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先程、チャンピオンズリーグのインテル対バイエルン戦を見終わった。その時の感想がタイトルにある言葉だった。前回はセリエの対キエーボ戦について書いた。内容はそちらを見ていただくとして、どうも裏切られた気分だ。別にインテルが嫌いなわけではないが、インテリスタというわけでもない。それにインテルは毎シーズン優勝候補と言われながらも期待を裏切り続けてきただけに何をいまさらということもないではない。だがせっかく持ち上げたのにあんな試合を見せられては、と思い記事にしているところである。しかも初戦でビエラ、今回イブラヒモビッチとグロッソが退場になったわけだが、3人とも今シーズンから加入している点。今シーズンは例を見ないほどの大型補強に結果的になったわけだが、もしユベントスの不正疑惑が日の目を見ていなかったらビエラとイブラヒモビッチはインテルにはいなかったはずである。ユベントスの降格が決まったからこそ、今インテルにいるわけだ。ということはそれほど「インテル愛」は持ち合わせていないことになる。今シーズンが終わる頃には、インテリスタやサッカーファンからいつものフレーズが聞かれることだろう。ほな、また。
2006.09.28
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日曜日に行われたセリエA、インテル対キエーボ戦。後半途中まで4対0とリードしながら、終了間際に1点差まで追いつかれ辛くも勝利を収めたインテルのマンチーニ監督のコメント。「私が批判されるべきだ。 選手たちは何も悪くなく、私があまりにも選手を交代させすぎたことで 選手たちが混乱してしまった。 我々は同じ週に複数の試合をこなさなければならず、 バッテリーを充電することは有益なことだ。 しかし、今回はそれをやりすぎた。」一気に3選手を交代させ、それから3失点したことを考えると、批判が監督に集まるのは致し方ないことである。特に国内リーグとチャンピオンズリーグなどのヨーロッパでの戦いをこなさなければならない強豪クラブにとって、これらの過密日程はチームを疲弊させる。私達ファンは試合だけを見ているから、それらの疲弊具合がいかほどのものか推測でしか語れない。それでも週末に国内で試合を行い、疲れが取れないまま海外のアウェイまで移動し試合をこなし、とんぼ返りで週末にはまた国内リーグを行う。その辛さはあまり味わいたくないものだろう。試合の無い日を戦術確認にあてることも出来ず、移動と疲労回復が主なスケジュールにならざるをえない。そんなことは最初から分かっていることであり、だからこそ層を厚くする為に戦力補強しているんじゃないか。そういう意見もあるだろう。確かにそうだ。間違ってはいない。しかしながら、選手も人間である。疲れることもあれば、調子の悪い日もある。また、チームの戦術練習がなかなかできない状況で100%の力を出すことは事実上不可能に近い。それでもファンは、特に強豪クラブのファンは勝利を求める。しかも完勝を。それが出来なければ選手はブーイングを浴びることになる。クラブの為にもっと動け、働け、と。何のために高額サラリーをもらっているんだ、と。選手も人間である。負けるために試合をしているのではない。誰もが勝ちたいと思っている。しかし今の日程では毎試合自分のベストを出すことはできない。ベストを出せず批判を浴びているときに自分を守ってくれる防波堤、例えば監督がその役目を担ってくれたら、選手は心意気を感じることだろう。エゴを捨て、よりベストに近づくプレーを披露しようとするだろう。そしてそんな心意気を感じる選手が多いチームこそ勝利に近づくものだ。ほな、また。
2006.09.26
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今シーズン、リバプールからバレンシアに移籍したモリエンテス。チャンピオンズリーグ初戦ではハットトリックも達成し好調なようである。そんなモリエンテスが移籍の理由を語っている。「僕はスペインへ帰ってくることを臨んでいた。 スペインでのサッカーは僕が望んでいた気持ちの良いサッカーだ。 イングランドのようなフィジカル重視で、 審判がファウルをとらないスタイルは好きではなかった。 ストライカーはディフェンスのプレッシャーから保護されていなかった。 僕にとって本当に苦しい時間だったよ。」しかしながら移籍の噂が絶えなかった今年1月の移籍期間中にはこんなコメントも残している。「まだベストのパフォーマンスをファンに見せられていない。 そんな状況で移籍するつもりなんて一切無いよ。 イングランドのファンはスペインと違い、絶えず歌い続けて応援してくれるんだ。 そんな彼らのサポートに応える為にも、私は逃げ出すことは出来ないね。 リヴァプールでの生活は楽しめているし、 ここに滞在することは人生においても大きなプラスになると思っている。」レアル時代からモリエンテスを見ていると、人相も相成って悲劇のヒーローを感じさせる。