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ユーベアキト

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今までのキャンプでいろんなことを学んできた。

その中でも、キャンプ場の一日は天気が晴れていようとも、朝と日中ではコンディションが変わると学んだ経験が今回のキャンプでは活かされた。

日中はいとも簡単に薪に着けれた火も朝になれば、全然着かないという経験を何度したことか。



今回のキャンプも、自然が相手なので湿度を常に意識しなくてはいけない。

前回、キャンプでは薪を地面に直置きしたため、水分を含んだ薪にキャンプ終盤に手こずった。

今回は、その反省点を活かし日中から薪の取り扱いには慎重を期した。

薪は直置きにせずにブルーシートの上において管理し、就寝前は朝露にさらさないように車の中に薪を置いて管理した。

2日目の朝、俺は6時前に目覚めた。

キャンプ場の朝は早い。



テントの外の朝露はこれまで経験したキャンプの中でも一番にすごく、外に出していたギアに水滴がついている。

おそらく、日中の寒暖差が大きい影響もあるのだろう。

周囲の地面は湿り、焚火をするには最悪な条件。

車から薪を取り出すと薪はカラカラに乾いていたが、今にも周囲の湿気を吸い出しそうである。

俺はこの時点で、薪に安定的な熱エネルギーを供給する必要性を感じた。

恐らくこの湿気で火種を拡大してくのは大変だ。

俺は、天然素材の着火剤であるエココロゴスの使用を決めた。

火種はなるべく燃焼時間を稼ぐため、紙コップの中にバラバラに割いたティッシュを入れた。

火種が着火したら、エココロゴスにそれをあてようと決めた。

さて、ライターを使うかと思ったが

ライター所有者である友人が寝ている。



友人には、なるべく初回のキャンプではゆっくり過ごしてほしい。

起こしていいものかと。

俺は、昼間の94点の火付けの影響もあり、気がついたらファイヤースターターを持っていた。

これは、友達への配慮よりも個人的な火付けに対するエゴイズムだったかもしれない。

俺は、紙コップ火種に向けてマグネシウム棒を擦った!



紙コップ内部のティッシュに火がついた。

ファイヤースターターで火をつけた経験はこれが初めてではない。

だが、ファイヤースターターで1人で焚火まで発展させた経験がないのだ。

なので、この時点では一気一憂していられない。

紙コップ内部に出来た火種を日中と同じ逆V字の薪配置の開口部に置く。

その火種の上でトングで摘んだエココロゴスを炙る。

まるで、お産直後の赤子を取り扱う気分。


30秒ほどして、エココロゴスが火を上げ始めた。

俺は逆V字の頂点に火が当たるようにエココロゴスを配置した。

バチバチ音が鳴り、薪に火が移ろうとしているのがわかった。

しばらくすると薪の頂点に火が着いたが、予想以上に周囲の湿気が強い。

このままでは、頂点だけ燃えて周囲に火が移らなずに、消えてしまうのは目に見えていた。

そこで、アプローチを変えようと思った。

もはや、薪全体に火を着けるこだわりは捨てようと思ったのだ。

点で着いてる頂点に対して継ぎ木して行って、点での火力を上げようと考えた。

もはや、セオリーの一つである逆V字にこだわっている必要もない。

そして、この思考の転換が功を奏した。

点での火力が安定していったため、周囲への薪に火が着きだし、結果として焚火は安定していった。

そして、安定した焚火にチャコールスターターで炭を熱し炭にも着火。

これで、朝の火力は十分だ!

しばらくして、友人が目覚めて起きてきた。

どうやら、俺の薪を割る音で目覚めたようだった。

「よう、火ついてるよ!」

キャンパーとして理想的な一言である。

だが、これは最初から最後まで一人でやり遂げた始めての火付け体験だったのだ。

平静を装いながらも、一人内心では大喜びをしていた。


「考察」
今回の朝の火付けを考察すると、俺には様々な意味があった。

まずは、一人で火付けを完遂したというモラトリアムキャンパーの成功体験だ。

既製品のエココロゴスを使用した点を考えると、本当に一人とは言い切れないのかもしれない。

だが、朝の湿気の状況を見極め、スタイルに拘らずにエココロゴスを判断できた点はマイナスと言うよりもプラスに評価している。

また、前回キャンプの反省点もしっかり活かされていたので、個人的にこの火付けで得られたリベンジの達成と経験値は大きい。

そして、今回の火付けでも学びは多々あった。

オーソドックスなスタイルはあっても、それが全てではないということだ。

状況によって、柔軟に対応していく必要があり

その柔軟な対応そのものに焚火の面白さがあるのかなとも感じた。

もし、焚火がスタイルにこだわり火がつけれるのであれば

それは、ガスコンロと変わらないのだろう。

もちろん、焚火はガスコンロと違い視覚的な魅力があることは十分に理解していたが

それ以上に、焚火という作業が持つ質的な楽しさに気付かされるキャンプだったと思う。






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Last updated  2019年11月12日 08時10分06秒
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