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2006.07.14
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カテゴリ: 南アフリカ旅行記





昨日到着した国際線の空港に隣接する近代的なビルディングである国内線ターミナルに到着した私は、その外見の綺麗さに比例する内装の見事さにも若干驚いた。
しかし、この時にはある種ここがデュバイのように一部金持ちによって作られている側面が強いところである、ということが飲み込めてきていたので驚きは大きなものではなかった。
この国の金持ちのレベルというのは、どちらかというとアメリカやヨーロッパのそれと変わらない。
セレブのひとつの目安がプライベートジェットを持っていることであり、家は投資の対象で数件持つことが当たり前、という感覚だ。
この国の経済について言うなら、黒人は全くその主導権を握ってはいない。
アパルトヘイト下では国営企業として栄えていた各種国営事業も、アパルトヘイトが崩壊する前後にその多くが民営化されたらしい。
その多くは白人の経営者が引き継ぎ、言ってみれば人種の隔離はそのまま経済と政治の分離に引き継がれた感がある。
この日私が聞いた興味深い話がある。
アパルトヘイトが崩壊し、すぐにペプシコーラがこの国で黒人を経営者として事業を運営した。
するとこれまたすぐに経営が立ち行かなくなり、ペプシはこの国からの撤退を余儀なくされた。
この国でコーラといえば今はそのほとんどがコカコーラである。
この話を聞いた時、何故なのかを私は当然聞いた。
「この国の黒人に経営を任せたからさ」という答えが返ってきた。
ちなみにこの話をしたのは白人ではあったが、彼はアパルトヘイトは悪法であったと断じているしこの国の現状と黒人の将来を憂えてもいた。
しかし、彼曰く、この国の黒人に経営を任せるということはビジネス的には非常にリスキーであるということだった。
例え非常に高い学歴を有し経営ノウハウを学んだ黒人でも、実際に経営をさせると私腹を肥やすことに忙しくなり経営そのものがおぼつかなくなるという。
当然全てがそうではないが、と彼は前置きした上でこの話しをしてくれた。

この国では賄賂というのがどこにいっても非常に良く効く。
日本では信じられないが、どちらかというと以前の中国に似ているかもしれない。
この日、私は小さな出来事を目の当たりにしている。
空港でチェックイン時に荷物の重量により課金されるシステムがあるのだが、この日私の前に並んでいた一組の白人の夫婦がかなり重量のありそうな荷物を手にしていた。
どうみても別の窓口で重量オーバー分の超過料金を払わなくてはならいだろう荷物である。
しかし、この夫婦はポケットから紙幣を一枚取り出しさりげなく手のひらに丸めるとそっと職員に渡した。
職員は同じように手のひらにすぐにその丸まった紙幣を収め、チラッと確認するとその夫婦の荷物を全くチェックすることなく素通りさせた。
こういうことはありなのか、と私はピエールに聞いた。
「まあ、こんなのは全然ありだな。」
これが彼の返事だった。
聞けば、陸路のイミグレーションなどもこんな要領で通れてしまったりするらしい。
だから不法移民も絶えないとか。
とにかく金で融通が利くというのが今のこの国のある種問題点であり、個人が金で簡単に組織や規律を蔑ろにしてしまうという風潮が蔓延っているのが現状のようだ、と私は強く感じた。

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最終更新日  2006.07.14 22:50:45
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