それでも短い時間で結果を残してきたからこそ好きな選手の1人であった。しかし今回のコメントを聞いて幻滅した。もちろん人の考えは変わるものであり、全てのコメントを信用することもできない。移籍期間中のコメントならなおさらのことである。もしかしたら1月と今回のコメントは両方とも本心かもしれない。でもここまで正反対のことを言うのはどちらかのコメントで嘘をついているとしか思えない。そしてそれはおそらく1月のほうだろう。リバプールではレアルやモナコ時代のような結果は残せなかった。イングランドの環境やプレースタイルに馴染めなかったのが原因だろう。しかしそれを言い訳として言ってはいけないことであり、また移籍した後で言うべきことでもない。リバプールで結果を残せなかったのは自分がプレミアの水に順応できなかったからではなく審判がファウルをとらないからだとでも言いたいのだろう。悪いのは自分じゃないと言いたいのだろう。なら、なぜイングランドに、リバプールに移籍してきたのだろう。今では衛星放送で世界のリーグが自国にいながら見ることが出来る。またヨーロッパや世界での経験が豊富なモリエンテスならイングランドのプレースタイルや審判のジャッジがどんなものかはよく分かっているはずである。リバプールファン、プレミアファンにとっては「何を今更」と思うはずである。モリエンテスについてWikipediaを見たところ、最後のほうにこんな一文があった。「フリーになった時の打点の高いヘディングが特徴の一つだが、 マークが付くとその打点が急激に下がる。」プレミアに惜別の言葉を述べたモリエンテスに1プレミアファンとしてお返しの言葉を贈ろうと思う。「立つ鳥跡を濁さず」ほな、また。
2006.09.22
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イタリアのみならず世界を揺るがしたモッジを中心とした不正疑惑。これによりクラブ史上初となるセリエBへの降格となったユベントスだが、先週末の第3節を終えて、開幕戦は引き分けたもののその後連勝しまずまずの好スタートを切ったようだ。クラブは「1年でセリエA」復帰を目標に立てたものの、主力の大半が、そして監督までもがクラブを去り、今シーズンの戦いぶりが注目されていた。しかもシーズン開始の段階でマイナス17ポイントのペナルティまで与えられていたのだから世間の目が集まるのも当然である。第3節はアウェイでクロトーネと対戦した。前半30分にポジノフのゴールで先制すると、36分にブームソン、後半32分にはまたしてもポジノフが決め3対0でユベントスが勝利した。「ポジノフの2点にブームソンかぁ。 ブームソンはセットプレーかな?」なんて普通に結果を受け入れている自分がいたが、これはセリエBである。決してセリエAではない。ポジノフもブームソンもトップリーグのトップクラブに在籍するだけのネームバリューや能力を兼ね備えている選手である。当然デルピエロもネドベドもブッフォンもユベントスにいる。ちなみにクロトーネ戦のユベントスのスタメンはブッフォンビリンデッリ、Rコバチ、ブームソン、バルザレッティカモラネージ、ジャンニケッダ、ザネッティ、ネドベドサラジェタ、ポジノフとなっていた。怪我人が続出していたら、セリエAで戦うユベントスでも十分に有り得るスタメンであり、このメンバーで勝てないほうがおかしい構成となっている。セリエBはAに比べてクラブ数が多い分、過密日程がユベントスの最大の敵とも言われているようだが、Bに比べてレベルの高いAでリーグやチャンピオンズリーグのスケジュールをこなしていたのだからそれはあまり問題にならないはずである。それよりもBに落ちたことによる相手への敬意不足やアウェイスタジアム等のハード面の方が深刻な問題になるだろう。AにはAのやり方があるように、BにはBのやり方がある。相手の術中にはまれば取るべき3ポイントが1ポイントに減ったり、荒れた芝で戦えばミスや怪我の要因になる。開幕戦終了後、主力選手たちは、・相手のペースにはまったこと・Bの戦いに戸惑ったことこの2点についてコメントしていた。ユベントスにとっては開幕戦でこのような結果に終わったことが逆に幸いしたのかもしれない。後々分かるよりは早い段階で知ることで対処が取り易く、また「Bを勝ち抜くのは厳しい」という考えが生まれることで全力で勝利を狙いにいくようになる。そうすれば「1年でA復帰」の目標はたやすく成し遂げられるだろう。(しかし、そうなったらなったで、 あれだけの問題を起こしながらも1年で復帰できることに少し疑問を感じるのだが)ほな、また。
2006.09.20
