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“Ev’ry Time We Say Good Bye” by Ella Fitzgerald 1956 (Original: 1944)
ウェス・モンゴメリーとエラ・フィッツジェラルドの命日が一緒で、6月15日でした。
ウェスといえば、初めて聴いた時に独特のギターの音が耳に付いて、随分変わったサウンドだなあと思ったものでしたが、オクターブ奏法というのだと知ってまたびっくり。ちょうどビートルズ以降、12弦ギターが盛んに使われている頃だったけれど、響きが明らかに違うし。
今でこそ誰でも普通に演奏するオクターブ奏法ですが、それまであまりジャズを聴いたことのない僕らにとっては、大いに度肝を抜かれる演奏法でした。
メロディーだけでなく、アドリブソロの時もずっとオクターブ奏法で弾くというのは、この人だけでしょうね。
1968年に亡くなった時、まだ45歳だったとは。もっと歳だと思っていた。
エラ・フィッツジェラルドは、その名前から、ジャズボーカルの大御所ということで、なんとなく難しそうで、長い間敬遠していた人の一人でしたが、いろんなボーカルを聴いているうちに、彼女がほとんどフェイクを入れずに作曲者のメロディーに忠実に歌うことがわかり、その意味で大変驚いたんですよね。
だから、こういう歌手はジャズシンガーというよりはむしろ、ポップスの人のように感じる人も多いでしょうか。
でも、スタンダードジャズの曲を覚える時、元々がどんな曲だったのか知りたい場合には、こういう人の歌を聴くのが一番だと思うんですよね。他には、白人歌手のジュリー・ロンドンとか、ドリス・デイなんかもいいですね。
というようなわけで、聴いてみましょうか。コール・ポーターの名曲!
“Ev’ry Time We Say Good Bye” by Ella Fitzgerald 1956
「♪ サヨナラを言うたびに 私は少しずつ死ぬんだわ~」って、ただ事ではない感じですが、これは無論離れている時の辛さを表現しているのでしょう。
しかし、よく考えてみると、確実に時は流れるのだから、その分僕らは徐々に死に向かっている。それが生きているということなのだと、言いたいのかなあとも思うのです。
今度また、じっくり歌詞を読んでみよう。
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6月15日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。
1 . Let’s Make a Memory (クリフ・リチャード) 2 . Perfidia (シャドウズ)3 . サレンダー (エルビス・プレスリー)4 . MY Dream (コニー・フランシス)5 . 君に愛されたい (ダイアナロスとシュープリームス&ザ・テンプテーションズ) 6 . Sweet Little You (ニール・セダカ) 7 . 雨の日と月曜日は (カーペンターズ) 8. Saturday’s Child (モンキーズ) 9. ミッシェル (ビートルズ) 10. 小さな願い (ウェス・モンゴメリー) 11. 私を夢見て (エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング) 12. Ev’ry Time We Say Good Bye (エラ・フィッツジェラルド) 13. ならず者 (リンダ・ロンシュタット)
リクエスト曲は、3.後ろ姿二十歳のおばあタカちゃんさん。4.なんくるようちゃんさん。5.着物が似合うウチナー美人さん。6.パンの耳大好きさん。7.座波ソーメンさん。8.ミスターコーラさん。9.伊原のトムさん。ありがとうございました。
他は、すべて穴沢選曲です。1.&2.は、この季節に聴きたくなるクリフとシャドウズです。11.は、この日がウェス・モンゴメリーの命日で(1968.6.15没,享年45)。12.&13.は、この日がエラ・フィッツジェラルドの命日で(1996.6.15没,享年79)。 13.は、番組最後に聴くのにふさわしい曲ということで。因みに『ならず者』は、イーグルスの『デスペラード』の邦題です。また、11.は “Dream a Little Dream of Me” です。
以上、お聴きいただきありがとうございました。
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