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2013年04月26日
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男性作家の描く女性をみているとなんか女性に対する思いこみというか幻想というようなものがあると感じることがある。「魅せられたる魂」を読んでいるのだが、なぜ作者はこの主人公を女性に設定したのだろうか。もしかしたら母性的な愛を出発点にした人類愛を描きたかったようにも思う。ただそうした無私の愛、無償の愛は母性愛を典型にするのだとしても、女性だけの専売特許というわけでもない。


非常に身も蓋もない言い方をすれば男性作家が思うほどには男性と女性の精神構造は変わらないのではないのだろうか。だから一部の作家の描くそれこそ子宮で考えるような女性主人公にはかえって違和感を感じる。逆に「風とともに去りぬ」のスカーレットにそう快感を感じるのは、通常の作家の描く「男にひきずられ、子供に執着し…」という女性像とは対極をなしているからだろう。単なるあてつけや打算のために結婚し、その相手にもさしてかまける風もない。憧れや恋が単なる幻影であったと知ったときも傲然と去っていくだけだ。
アメリカのSF作家のグインは。小説を書くとき作中人物が男性か女性かは全く意識していないという。そんな彼女が書いた実験作が「闇の左手」。性のない種族の住む惑星での物語だが、これを読むと、男性か女性かに二分された思考法の方がよほど不自然に思えてくる。

「魅せられたる魂」でも主人公が生き始めるのは、中年の恋愛を終え、40代を越してからだ。「あなたといると女性といるような気がしない」と登場人物に語らせ、主人公も恋愛でも母性でもなく、義侠心や人類愛?で行動するようになる。ここでようやく作者と主人公が同一化しだしたように思う。





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最終更新日  2013年04月26日 07時54分10秒
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