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昨日行われたプレミア4強の激突、ユナイテッド対アーセナルとチェルシー対リバプール。結果はアーセナルがユナイテッドを、チェルシーがリバプールをそれぞれ1対0で下した。勝負を分けたのは小さく、しかし天と地ほどの結果の差を生む一瞬だった。チェルシーとリバプールの差。それは個人能力の差だった。何もリバプールの個人の能力が劣っているとはいえない。選手の比較で言えば、チェルシーに匹敵する、層を考えればそれ以上の選手が揃っている。しかしリバプールは高い能力の選手が組織で崩すプレーが多いように思う。能力が高いからこそそれらのプレーは観ているものを感嘆させ、美しいハーモニーを奏でている。他方チェルシーも組織はしっかりしている。チェルシーとリバプールの差は、その組織を1人で打ち破れるほどの選手の有無だ。それが決勝ゴールを挙げたドログバであり、途中から出場したロッペンである。あの場面でシュートを打つとは誰も、おそらく味方でさえ思わない。かつ力強いシュートを枠内に飛ばせるとも思えない。しかしそれを思いつく、枠に飛ばせる選手の有無が1対0につながったように思う。ユナイテッドとチェルシーの差。それはミスだった。サッカーにミスは付き物である。勝利により近づくためには出来るだけミスを減らすことが絶対条件となる。しかし攻撃におけるミスと守備におけるミスを同じ観点で見ることはできない。攻撃は10本中9本シュートをミスしても1本の決勝シュートを決めればヒーローとなり、守備は10回中9回タックルを成功させても1回ミスをし失点に繋がれば戦犯扱いされる。今回の試合において前者はアーセナルのアデバイヨールであり、後者はユナイテッドのロナウドだった。特に拮抗した試合での、しかも自陣エリア近くでのミスは命取りになる。セスクは試合前「試合の鍵は中盤にある」とコメントしていたが、図らずもコメントどおりになってしまった。怪我人が続出していることもあって中盤を5人にしたアーセナルに対して、いつものフラットな4枚の中盤で臨んだユナイテッド。たった1枚の人数の差か、ユナイテッドはパスミスが多く決定機を作れない。シュートは打っているもののレーマンを焦らせるようなシュートは少なかった。アーセナルは逆にその差を利用して、早い攻撃から多くのチャンスを作り出していた。それをことごとく潰していたのがアデバイヨールだったのだから皮肉なものである。それにしても、最近のユナイテッドにはミスが目立つ。今回の中盤やロナウドしかり、セルティック戦のリオしかりである。ゴール前でのミスが命取りになるのは先述の通りだが、セルティック戦でのリオのミス、あるいは決勝ゴールにつながったグラベセンのミスという教訓がまったく生かされていないように思う。攻撃のミスと守備のミスではその意味合いが全く異なってくる。守備のミスは即失点に繋がるゆえに、すぐ批判の的になる。守備の選手にはそれだけのプレッシャーがかかるわけだから、同情の気持ちもないわけではない。しかしながら勝利を目指す以上、特にユナイテッドのような優勝を争うようなクラブでは些細なミスも許されない。選手にはそれだけの名誉とプライドを持ってユナイテッドの為に戦って欲しいところであり、そんな選手には最高の応援と、最強の味方が勝手についてくるものだ。ほな、また。
2006.09.18
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今日のプレミアリーグは要チェックである。チェルシーはホームでリバプールと対戦し、我がユナイテッドはアーセナルを迎えるからだ。過去2シーズンで10度も対戦しているチェルシーとリバプール。今シーズンも既にコミュニティー・シールドで対戦し、リバプールが勝利している。結果的にプレミア2連覇を達成しているチェルシーだが、対リバプール戦に限っては優位を保っているとはいえない。先のコミュニティー・シールドもそうであり、チャンピオンズリーグでの激突もそうだった。また昨シーズンのFA杯も勝利を収めたのはリバプールだった。チームの現状を見てみると、チェルシーがやや有利に思う。普通のチームにとって3勝1敗というスタートは決して悪くない。しかし3連覇を目指すチェルシーにとってこの数字は、悪くはないが、次第点を与えることさえ疑問な数字だ。内容も良くなく、特に昨シーズンまでの戦力と新戦力とのコンビがいまひとつなように感じる。バラックとランパードの共存問題はその1つであり、イングランド代表を思い出す。しかし内容が悪いながらも最低限の結果を残しているのが強みであり、レアル同様、時間と共に新戦力がフィットしてくれば調子もあがってくるだろう。リバプールについては前回のマージーサイドの時に書いたように守備面がいまひとつである。詳しくは省くとして、マージーサイドのようなミスがでれば、いかに本調子ではないチェルシーといえども失点を覚悟することになる。攻撃面でもカイト、ベラミーの加入で層は厚くなったが、こちらもチェルシー同様フィットはしていない。もう1つの試合、ユナイテッドとアーセナルは両極端なスタートを切った。エミレーツにホームを移したアーセナルは2分1敗。能力はあるが不満分子だったレジェスとAコールを放出し、代わりにバプティスタとギャラスを、さらにロシツキーをドルトムントから獲得した。しかし移籍期限ギリギリでの獲得だったこともありフィットはしていない。