愛ことば･心の散歩路

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2019/05/16

^-^◆　ＧＮＰ（元気で・長生き・ぽっくりこ）談義＜スポーツに救われた命＞【下】

(26)

テーマ：自分らしい生き方・お仕事(37582)

カテゴリ：ＧＮＰ（元気で・長生き・ポックリコ）談義

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　^-^◆　ＧＮＰ（元気で・長生き・ぽっくりこ）談義
　　　　　　＜スポーツに救われた命＞【下】

「冬に、喘息が発症しなかったんだ！！
　１６年間生きてきて全く初めての経験だ。(゜_゜)
　興奮したねーーーー(^。^)」

「大事件と言われるからどんなことかと思いましたよ……」

「……うん、……まあな……(一_一)」

「いや！！　申し訳ありません。
　ゴメンなさい……先輩の人生ではこれ以上の大事件は
　ありませんね。
　スミマセン…………(>_<)」

「…………いや、いいよ。ふふふふっ……。(^_^;)
　医師も『良かったな……でも余り無理はしないように……』と
　言ってくれた。家族も、もうびっくりしていたね。(^。^)」

「そりゃー、そうでしょう。親御さんは、
　先輩が図り知ることのできない心配や苦労も
　されていたでしょうからね…………。
　スポーツによって、体力もついてきたという事ですかね……」

「うん、……だろうな……。
　食欲も旺盛になって、肥えることはあまり無かったけど、
　身長は伸びてな…………。
　結局、３年間で２０ｃｍ伸びたんだ……」

「えっ！三年で……２０ｃｍ！！
　そりゃー久しぶりにあった人も分からないでしょうね」

「ああ……、１５０ｃｍから１７０ｃｍだからな……。(^-^)
　徐々にだけど、筋肉もついてきてな……。
　驚くなよ。いいか驚くなよ。
　三年生の春に、全国大会出場が決定してしまったんだ」

「えっ　(゜_゜)ウソ！！　嘘でしょう？」

「ははははっ……、残念ながらホントだよ。
　パートナーが殆んど一人で勝ってくれたような
　試合だったけど……。いやーー、嬉しかったぞ。
　歓喜、歓喜、歓喜だ！！
　これは、他人には分からないと思うな。
　体力の自信に、加えて『誉れ』という精神的自信も貰った。
　『なせば成る……という自信』はとても貴重なものだったよ。
　パートナーには、一生足向けて寝られない」

「でも、ダブルスですから一人では勝てないでしょう？
　先輩も、役割を果たされているんですよ。(*^-^*)」

「いや、全部彼の言うようにしただけさ。
　後ろから『来るぞ』と彼が言うと、必ず僕の所にボールが
　来るんだ。どうして分かるのか不思議だったが事前に構えが
　出来るから、ボレーも決めることが出来た。
　練習も難しい技は適当で良い……といって、
　徹底的にレシーブの練習をつけてくれた。ずっとレシーブだ。
　だから、レシーブには自信かあったね。
　セットポイント、ゲームポイントの時はほとんどが、
　前衛のレシーブになるから、これは貢献できたかもな……。
　要するに、そういうことも彼は全部分かっていて、
　僕は、彼の言うとおりにしただけなんだ……」

「ふーーん、良い関係ですね。(^-^)
　人間関係も恵まれていましたね。永年病気と闘っているから、
　根気も強かったんでしょうね」

「雨の日は『物理』を僕が彼に教えていた。(^。^)
　ふふふふっ……」

「（ "^ ∇ ^" ）」

「まっ、良い話ばかりしたが、
　死の恐怖、不安が消えたわけではなかった。
　喘息は治まったが、余命、数年だしな。
　父からのチェックも気になる要素だった。
　時々『背中が痛くないか』とか『ふらつかないか』等と、
　聞くんだよ」

「うーーーん、何だったんでしょうね。不治の病……」

「……うん、いまだにはっきりしないが……、
　はっきりさせたくなかったから……。
　大人の会話の中から『結核性』とか『カリエス』とかいう
　訳の分からん言葉は……聞こえてきてたな……」

「まっ、知らなかったから、
　精神的にやられなくて済んだのかな。
　先輩はけっこうデリケートだから、よい作戦でしたね」

「……いやいや、作戦というような性格の話ではないよ……。
　その後、１８歳で製鉄会社に就職した。希望通り事務職だ。
　両親、親戚こぞって大喜びしてくれたよ。
　……そして、２０歳で何も起こらず……。
　何も起こらなかった……しかし不安は払拭できなかったがな。
　母に聞いたら『藪医者やったんやろうね』と笑ってた。
　２３で結婚、２４で長男、２６で次男、３０で三男が誕生。
　この頃、恩あるテニスに感謝しつつ、
　死の恐怖から完全に脱皮できた……」

「先輩！本当に良かったですね。乗り越えましたね。
　病魔も先輩の迫力に尻尾を巻いたのでしょう……」

「３６歳で、激しい喘息の発作に見舞われ、１０日寝込んだが、
　医学の進歩のお陰で回復することが出来た。
　この時に、運命を真に乗り越えた実感がしたね……」

「先輩は、激烈な体験から様々に身に付けられたものが
　ありますね」

「うん、科学的なものではない、健全に生きて行く知恵だよ。
　『知らぬが仏』
　オーム事件の暗いニュースが続いた頃には、
　新聞を完全にカットしたよ。
　心を痛めるものから逃げた。
　知っても、自分でどうこうできるものでもないしな……。
　『鰯の頭も信心から』
　根拠なんか、どうでも良い。信じる力が自分に力をくれる。
　……そんな体験もした。そして、
　『南無阿弥陀仏』
　……分からないものは天にお任せする。
　そして、それらは、この年になっても心身の健康の基に
　なっているよ。
　それから、自分で目標を作り積極思想でいくことも体験した。
　テニスだな。
　そして、『健康』を得た。
　テニスは僕の大恩人だよ。(^。^)」

「うーーーん、先輩、良い話をありがとうございました(^-^)」

「いや、こちらこそ聞いてくれてありがとう。
　この章も、この辺にしようかな……（ "^ ∇ ^" ）」

　　　　　　　　＜続く＞

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