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2008年10月04日
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カテゴリ: 映画
葬儀はかっては地域共同体、親族共同体の一大イベントだった。

湯灌から納棺、葬儀の手配まですべて親戚一同で行い、たぶん葬祭業者なる他人は入る余地がなかった。
そしてお寺には大きな厨房があり、そこで親戚や近所の女達総出で葬儀や通夜で出す食事などの準備していたように思う。
いつしかそうした死にまつわる儀礼も様変わりしたようだ。

父が亡くなったときは兄弟だけで葬儀の手配を行った。
なにも知らないので、どうしても次第は病院から紹介された業者まかせとなる。
死者の枕元に供養の飯をおいたりといった細々とした儀礼。

定かではないが、たぶん今後はこうした葬祭業者が広める習俗が浸透していくのだろう。
納棺師という職業もその時初めてみた。
よい若者二人(20代後半くらいの男女だったが)が、死化粧を施し、装束をきせて、棺に安置する。彼らが、いかにも神妙で真面目そうな様子だったので、いったいこういう職業はどういう人がどういう経緯でつくのかすごく疑問に思ったものだった。
葬祭業の専門学校の広告をいつかみたような気がするが、そうした養成機関も今はあるのだろうか。企業が研修で行うにはリスクとコストが高すぎるように思う。自腹で学校を出るが、そのかわり就職率は100%という世界なのかもしれない。
一見、伝統的なように見えて、実は伝統とは無縁の、まさに血縁共同体も地域共同体も崩壊した現代の所産のような職域。それが納棺師も含めた葬祭業の世界ではないか。

「おくりびと」はそうした納棺師を主人公にして、彼が出会う様々な死の形と彼自身の家族の物語を重ね合わせてストーリーが進行する。山形の美しい自然とそこに生きる人々の哀歓がなんともいえない。俳優陣もみな好演で印象深いが、風呂屋の客で実は火葬場の管理人という老人が特によい。銭湯の女主人との淡い老いらくの恋だけではなく、なんとなく今までどんな人生を生きてきた人なのだろうか・・・とまるで実在の人物であるかのように想像をしてしまう。
ただちょっとつっこみをいれれば孤独死現場にかけつけたり首吊り自殺があって夜中にとんでいく場面。ああいうことは実際にはないのではないか。
納棺師は、遺族から委託を受け、葬祭儀式の一環を担う職業である。
孤独死の現場処理は警察などの仕事だろうし、首吊り自殺のような場合も検視等の一連の手続きが終わった後に、納棺師がでてくるはずである。
また、非行グループに入って事故死した娘の死体の前で、父親が事故をおこした男友達に「一生こんな(納棺師)仕事をして償うか」とどなるシーンは印象的である。主人公はここで落ち込み、納棺師をやめようとまで考える。

介護労働者である。
よく刑事裁判の記事で、被告人が「これからは老人介護の仕事をしたい」と言い、それが被告人の反省の気持ちと報道されることがある。
また、この分野での人手不足が議論されると、受刑者にやらせてはどうかという議論もでてくる。
こうした報道をみて、実際に介護の仕事をしている方がどう思うか・・・。
そんなことも考えさせられた。

今の政治とマスコミをめぐる状況は細川政権発足直前とよく似ていると思う。
あの当時も、マスコミは反ジミンに肩入れし、名を忘れたが細川氏の立ち上げた政党の人気を煽った。
今も、そもそも解散権は首相にしかないのに、マスコミは勝手に解散だ解散だと騒ぎ立て、二大政党だとか政権交代だとかと、ミンシュに票がいくように煽るのに余念がない。
「一度はミンシュにやらせてみれば」みたいな愚論も火元はマスコミではないのだろうか。
まあ、政権が変わり、変動が起きればマスコミとしては面白いだろう。
それにマスコミはジミンにもミンシュにも献金しているらしいので、二大政党制をあおってこの二党の票の総和が増えることも望んでいるのかもしれない。
でも、あの細川政権発足の頃は、日本は空前の繁栄を享受し、一億層中流で皆海外旅行だグルメだにうつつをぬかしていた時代だ。そんな時代には鼓腹撃壌ではないが、政治も娯楽の種でしかない。清新でハンサムなマフラー姿の細川氏に、人々が熱狂したって不思議ではない。
しかし、今は格差と貧困が進行した辛い時代だ。
本当にミンシュがそんな社会の不満層を受け入れるのにふさわしい政党なのか、はなはだ疑問である。市場原理主義にストップをかけるのであれば他の政党も選択肢に入れて考えた方がよい。また小沢も最たるものであるが、他のミンシュの有力政治家も、いまさら風を起こすにはいかにも賞味期限切れというところがなんとも痛い。





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最終更新日  2008年10月04日 17時07分53秒
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