昨シーズンあたりから進めている世代交代の影響でチームは若返ったものの、チームが悪循環に陥ったときに様々な意味で頼れるのはアンリだけである。セスクの成長などプラス面もあるが、今のチーム状況で、特に守備面でにらみを利かすことの出来る選手がいればと思う。他の3クラブと違い、最高のスタートを切ったユナイテッド。負けなしの4連勝、さらにチャンピオンズリーグでもセルティックに勝利した。結果は最高だが、内容を見るとなんとか逃げ切った感がある。特に守備面でのミスが目立ちセルティック戦での失点がいい例だ。失点はしなくとも危うい場面は何度もあり、決して磐石とはいえない。怪我人が復帰してくればメンバー変更もあるだろうが、それまではミスに少し目をつぶってでも我慢して使い続けなければならない。4連勝の原動力として、守備のミスを帳消しにしてお釣りが出てくるほどの攻撃陣の好調さがある。ニステルの移籍やギグス、パクの故障は痛手だが、スールシャールの復活やサハの好調ぶりは目を見張るものがある。他の3クラブが戦力補強を進める中で唯一大きな補強を見せなかったユナイテッドだが、それが逆に戦術の浸透・熟成という部分で3クラブを上回り、鮮やかなスタートダッシュを決めた要因ではないかと思う。結果的にスタートダッシュに成功したユナイテッド、地力で勝利を重ねているチェルシー、守備面に難のあるリバプール、新戦力の台頭が待たれるアーセナル。こんな4クラブが今日、直接対決で相まいえるわけだが、両対決ともに試合を左右するポイントは結局のところ、セスクのコメントに集約されているのではないだろうか。「ユナイテッドがセナと契約しなかったのは驚いた。 ハーグリーブスの能力の高さもわかるけど、 ワールドカップでセナとプレーした時、彼が大きな助けになると実感したんだ。 彼らはキャリックを非常に大切にしているみたいだけど、 この試合で彼がどれほど信頼されてるかが分かるだろう。 (中略) (ユナイテッド戦で)重要な場所となるのはミッドフィールドだ。 我々がしなければならないことは、多人数でポゼッションサッカーを行うことだ。」ほな、また。
2006.09.17
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ついに開幕したチャンピオンズリーグ。インテルとあるクラブ以外の強豪は順当なスタートを切ったように思う。さて、あるクラブとは?昨シーズンも同じグループに入り初戦で激突したリヨンとレアル。結果は2対0でホームのリヨンが勝利した。奇しくも1年前の同じ日に3失点と屈辱を味わったレアルは、今シーズンもまた返り討ちに遭ってしまった。カッペロが就任し守備第一の戦術に批判的な声が多いが、今回の試合ではその守備が崩壊してしまった。カペッロと共にユベントスからやってきたカンナバロの体たらく振りやエメルソンの存在感の無さ。もちろん守備が悪いのはディフェンダーだけの責任ではない部分もあるが、こと今回に関しては個人的ミスがあまりにも多く、そのほとんどが危うく失点につながるところだった。エメルソンもまた出場しているのかどうかが分からないほどに消えていた。同じく新加入のディアラとのコンビもフィルターの役割を果たしておらず、よりディフェンス陣の負担が増える要因になっていた。攻撃は攻撃で自信を持って推薦できるパターンは皆無に等しく、唯一の形として右サイドのベッカムのクロスとシシーニョのオーバーラップぐらいであった。前線はニステルの1トップにカッサーノとラウールがトップ下という形だったが、パターンがないものだからロングボールが入るだけの淡白な、そしてお粗末な攻撃しかできなかった。ただ如何せんシーズン序盤である。7月末にシーズンが開幕したリヨンと違い、この試合でまだ3試合目というレアル。これまで守備は疎かにしてでも攻撃面を追及してきたものを、攻撃と言うプライドを捨ててでも勝利のために守備を最優先に行っている。しかも監督はカペッロである。時間が経てば守備も攻撃も全選手にカペッロの戦術が浸透しフィットするだろう。話は変わって、タイトルの「やはりスペシャル」。1年前の同じ日に両クラブが対戦したのは先述の通り。そしてその試合で印象に残ったのがジュニーニョの“スペシャル”なFK。(詳しくは昨年9月18日付けの記事を参照してください)あれから1年。当たり前だが、ジュニーニョのFKはやはりスペシャルだった。3~40mでも枠を捉える無回転のボールを蹴れるのは彼以外に果たしているだろうか。そしてカシージャスでさえキャッチできないそんなFKをキャッチできるキーパーなどいるのだろうか。ワールドカップでジュニーニョの無回転シュートを触れなかった日本代表の川口に対して、「これを止めることができて1人前」のようなニュアンスの記事を書いた記憶がある。だが改めてジュニーニョのFKを見て、考えが変わった。もっと言えば思考が止まった。カシージャスと川口を比較すること自体無意味な感じもするが、止める=キャッチとすると、止めることが出来ない以上、キーパーはクリアするしかない。しかし無回転な為にクリアボールもどこに飛ぶか誰1人予測できない。その分得点の予感を観る者に与え、選手もボールの行方を必死に追う。ジュニーニョのFKは得点の可能性が高く、長距離でも高確率で枠を捉えることが出来、無回転でゴールに迫るためピッチの誰もが(もちろん観る側も)次に起こるであろう事態を予測できない。他のどんな選手のFKとも比較することが出来ない類のFKであり、比較ができない以上、オンリーワンなジュニーニョのFK。やはりスペシャルである。ほな、また。
