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“Hier Encore” by Charles Aznavour 1964
“Yesterday When I Was Young” Dusty Springfield 1969
シャルル・アズナブールはボブ・ディランに似ている。
・・・なんていったら、「はあ?」って思われそうですが、ある時彼の『帰り来ぬ青春』を聴いていて、ふと、ディランの若い頃の歌い方みたいだなあと、思ったんですよね。
それで、アズナブールは、特に若い頃はディランみたいな歌い方で、フランスのボブ・ディランと呼んでもおかしくないし、二人の、メロディーを無視したようなつぶやくような歌い方の曲を、普通に譜面に起こしてしっかり歌ったら、実に美しいメロディーの曲が出来上がる。その一例が、ディランの場合、『風に吹かれて』をPPMが歌うとああいう感じになって、アズナブールの場合、『帰り来ぬ青春』を例えばダスティ・スプリングフィールドが歌うと、あんな風になると、番組で説明したんです。
それで、僕がそう思ったのはたまたま個人の感想にすぎないかと、この話はこれで終わるところだったんですが、一応念のため、同じようなことを考えている人間がいるかもしれないと、「アズナブール ディラン」でネット検索してみたら、あらら・・・。
知らない事実が次々と。
あるインタビューで 「アズナヴールのファンになったのは62年だった。きっかけは映画の『ピアニストを撃て』だった。あの映画は何度も観た。63年に彼がカーネギーホールでコンサートを開いたときは、並んでチケットを買った。長い行列ができたが、先頭は俺だった」と語ったとか、Wikipedia には 「ボブ・ディランは 1998年 の世界ツアーで、シャルルの『Les Bons Moments (The Times We've Known)』を取り上げた」などと出てくるではないか。
なるほど、ディランがアズナブールに似た歌い方なのは、偶然とかではなく、ディランのアズナブールに対する憧れからだったのかと合点が行ったような次第です。
ディラン節はアズナブール節が元祖だったとは。
ああ、まだまだ知らないことだらけだ。
そうだ、いつか幻泉館主人さんがずっとディランのこと書いていたけど、多分アズナブール とのことも出てきたかもしれないなあ。あとで見てみよう。
“Hier Encore” by Charles Aznavour 1964
“Yesterday When I Was Young” Dusty Springfield 1969
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10月13日の穴沢ジョージの “Good Old Music” オンエア曲です。
. Sweet Talking Guy (シフォンズ) 2 . Out of Time (クリス・ファーロー)3 . Question ’67 & ’68 (シカゴ)4 . 早くうちに帰りたい ( サイモンとガーファンクル ) 5 . Nowhere Man (ビートルズ)6 . Burning Bridges (Jack Scott) 7 . 帰り来ぬ青春[仏語] (シャルル・アズナブール ) 8. 帰り来ぬ青春[英語] (ダスティ・スプリングフィールド) 9. Walking in the Sand (Shangri-Las) 10. Welcome Home Baby (シレルズ)
リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.ミスター・コーラさん。7.ウィンカー・ダッソーネさん。リクエストありがとうございました。
上記以外は 穴沢選曲です。1.9.&10.は、元気の出るガールグループの曲を。2.~4.誕生日特集。クリス・ファーロー(1940.10.13生)、シカゴのピアニスト&ボーカルのロバート・ラムさん(1944.10.13生)、ポール・サイモンさん(1941.10.13生)、Happy Birthday !
また、7.&8.は、アズナブール 追悼としての意味も込めて、仏語・英語でお届けしました。
以上、お聴きいただきありがとうございました。次回もよろしく。
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