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2019.04.29
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カテゴリ: 子育て



3月27日は息子の通う ジャパニーズ・スクールの卒業式 だった。

この学校のことはブログに書いたこともあるけれど(​ ⇒ 2013 年 4 月 13 日の日記「ランドセルの思い出」 ​、​ ⇒ 2014 年 3 月 29 日の日記「メェ、もう一つの卒業式」 ​)、週に1度土曜日だけの補習校である。

公立小学校の校舎を土曜日だけ借りているのでオーストラリアの4学期制だけど、日本式に卒業式は3月末、入学式は4月頭になる。

ちなみにオーストラリアの学校は年明け(といっても夏休みの後なので1月末か2月頭)に始まって、12月クリスマス前に終了の 4 学期制だ。

娘のメェと息子のムゥは、ここに幼稚園から通って、メェの方は去年高等部を卒業した。

といっても高等部は日本の教育ではなく、 Victorian Certificate of Education オーストラリアビクトリア州教育修了証ー VCE の日本語なので2年間で、去年末が卒業式だった。

小学生のムゥの方は日本式に3月に卒業式を迎えたのだった。

お陰で、週に1日だけではあるけれど、子どもたちは オーストラリアにいながら日本の教科書で 国語と算数を学ぶことができた。

まぁ、かなり慌ただしく、かつアバウトに学ぶことにはなるのだけれど…。

それでも海外で日本語や日本の文化を学ぶ機会を子どもたちに与えることができるのだから、海外在住の日本人の親たちにとっては有難~い存在である。

それに勉強だけでなく、様々なイベントも楽しむことができた。

二人とも幼稚園では玉入れや綱引き、かけっこにお遊戯の運動会を体験した。

「赤勝て!白勝て!」の応援は、『ハリーポッター』のホグワーツ校よろしくハウスに分かれて戦うオーストラリア現地校のスポーツ大会では味わえない醍醐味 である。

毎年「蚤の市」と呼ばれる文化祭的お祭りも子どもたちの楽しみの一つだった。

和太鼓の演奏や生徒たちのダンスや合唱などの舞台、たい焼きやお寿司や屋台ふうおやつの販売などなど。

子どもたちはお祭り気分で、 学年ごとに出店される50セント硬貨(日本で言うと50円玉ですね)で楽しむことができた。

フリーマーケットも人気で、ムゥは幼稚園のときウルトラマンと怪獣の特売セールに遭遇して以来この日を楽しみにしてきた。

二人ともここで日本のDVDやマンガやおもちゃをだいぶ手に入れてきたのだった。

そうそう、 「カレーパーティー」という、具体的なのに謎のパーティー もこの学校ならではのイベントだろう。

日本のカレーをお腹いっぱい楽しんでもらおうと年に1度お昼休みに保護者の手で催されるのだけど、娘など高校生になっても楽しみにしていた。

そう、保護者の手。

非営利団体なので、イベントとかいろんなことが保護者たちのボランティア行為で行われるのだ。

故に保護者の方は数年に1度回ってくる役員活動に追われることになるのだけれど。

子どもたちが楽しく日本語と日本の文化を楽しめるようにと、大人たちの思いも詰まった学校なのだった。

思えば二人とも 土曜校のカレーパーティーで日本のカレーが大好きになった のだった。

今ではカレーならお代わりをするムゥだけど、昔は「カレーの王子様」のカレーも食べられなかった。

初めてのカレーパティを前にカレーライスが食べられるようにとカレーを食べる練習をした ことも今となっては愛しい思い出である。

小学校に入ってからは二人とも時々不平を漏らすようになったのだった。

「なんで現地校のお友達は週末お休みなのに自分は土曜日に学校に行かなきゃならないの」とか、「宿題なんかやりたくない」とか、素朴にして気持ちのわかる不満を。

実際、宿題の量は多かった。

なにしろ日本の子どもたちが1週間かけてする勉強を、補習校では1日でやらなくてはならないのだから、当然やり切れないものも出てくるわけで・・・。

とはいえ、 それで日本や日本語が嫌いになってしまったら本末転倒 である。

熱心に教えてくださる先生には申し訳ないとは思いつつ、宿題の量を減らしてくださいとお願いしたことも今では懐かしい思い出だ。

土曜校の後は1週間頑張った子どもたちと何か一緒に楽しいことをするように心がけてきた。

公園で遊んだり、カフェでお茶したり、外食に出かけたり。

土曜校の図書館で借りた日本のDVDを一緒に見たりもした。

そう、図書館。

土曜校の図書館にも大変お世話になった。

海外で日本の本は貴重 である。

アマゾンとかネットショップで買って海外配送してもらうとかなりの金額になってしまうし(つーか、海外だと配送してもらえないことも多いし・・・)

