きららん日記
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岩波新書 『私は赤ちゃん』松田道雄、1960年、岩波書店 \740(税別) 当時の新聞に連載されていたものだそうです。小児科のお医者さんが、赤ちゃん の目線で、生まれたばかりから1歳半になるまでの日々を語る、いわば「ベイビー トーク」口調で進みます。実は、かなり古い本です が、ちょうど、ニュータウンが出来、日本が核家族化していったころで、今と隔 絶といった感じは受けませんでした。たぶん、私達が生まれた頃かなぁ。今にし て思えば、世の中が変わりはじめ、なんだか変、、、になっていった頃かもしれ ません。 滲出性体質(乳幼児湿疹)、夜泣き、お乳や離乳、予防接種や熱、カンの虫、腸 重積やはしかのことなど様々な話題が並びます。 新聞連載なので、一章は短く見開き2頁で完結、またユーモラスで引き込まれる ような文章、とても面白く読めました。かなりお勧めです。表紙は素っ気ない岩 波新書のカバーですが、挿絵はいわさきちひろさんで、すべての頁にカットが入っ ています。ちひろさんは赤ちゃんやお母さんの絵が本当に可愛らしいですよね。 本当に全部面白いのだけど、いく部分か引用。 「私はおととい生まれたばかりである。まだ目は見えない。けれども音は良く聞 こえる。・・・ここしばらくは、ぐっすり眠りたい。それだのにドシンドシン歩 かれたり、戸をバターンとやられたりすると飛び上がって泣き出さないといけな い。・・・院長も院長だ。「外来者立入禁止」という張り紙をしておけばいいん だ。でも、そういうことをするとあの病院はカタくるしいということになって、 はやらなくなるのかもしれない」 「育児書に何と書いてあろうが、自分の家庭で実行できないことは何にもならな い。自分の家庭の生活に一ばん都合の良い方法で赤ん坊を育て、それで赤ん坊が 元気よく育てば、それが一ばん良い育児法だ」 長姉「離乳なんて、おらあ、何ヶ月で始めたかおぼえてねえよ。早ええ子もあっ たし遅え子もあったよ。親が抱いててめし食うとき、何だかほしそうにすりゃ、 その時やりゃいいんだ。ほしがらねえもの、いくらやったって、食うもんじゃね え。かゆのきれえなものもあったよ。そういうのは、歯がはえるんの待って、い きなりめし食わしたよ。ウドンの好きなのもいたし、めしよりかゆの好きなもの もいたな。おかずだって、親の食うもんの中から柔けえもの拾ってやったよ。」 新米ママ「でも、姉さんのは昔のことでしょう。今は違うのよ。この本なんか、 ずいぶんいろんな献立がかいてあるわ」 長姉「この献立さ書いてる栄養士だって、ひとりもんにちげえねえ。会社は嫁入 りして赤ん坊できっと、クビにしちゃうんだ。おらみたいに七人も八人も育てて みろ、こんなしちめんどくせえ料理なんか、つくるもんか」
2006/08/07
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