2006.09.15
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久しぶりにユナイテッドのネタを。土曜日、トットナムをホームに迎えたユナイテッドは、ロナウドのFKのこぼれ球をギグスが頭で押し込み先制。その後は何度もピンチを迎えながらも何とか勝利し首位をキープした。これで開幕4連勝はプレミア唯一のクラブである。そんなユナイテッドのファーガソン監督とギグスが8月のプレミア月間最優秀監督と選手にそれぞれ選ばれた。2人の選出は当然の結果である。開幕間もないとはいえ無敗をキープしているクラブの監督に、そのクラブでベテランとしてチームを引っ張っている選手。ユナイテッドは4試合で11得点を挙げているが、ギグスの得点はわずか2点。しかしその2点はいずれも決勝点であり、チームの勝利に大きく貢献している。さらに得点以外の部分でもチャンスメイクや守備、チームの牽引力等を踏まえると4連勝の原動力となったのは間違いなくギグスである。これでファーガソンは通算17回目の受賞。一方でギグスは初の受賞となった。ユナイテッド一筋十数年。ユナイテッドと苦楽を共にしたギグス。確かに最優秀選手は初受賞でも、いつもそこにギグスはいた。これからも頼みますよ。Mシューマッハが引退を表明した。フェラーリの聖地モンツァで優勝しての引退宣言だった。思えば、冷徹なイメージのシューマッハがセナの通算勝利数に並び号泣したのもモンツァだった。そしてF1=シューマッハ、シューマッハ=F1だった。シューマッハ37歳。ギグス33歳。どちらか年齢詐称してません?ほな、また。
2006.09.12
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WEEK3にして早くもマージーサイド・ダービーが行われた。舞台はエバートンのホーム、グッディソン・パーク。同じリバプールに本拠を置く2つのクラブであるが、当時アンフィールドをホームにしていたエバートンが賃貸料の問題でスタジアムをグッディソンに移し、代わってアンフィールドをホームにするリバプールが誕生した因縁を持つ。まさにリバプールという町を二分するこのダービーマッチ。しかしながらファンの間に憎悪のような、他のダービーでよく目にする光景はあまり見られない。両クラブのサポーター同士が並んで座っている光景も珍しくなく、この日もカメラにそれらが何度も抜かれていた。さて試合のほうであるが、ホームのエバートンが3対0でリバプールを下した。序盤から優位に試合を進めたエバートンが24分ケーヒルのゴールで先制し、36分と後半ロスタイムにはAJことアンディ・ジョンソンが得点を重ね、試合を決めた。印象として、開幕からの勢いの差がそのままこの試合に表れていたと思う。前節まで、エバートンが2勝1分、得点5失点3。リバプールは1試合少ない消化で1勝1分、得点3失点2。これだけを見ればそれほど変わらないように思えるので開幕からのシートを見てみると、<エバートン>対ワトフォード(H) 2対1 前15 AJ(E) 後37 アルテタ(E) 後45 フランシス(W)対ブラックバーン(A) 1対1 後5 マッカーシー(B) 後39 ケーヒル(E)対トットナム(A) 後8 OG 後21 AJ(E)<リバプール>対シェフィールド・U(A) 1対1 後1 ハルス(S) 後25 ファウラー(L)対ウェストハム(H) 2対1 前12 ザモラ(W) 前42 アッゲル(L) 前45 クラウチ(L)エバートンは開幕戦で昇格組のワトフォードと対戦した。油断があったのかどうか、後半ロスタイムに1点を返されるもそのまま逃げ切り勝利した。次のブラックバーン戦は先制されながらも追いつき、アウェイで勝ち点を挙げることに成功した。その勢いのままにトットナム戦はシャットアウト、いわゆるクリーンシートで勝利した。この流れを見る限り、エバートンの勢いは上昇気流に乗っている。一方リバプールも、開幕戦は同じ昇格組のシェフィールド戦だった。先制されながらも追いつきドローに持ち込み勝ち点1を獲得。次のウェストハム戦も先制されながら前半の間に逆転し、勝利を収めている。こちらも上昇気流に乗っていると言いたいところだが、そうはいかないのがリバプールである。リバプールというクラブの歴史や伝統、在籍選手、この夏の補強などを見てもシーズン終了時にはCL圏内に入っていなければならないクラブであり、チェルシーの牙城を崩さなければならないクラブの1つである。