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2025年12月05日
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カテゴリ: 想い出



都市化のスピードは驚くほどで、ちょうど地方からどっと人々が東京にやってきた時期で、そしてやってきた人々は一戸建ての住居を皆求めたので、子供の頃はあちこちで工事をやっていた。
最初に家がたったのは野原、そして次は畑、最後は田んぼだったのだろう。
家を建てるにはまず土台を作らなければならない。工事中の砂利山があっちこっちにあって、その砂利山は子供の格好の遊び場所でもあった。砂利山の上を駆け回って忍者ごっこをやったり、ときには砂利山をかき回して気に入った石を集めたり…今なら考えにくいのだが、工事現場には子供はけっこう自由に立ち入ることができたのだった。全く酷い話なのだが、工事が終わって入居前の家、使われる前の土管に入って遊んだこともある。
そうそう、砂利で土台を作る前だろうか、重りを地面に打ち込んで固める作業も何度もみたことがある。ヨイトマケである。たしかに大勢の男に交じって真っ黒になって働く女も覚えている。あのヨイトマケの唄にあるような母親も実際にいたわけである。そんなヨイトマケを見たのは小学校の低学年くらいまででその後は機械化されていったので、クラスに「ヨイトマケの子供」がいたという記憶はない。もしかしたら、上の学年にはそうした子もいたのかもしれない。
好き好んで貧乏な親はいない。苦労をしたくて苦労をするという人もいない。しかし、戦争やその後の混乱で、苦しい生活を余儀なくされたひとは昭和30年代くらいには大勢いた。そういう親を見ながら、親を少しでも喜ばせてあげよう、いつかは親に楽させてやろう…そう思って勉強に励んだ子供もいたことだろう。いやけっこういたのではないか。
「親ガチャ」なんていう言葉を弄んで自分の勉強嫌いを親のせいにしている今の人々から見れば、ヨイトマケの子供なんてのは理解できないのだろうな。





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最終更新日  2025年12月05日 17時20分04秒
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