを易(か)えん。且つ而(なんじ)其の人を辟(さ)くるの士に従わんより
は、豈に世を辟くるの士に従うに若(し)かんや。憂*(ゆう)して輟(や)まず。
子路以て告(もう)す。夫子憮然として曰わく、鳥獣は与(とも)に群を同じくすべ
からず。吾れ斯の人の徒と与にするに非ずして誰と与にかせん。天下道あらば、丘は
与に易(か)えざるなり。

隠者の長沮と桀溺が耕作していた。先生がそこを通って、子路に舟の渡し場について
訊ねさせた。長沮が先生の事をあの人は誰です? と聞くので、子路は孔丘ですと答
えた。重ねて魯の孔丘かね? と聞くので、子路はそうです。と答えた。
長沮が言う。それじゃ、渡し場などは色々詳しい孔丘はとっくに知っておろう。桀溺
が言う。ところでお主は? 子路答える。孔丘の弟子の子路です。桀溺が言う。流れ

んも、諸侯を選んで、アレはダメ、これはダメ言うヤツよりも、いっそ世俗を棄てる
人についたほうが良いのではないのかな? そう言って、耕作を止めなかった。子路
がこのことを先生に話すと、先生はこう言った。動物・けもの、だけと暮らすわけに
は行かない。私は人間らしく人間世界で生きたい。秩序ある世界なら、私も社会を変
えようとはしないのだ。

passed by them, and sent Tsze-lu to inquire for the ford.
Ch'ang-tsu said, "Who is he that holds the reins in the carriage there?"
Tsze-lu told him, "It is K'ung Ch'iu.', "Is it not K'ung of Lu?" asked he.
"Yes," was the reply, to which the other rejoined, "He knows the ford."
Tsze-lu then inquired of Chieh-ni, who said to him, "Who are you, sir?" He
answered, "I am Chung Yu." "Are you not the disciple of K'ung Ch'iu of Lu?"
asked the other. "I am," replied he, and then Chieh-ni said to him,
"Disorder, like a swelling flood, spreads over the whole empire, and who is
he that will change its state for you? Rather than follow one who merely
withdraws from this one and that one, had you not better follow those who
have withdrawn from the world altogether?" With this he fell to covering up
the seed, and proceeded with his work, without stopping.
Tsze-lu went and reported their remarks, when the Master observed with a
sigh, "It is impossible to associate with birds and beasts, as if they were
the same with us. If I associate not with these people,-with mankind,-with
whom shall I associate? If right principles prevailed through the empire,
there would be no use for me to change its state."

【津】船着き場。(解字)形声。さんずい(水)+聿。音符の津(シン)は、もと別
形で、進に通じ、すすむの意味。水を進む船の発着所の意味を表す。
【易】改める。(解字)象形。とかげの象形。光のぐあいでその色が変化して見える
ところから、かわるの意味を表す。
【輟】中途でやめる。(解字)形声。車と、右側の部分(又四つ)とから成る。右側
の部分は、テツという音を表す音符で、つづるの意味。小さな部分部分をつなぎあわ
せてつくった車輪の意味を表す。多くの場合、絶に通じて、中断する、やめるの意味
を表す。
【滔滔(とうとう)】(1)水の盛んに流れるさま。(2)弁舌のよどみないさま。
【ford】(川・瀬などの)浅瀬。渡れる場所。
【rein】(馬などの)手綱。

★出典
読み下し文は、http://www.asahi-net.or.jp/~pd9t-ktym/rongo.htmlより。
現代語訳は、http://renpei.vis.ne.jp/ron/mix/rongo-h-01.htmlをもとに編集。
英語版は、http://www.nakamura-u.ac.jp/~library/e-lib/ron/より。(現在、頁が
表示されません)
熟語と漢字の説明は、デジタル漢語林7000と広辞苑第五版より。
英和はジーニアス英和辞典第3版、OALD。
伊與田覺 『現代訳 仮名論語』 論語普及会、2005

●感想
 伊與田訳の桀溺の言葉からの訳は「『大河がどんどん流れて止まるところがないよ
うに世の中も皆そうだ。そうして誰と一緒に世の中を変えようとするのかな。そんな
人がいる筈がない。そこでお前さんは、人を選んで人をさけるような人(孔子をさ
す)に従うよりは、世を避ける人(隠遁者)に従うほうがよいのではないかな』と
言って種の土かけをやめなかった。/子路はその旨を先師に報告した。/先師は、
がっかりして言われた。『鳥や獣とは共に生活することはできない。私は、斯の世の
人と共に生活しないで誰と共にしようか。もし天下に道が行われてよく治まっておれ
ば、私も何も改めようとしないのだ』」
 孔子の行動に対する批評とその批評を受けての孔子のコメント。孔子が泥臭い行動
派であることが分かる。世の中から隠遁しても気になるものは気になるのだから、孔
子のようにヒット率は低いけれども、今の時点でできることを追求する姿勢が前向き
で良い。






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Last updated  January 8, 2007 06:13:44 PM


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