もちろんプレミアにも簡単に勝てる相手など存在しないが、いわば力の差をある程度は見せ付けて勝たなければならない相手である。さらにはいずれの試合も先制されているという点を見逃してはならない。リバプールは昨シーズン、12(?)試合連続無失点試合という偉業をやってのけた。DFラインに大幅なメンバー変更があったのならいざ知らず、さほど変わっていないのが実情。2試合とも追いつき、逆転しているとはいえ、決して褒められるべき内容ではない。現にエバートン戦の3失点も全てディフェンス陣のクリアミスや連携みすからのものである。このように上昇気流のエバートンが、まだ本調子ではない(はずの)リバプールに完勝を収めたのは、当然の結果だったといえるのだが、試合内容とは別に気になったことがある。それはAJとクラウチである。同じ憂き目に遭いながら別々の道を選んだ2人。(詳しくは5月28日付の下記ブログへ)http://plaza.rakuten.co.jp/adios7210/diary/200605280000/ブログの中でぼくはこう書いている。「人間が生きていく中で、重大な決断を迫られるときが必ずある。 AJとクラウチにとって2005年の夏が、その時だった。 片や、情を優先しクラブに残留し、 もう片や、個人を優先しクラブを離れた。 何をもって成功とするか、人によって違うところではあるが、 個人的に見てどちらが成功したかは言うまでもない。」確かにクラウチはワールドカップにも出場を果たし、代表でも15試合13得点と波に乗っている。しかしクラブでは代表ほどに活躍しているとは言い切れない。今回のエバートン戦でも全く何もさせてもらえず、後半開始早々に交代させられている。代表での15試合13得点もよく考えてみると、ワールドカップ前のジャマイカ戦のハットトリックやワールドカップ後のギリシャ戦の2得点、先日のユーロ予選対アンドラ、マケドニア戦の2試合で計3得点と、比較的劣る相手に固め取りをしていることも影響しているし、これが強豪相手になると目だった印象を残していない。対してAJは代表にはなかなか召集されず、出ても途中出場ばかりだった。しかし今シーズンここまでリーグ4試合で4得点と絶好調である。アンドラやマケドニアよりも確実にレベルの高いディフェンスを相手のこの結果である。高さは確かに武器である。しかし高さがあっても使えなければ意味が無い。得点は取れる。しかし強豪相手に結果を残してこそ、イングランド代表のレギュラーの座を手に入れることが出来る。10月のユーロ予選でイングランドはマケドニア、クロアチアとの2連戦がある。その時の召集及び先発メンバーでマクラーレン監督が、いわゆるジーコタイプか、オシムタイプかハッキリするはずだ。ほな、また。
2006.09.10
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早くスカパーに帰ってこないかと念じながら過ごす、今日この頃。何が帰ってきてほしいかというと、もちろんリーガの放映権。昨年独占放映権を獲得していたW社が今年も放送するのかと思いきや、今日現在も交渉中とのこと。仮に、ある局が放映権を獲得したとしよう。それでも絶対に見ることの出来ないリーガのクラブがあるのを知っているだろうか。それはセビージャである。8月初旬には来日し、新潟や磐田とフレンドリーと戦ったセビージャ。昨シーズンのUEFA杯覇者で、先日のスーパーカップでもバルセロナを下したセビージャ。クラブの公式サイトによると、「リーグ戦および国王杯でのテレビ放映権の扱いについて合意に達しなかったため、 セビージャが関係する今シーズンのすべての試合は 生放送、録画放送、スクランブル放送、ペイパービューなど、 いかなる形でもテレビでは放送されない」とのこと。また提示された放映権料について「国内外のサッカー界におけるセビージャの地位にも、 テレビにおけるサッカー放映権の金銭的価値にも見合わないもの」とコメントしている。リーガの放映権がどのような仕組みで成り立っているのか、色々と調べたが分からなかった。だからこれについて論じることはできないが、ただ1つ言えるのは、セビージャの財政面においては間違いなくマイナスであるということ。参考例としてオサスナを挙げると、収入の割合として、ソシオとチケット代が35%、放映権が45%、スポンサーからが20%となっている。セビージャが全く同じ割合ではないだろうが、まぁ似たようなものだろう。つまりテレビ放映がなくなるということは収入が半分近くになるということだ。そうなるとソフト、ハードの両方で改善が必要になっても放置されたままだったり、100%の改善が出来なかったりする。今シーズンは昨シーズン後半の勢いを持続、そして加速させるべき重要なシーズンなのだが、これではせっかくの勢いも緩やかなものにしかならず、下降線を辿る可能性も否定できない。もちろんこれも現時点での話であり、結局放映で合意し、セビージャの試合も見れることだって考えられる。付け加えれば、リーガの放映権を交渉中のW社も放映で合意するかもしれない。そういえば、スカパーでW社のコンテンツが見れるようになるのは本当ですか?ほな、また。
