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[前回からの続き]
K病院に着いた。
建て替わって立派になったもんだ。
というのも大学時代に
自然気胸という肺が潰れる病気で
ここに1ヶ月入院したことがあったのだ。
当時はボロっちくて
病室まで行くのに
霊安室の脇を
ギシギシ廊下を軋ませながら
歩かなくてはならなかった
…
。
そんな雰囲気は微塵もなく
明るくなったロビーで受付をする。
意外と混んでない
これはスムーズに終わるかも。
その後、 2F の循環器科の受付に行く。
エスカレーターを上っていくと …
どっひゃー!
待合室に人が溢れ返ってる。
立ってる人もたくさんいる。
そーゆーことね。
混雑の場はここなのね。
受付すると
今日は混雑してるので時間がかかります
…
と言われた。
はい。見た瞬間に覚悟を決めておりました。
しばらく待って名前を呼ばれる。
まず検査を受けて来いという。
ファイルを渡されて
3
ヶ所で受けて来るようにと。
心電図と血液検査と、あと何だったっけ?
こないだのことなのに忘れちゃった。笑
痴呆の検査だったかな?
んなわけない。笑
まあ、その3つの検査も
それぞれ長〜い待ち時間があった。
ちょっと疲れ気味で循環器科受付へ戻り
ファイルを提出。
もちろんそれからもしばらく待たされて
やっと診察となる。
「 12 の 28 番のドジボさーん
6番の診察室にお入りくださーい」
と放送される。
ちなみにこの番号は
患者の誕生日だ。
個人の特定をハッキリさせるためなのだろう。
なので私の誕生日は
暮れも押し迫った 12 月 28 日なのだ。
仕事納めで、みんな正月休みに目が向いて
誰も気づいてくれない
…
。
と、そんなことはどーでもよく。
診察室に入ると若い医者が唸っていた。
「ドジボさん、数値が悪いです
…
」
血液検査の
BNP
という数値が高いらしい。
BNP とは心臓を守るホルモンで
心臓が弱ると分泌される。
逆に言うと、 BNP がたくさん分泌されてると
それだけ心臓が弱ってることになる。
数値として
18
以下が正常な目安らしい。
私の場合、なんと、 460 あったのだ!
ネットで見ると
200
以上になると心不全の可能性が高いとある。
「ドジボさん、動悸とか息苦しさとかの自覚症状はありますか?」
「いえ、まったくありません。
咳が止まらないだけです」
昨日の医者もみんな心臓のことばっかり言うけど
とにかく咳を止めてほしいのだ。
明日スキーに行けるように。笑
咳さえ止まれば行けると思ってるバカちんだ…。
「ではドジボさん、レントゲン撮って来てください」
また検査か。
もちろんレントゲンも待たされた。
そして
2
回目の診察。
「ドジボさん、心臓がちょっと肥大気味ですね」
はぁ。
なぜか頭に浮かんだのは
肝臓肥大してるフォアグラだった。
フォアグラ、あんまり好きじゃない
…
。
「どうしようかなあ」
先生は治療方針を迷ってるらしい。
私にすれば
咳を止めてスキーに行けるような
治療方針でお願いしたいところだ。
(
この後に及んでもまだ行く気なのか
…)
心電図検査の結果、心拍数が多いことも分かった。
正常だと
90
以下なのが、
150
あった。
しかもリズムがめちゃくちゃな不整脈。
「ちょっと、心拍数を抑える薬を点滴してみましょう」
てことで、今度は点滴が始まった。
こりゃまた時間がかかるな … 。
会社に LINE して
午後の外回りのキャンセル連絡を頼んだ。
明日のスキーもヤバイかな
と半分思った。
(まだ半分諦めてない…)
点滴終了。
心電図を測る。
看護師さんに聞いてみた。
「数値、下がりましたか?」
「
120
。ほんの少しだけですね」
そっか。ここでスキーは諦めた。
3
回目の診察。
状態は良くないけど
自覚症状がないということで
薬を飲んで1週間様子を見ることになった。
会計を終えると
すでに
17
時半を回っていた。
疲れた。
ずっと病院にいて
なんか、かえって具合悪くなったかも。
明日はゆっくり体を休めるか。
会社に戻り、残った仕事を片付け
20
時すぎに退社した。
そしてその夜、容態は急変した。
次回「がびーん即入院」へと続く。
このシリーズは特にオチは無く
備忘録代わりとして
ただ時系列に書き綴った記事なので
期待しないでね。
がびーん、いきなり入院 2021.12.11 コメント(4)
スキーの準備で病院へ行く 2021.12.09 コメント(4)