愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

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2006/12/01
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カテゴリ: 上司と部下の関係


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グラフ2

紅の花.jpg

^-^◆部下に対する上司の

      様々な形[その2]


先輩「……フーーム。

   お前達二人は

   ホントに面白い……。

   ………では次だ……、

   面白くない仕事を部下に押し付ける事について、

   ……どう思うかね」

今城「先輩、それも修行です。仕事は面白い事ばかりではないと

   いうのが真実ですから、こういう経験をさせなければ

   なりません」

峰葉「先輩『押し付ける』のは良くありません。部下といっても

   子供ではありませんから全部見抜きます。

   その後の信頼関係にも響きかねません。

   一見、面白くない仕事の延長線上に、面白そうな目的を

   発見して、共にその目的を共有するという形で仕事を

   与えるようにしています」

今城「お前の所は、優秀で良く考える部下が多いからな……。

   ウチじゃムリムリ……」

峰葉「……かなぁ。仕事柄、元々はお前の職場の方に優秀層を

   持っていったはずじゃ無かったか……? 二年前……」

今城「……。……。……。」

赤花一輪.jpg

先輩「大体、普段は部下にどういう指導をしているのかね?」

今城「先輩!我々は現場人ですから、当然のことながら、

   しっかり働いてくれるような指導をしますよね。生産性を

   上げなければなりませんからね。

   だから仕事の手順、要領、例外事項の対処法、時間配分、

   マニュアルの見方に至るまで、懇切丁寧に、繰り返し……

   繰り返し指導しなければ中々定着しません。

   ちょっとでも気がつけば、バシッと注意し

   指導しています。そうやって仕事が良く出来るように

   なれば、尚一層良く働くようになります……自然に」

峰葉「うーん……だろうな。お前なら…………。……私の場合

   今、今城が言ったレベルのことの、7~8割は先輩社員に

   やらせています。私は、中核となっている経験者を中心に

   仕事の前後関係、仕事の意味、社の中での位置づけ、顧客

   情報などを主に説明し考えさせるようにしています。

   そうしますと、段々彼らに意欲が湧いてきますので、

   のある質疑応答になってくるんです。後は、その意欲の

   火が決して消えないように、指導していってます」

今城「峰葉!先輩社員っていったって、あんな若造達にラインの

   仕事を指導させたら、60点も取れないんじゃ

   ないか……?」

峰葉「どうして、どうして……。中々のものよ。自覚が出て、

   研究心が旺盛になってくるから80点位はいけるさ……」

今城「ホレ見ろ!せいぜい、80点だろう!! ウチなんか、

   俺がビシッとやるから悪くて、90点の出来だ……」

峰葉「その割には、合格率が低いなぁ……?」

今城「うっ……」

峰葉「長い目で見たら、意欲を喚起した方が気配りが密に

   なったり、トラブル対応なんかで、全然、違う効果が

   出るぜ。………責任感も違ってくる」

今城「指導力の無い管理職の逃げ口上だな……」

先輩「ははははっ、これは良い。中々オモロイ……」

春黄色.jpg

先輩「ところで……部下とはいっても、時には彼らの目を

   気にしたりすることだってあるだろう……?」

今城「……まっ、時には……ですね……。基本的には好かれて

   いないと強い指導も出来ませんからね。まっ、好かれる

   コツは優しさでしょうね……。大体、私はこんな厳しい

   タイプだから、時折見せる優しさが効きますよ。

   ……ハハハハハッ」

峰葉「先輩!時には……というのではなく部下の目を気にする

   事は、とても大切な事です。もちろん、惑わされては

   いけないと思いますが、部下に対するきめ細かい状況観察

   は、非常に大切なことです。……ただ、私は好かれると

   いう事にはあまり主眼を置きません。

   好き嫌いの感情は時によって、又、対象によって振れる

   感情ですから………」

今城「じゃー、じゃー……、どうしようってんだい……?」

峰葉「むしろ、当を得た厳しさで、真に納得させて、

   『信頼』を勝ち取るようにしています。

   信頼感は、振れが少ない感情です……」

先輩「……信頼か……。厳しさも、理解さえできれば、

   信頼につながるか………」

今城「せんぱい!!……惑わされちゃダメですよー。

   峰葉は口がうまいから……」

ボケ花

先輩「それじゃーなんだなぁ、今城君は部下からのSOSは、

   優しく受け止めてやるんだろうなぁ」

今城「いえいえ、それはありません。SOSなんて逃げじゃ

   ないですか。人間、逃げてはいけません。最後まで、

   ギリギリ戦って玉砕するなら、それも又評価できます。

   親元に逃げてくるなんてもっての他です。言って来たら、

   コッテリ説教してやりますよ」

峰葉「ハハハハッ……、……だろうな」

今城「フン、どうせお前は、可愛い可愛いって撫で回して

   助けてやって良い格好するんだろう……?」

先輩「……なのか?……峰葉君」

峰葉「ハハハハッ……かもしれませんね。ただ……、

   助けるってのは、ちょっと違いますね。

   まず、受け止めるというのが、正解です。私も現場を全て

   見ているわけではありませんから部下からのSOSの中に

   私の見込み違いや、思わぬ現場の変化があるかも

   しれませんからね。まずは、しっかりと受け止めてやって

   それから判断を下します」

先輩「……なるほど、……冷静な判断だ」

今城「えっ、せんぱ~い、じゃー僕は

   冷静じゃないってんですか?」

先輩「自分で考えろ……。自分で……」

今城「……」


貝黄花
         <続>
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Last updated  2007/10/11 10:33:06 AM
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