2006.09.08
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8月31日のニュースより。ミドルスブラがチェルシーからドイツ代表フート、Rマドリーから元イングランド代表ウッドゲイトを獲得した。フートは移籍金約13億円の5年完全移籍、ウッドゲイトは1年ローンで完全移籍のオプション付き。ミドルスブラ監督のサウスゲイトは「我々は2人の大物センターバックを獲得した。 2人の選手にはミドルスブラで一緒にプレーしたがっているという 共通する点がある。 私は本当に嬉しい。」と大物ディフェンダー獲得を喜んでいる。フートはドイツ代表としてワールドカップに出場した。しかし完全なレギュラーではなく扱いはバックアップ要員。所属していたチェルシーでもベンチ入りさえままならない状況だった。背も高く1対1の強さ、セットプレーでの攻撃には定評があるものの、スピード勝負に弱い。ウッドゲイトはイングランド代表に名を連ねていた時期もあった。しかしボウヤーと起こした人種差別事件を機にパフォーマンスは下降線を辿っていき、レアル移籍後は怪我にも泣かされたものの、出場はわずか2年間で2試合ほど。見るところを見れば大物と呼べる逸材であはあるものの、トータル的な実力にここ最近のパフォーマンスを考えれば、どう考えても大物と呼ぶことは出来ない。この2人を獲得したミドルスブラ。昨シーズンまで指揮を執っていたマクラーレンがイングランド代表に就任したことでサウスゲイトが監督の座に就いた。サウスゲイトは昨シーズンまでミドルスブラで選手としてプレーしており、日本野球で言うヤクルトの古田監督のようなところ。イングランド代表経験もあるサウスゲイトのポジションはセンターバック。心の底から彼らのことを大物と思っているのかどうか。ほな、また。
2006.09.05
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8月22日のニュースより。ユベントスのイタリア代表カモラネージが、クラブのセリエB降格を理由に退団を希望している(結局、移籍は成立せず残留)。カモラネージの代理人のコメント。「カモラネージはユベントス残留を考えていない。 彼は先日ベッテガ・ユベントス副会長らと話をし、その意思は伝えた。 カモラネージは普通のプレイヤーではない。 彼は世界チャンピオンなのだよ。 クラブは彼の意思を尊重しなければならない。 そして私は、カモラネージに来ているバレンシアとリヨンからのオファーを 容認すべきだと考えている。」イタリアサッカー界を揺るがしたユベントスを中心とした不正疑惑。これによりセリエB降格が決まったユベントスからは多くの選手が新天地を求めて飛び出した。その多くは代表レベルの選手であり、大舞台での経験も豊富な、名の通ったプレイヤーである。よりレベルの高いところでプレーしたいと思うのは当然であり、Bでプレーするということを己のプライドが許さないのかもしれない。よって多くの選手同様、カモラネージもBに降格するユベントスではなく、トップリーグでプレーする新天地を求めたのである。一方、クラブとしては1年でA復帰を果たす必要がある。しかしながらAとBとでは収入の面で雲泥の差があり、経費削減を迫られている。一番手っ取り早く削減出来る経費は人件費であり、今回の大量放出に繋がったが、1年で復帰を果たすための体力、つまり選手層も残しておかないといけない。つまりは選手の放出は極力避けたいのが本音であり、放出するなら出来るだけ多くの移籍金を懐に収めたいのである。両者にはそれぞれの言い分があり、どちらも無理難題を言っているのではない。しかしながらそれぞれの言い分は別の方向を向いており、どちらが正しい、正しくないと判別することは出来ない。ただ1つだけ腑に落ちないのは、「世界チャンピオンだから彼の意思を尊重しなければならない」ということ。確かにイタリアはワールドカップで優勝した。しかしカモラネージ1人が優勝したのではなく、優勝したのはイタリアではある。つまりイタリアというチームとして優勝したのである。もちろんカモラネージも優勝に貢献した1人だが、だからといって意思を尊重しなければならないことはない。チャンピオンに限らず、人の意思はある程度は尊重されなければならず、チャンピオンだからといって全てが思い通りになることもない。「世界チャンピオンだから彼の意思を尊重しなければならない」決して違うと思います。ほな、また。
2006.09.03