日本に一時帰国したときに買って送っても、郵送料が嵩んでしまう。

その点、土曜校の図書館なら無料 で読書が楽しめるのだ。

私の時代には(遠い昔だけど)学校の図書館に漫画本なんてなかったけれど、この学校にはマンガやアニメも置いてある。

なんでもいいから とにかく子どもたちに日本文化に親しんでもらいたい という思いは学校側も保護者も同じ・・・。

実際、 息子など漫画本が借りたくて通っていた 時期があった。

娘も小学校のころ「青い鳥文庫」(ほぼ全ての漢字にふりがなが降ってある)の『黒魔女さんが通る』にハマって以来、日本語の読書の時間がぐぅんと増えた。

高校生になった今は毎朝通学時のバスで日本のラノベの単行本を読んでいる。

気がつけば、子どもたちは 欧米の本や映画よりも、アニメやマンガやラノベが好き な子に育っていた。

オーストラリア生まれの二人が、こちらの文化よりも日本のそれに惹かれるとは思ってなかったので、嬉しい驚きだった。

日本で生まれて育ちながら、アルプスの少女ハイジや赤毛のアンに憧れた自分の子ども時代がふっと思い出された。

みんなどこかで異国の世界に憧れるものなのかな?ぽっ

先日、NHKワールドプレミアムの 「ちこちゃんに叱られる」で猫の嗜好の話 をやっていた。

猫はなぜ魚が好きか?

それは、日本人が魚好きだから~ という話だった。

なんでも 猫は生後12週間で食べ物の嗜好が決まる ので、結果的に その地で良く食べられるものを好きになる んだそうだ。

メキシコの猫はトウモロコシ が、 酪農国スイスの猫たちはチーズ 、 イタリアの猫ならパスタが好き なんだとか。

さもありなむ、と納得しつつ子どもたちのことが浮かんだ。

猫でいうところのその 12 週の間に、メェとムゥはどんな環境にいただろうか?

食べ物の嗜好だけでなく、言葉や趣味は?

思わず計算してしまいました。

猫の寿命を 15 年、人間を 80 年として考えた場合、猫の 12 週間は、人の・・・・・・

約1年3か月か。

1歳3ヶ月ころまでの二人を思い出すに・・・・・・

長女が生まれたとき、夫と私が決めたことがある。

家ではそれぞれ自分の言語 だけで 話そう 、と。

夫は8年間日本に住んでいたことがあるので、読み書きはさておき日本語がわかるので、私たちは英語で話したり日本語で話したりしていた。

それで 子どもが私のへっぽこ英語と彼のつたない日本語を覚えてしまったら・・・

不憫じゃあないかしょんぼり 、ということで 珍しく 意見が一致して。

お陰で、年を追うごとに私たちの語学力は悪化の一途を辿っていった のだけれども(夫の日本語力はいいとして、 オーストラリアに住む私の場合は致命的 である…)、子どもたちの語学力は確実に伸びていった。

「お子さんの第一言語は?」と聞かれると、

夫は「英語です」スマイルと、

私は「日本語ですね」スマイルと それぞれが胸を張って答えていた ほどだった。

父親は英語、母親は日本語と徹底していたのがわかりやすかったのか、二人とも混同することもなく使い分けていたし。

寝言も日本語だったり、英語だったり。

起きたときに聞いてみると、「ドラえもんの夢を見ていた」とか、「ハリーポッターの夢だった」(ポッターの映画は英語で見ていた)などと言っていた。

どうやら日本語の寝言は日本語で展開される夢を見ているときに、英語の寝言は英語の夢を見ているときに出てくるらしかった。

テレビなんかは、ABC放送の「 Play School 」を見せることはあったけど、 外が英語環境なのでわざわざ英語の番組を見せることもなかろう と殆ど付けなかった。

もっぱら日本から送った「お母さんと一緒」や「アンパンマン」、毎月送られてくる「シマジロー」のビデオ(時代デス)とか日本のものばかりを見せていた。


そうだ、 「シマジロー」 がこの時期、子どもたちのお気に入りだったっけ。

それは海外でも受講できる日本の通信教育で、子どもたちは「シマジロー」という虎の人形(もしかして猫?)と、毎月送られてくる絵本とビデオ(息子のときはDVDだったけど)と玩具の教材を楽しみにしていた。

「シマ」を膝に抱きながら毎日毎日、飽きもせずに見ていたものだった。

そうして画面の中にシマジローが登場すると、 自分のシマが画面に出てきた ことに興奮して、歓声を上げ拍手をする大笑いのだ。

私は生後2、3か月から絵本の読み聞かせをしていたのだけど、 日本語の絵本の数も少ないから同じ絵本を何度も何度も繰り返して読む ことになった。

この繰り返しは日本語のビデオやDVDも同様で、 とにかく枚数がないので 子どもたちは「シマジロー」に限らず 同じものを繰り返し見ていた。

そうか、あの子たちは、 猫ちんの嗜好を決定づける生後12週間ともいえる幼児期に、もっぱら日本語のものに触れていた のだった。

だからオーストラリアで生まれたのに、こんなにアニメやマンガやラノベが好きな子に育ったのかもしれないなぁ。

続きは、​ ⇒ 4月30日の日記「ジャパニーズ・スクールの卒業式に「ちこちゃんの」猫に、DNA」 ( 後編 ) ​をお読みください。

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Last updated  2019.05.02 15:16:18
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