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8月31日をもって移籍マーケットが一旦閉じられた。例年の恒例ではあるものの、今年もデッドライン間近の移籍が相次ぎ、レジェスとバプティスタのトレード、Aコールとギャラスのトレードから、テベス&マスチェラーノのウェストハム移籍まで、大型・中型・小型問わず多くの選手が新天地を求めた。個別の移籍については機会があれば触れるとして、今回は移籍市場全体についてを書いていきたい。そもそも今夏の移籍市場は、ここ数年では一番の活発さだったように思う。連日に渡り移籍決定の報があり、最終日も覚えきれないほどの移籍の数だった。ここまで市場が賑わいを見せた要因として3つほど挙げられると考える。1・ワールドカップ・イヤーイタリアの優勝で幕を閉じたワールドカップだったが、欧州や南米ではワールドカップが選手としての1つの節目になっている。ジダンのようにワールドカップを最後に現役引退を決意したり、ワールドカップで好印象を与えたり結果を残した選手にはオファーが殺到する。また昨年のようなワールドカップ前年だと、環境の変化に伴うマイナス面を考慮して移籍を躊躇していた選手も、心機一転というか次のステップに進む時期が来たと考え新たな出発を起こしやすい年でもある。2・イタリア不正疑惑これに当てはまるのは限られたクラブだが、不正疑惑によって当初4クラブがセリエB(C)への降格という処分が下された。そうなるとその分だけ昇格クラブが増え、順位の変動も起こる。Bで戦うはずがAで、リーグ1本だったのが欧州リーグ戦やカップ戦との並行など、いわば急な戦力補強の必要性に迫られることとなった。結局のところユベントスのみが降格するということになったが、ユベントスには各国代表選手が顔を揃えている。そんな選手が下部リーグでのプレーに満足するはずもなく、プライドも許さないだろう。降格に伴う経費削減が課題になったクラブの事情とも相成って大物選手が安価で売りに出された。3・チェルシーの存在個人的にはこれが一番大きいように思う。チェルシーといえば金にモノを言わせて大物選手を続々と加入させている。もちろんバラックのように移籍金なしのフリーで獲得したのもあれば、両方の意味で首を傾げたくなるような金額で獲得した選手もいる。とはいえこれはチェルシーに限ったことではなく他のクラブでもそうであり、90年代後半のボスマン判決にサッカーバブルの頃も似たような状況だった。しかし2つの時代で決定的に違うのは、10年前は高騰する移籍金の中にもハッキリとした序列があったことだ。言い換えれば、他の選手の移籍金と比較して誰もが認める順位があり、しかもそれが適正であったのだ(もちろん金額自体の高さは不適正だったが)。かたや現在はそうではない。最初に挙げたレジェスは出来高を含め40億円の移籍金でアーセナルへやってきたが、駄々をこねたのもあるがバプティスタとの同等のトレード。今年1月、同じアーセナルが獲得した(当時)16歳のウォルコットは11億円。この夏にユナイテッドが獲得したキャリックは37億円。ユナイテッドも狙っていたベルバトフは22億円でトットナムへ。ニステルはユナイテッドから同じ22億円でレアルへ。一方でアルゼンチン代表キャプテンのソリンは3~4億円程度。もちろんクラブや監督の嗜好や戦術への適応度、単純に個人的な確執など理由の差はある。しかし、いくら移籍金が高騰しても序列だけはハッキリしていたのが10年前なら、現在はチェルシーのマネーゲームにそれ以外のクラブが色々と翻弄されているのだ。例えばAというクラブがチェルシーに選手を売る。Aの財政は高額移籍金で潤うが、代わりの選手を探さないといけない。既存選手で補うことも出来るが資金は多少の余裕が生まれている。それならば欲を出して大物選手を狙う構図が生まれる。あるいは安く、複数の選手を獲得することも出来る。そうなれば選手間での競争が激しくなり、出番が減れば新天地を探す。幸いワールドカップも終わったし動きやすい。さらにユベントスというメガクラブからの大量放出もあった。ハイレベルな競争があり、それに敗れたハイレベルな選手がいる。チェルシー以外のほとんどのクラブは、サッカーバブルが弾けたこともあり、湯水のように金を使うことはできない。出番が無い選手にただ飯を食わすよりは、また契約が切れてフリーで移籍されるよりは、売れるときに、少しでも移籍金が入るときに売ってしまえと考える。そうすれば金も残るし、余剰人員を持て余す事も無い。付け加えれば周囲からのプレッシャーもある。「チェルシーが○○を獲ったのだから我がクラブにも大物を」「チェルシーに勝つために××に肩を並べる△△の獲得を」などである。考えがまとまってないまま文章にしたのでチェルシーの辺りは意味が分かりにくいかも知れないが、何にせよ今年起こった2つの事象と、1つのクラブのマネーゲームが浸透したのが今夏の移籍市場の活性化につながったのだと思う。最後に、これらの3つに共通するキーワードとして「競争」が挙げられる。個人間の「競争」、クラブ間の「競争」である。「競争」に打ち勝つためにクラブは選手を獲得し、選手は勝利を目指す。普段は感謝の欠片も持ちえてないが、こんなハイレベルな「競争」の仕掛け人であるチェルシーには1サッカーファンとして感謝するべきなのかもしれない。ほな、また。
2006.09.02
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