窓の外へ

窓の外へ

2010年06月19日
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先日までトミー・トンプソン先生が来日していました。
私にとってトミー先生のレッスンはルガーノコングレス、昨年の来日、今年の来日で3回目(3年目?)の経験です。

トミー先生は独特の世界があって、なかなかのストーリー・テラーなのですが、彼の話を聞いていると、時間も空間も超えた壮大な世界に招待されます。

今年になってやっと理解できたことのひとつに、彼の「人間」の捉え方、「人」とはどのような存在であるのか、という考え方自体が、私にとって考えも及ばないほど壮大で、それこそ時空間を超えて、次元を超えて「人」というものに向き合っているらしい、ということがわかりました。

彼のレッスンはとても具体的に、実際的に教えて頂けるのですが、こんなにも実際的に教わっているのに「私、ちっともわかっていない。」ということだけ理解できました。
アレクサンダー・テクニークはどこまで概念を拡げられるのでしょうか。
彼はまったくのパイオニアです。

彼のパフォーマンスのレッスンをいくつか見せて頂きました。
とても印象に残ったのは、「歌を歌いたい」というリクエストに対してのトミー先生の言った言葉です。


それは私にとってかなり衝撃的な言葉でした。
「歌を歌いたい」というリクエストに対して、私は「歌をうまく歌いたいのだろう。」とか、「声をよく出したいのだろう。」とか、「聴いている人との一体感を体験したいのだろう。」という結果を想像して、そこへ向けてレッスンを展開していた自分に気づきました。
でも、トミー先生のレッスンは、その人のもっと深いところの望みに本人がつながるような質のものでした。
ワークを受けていた彼女から出てきた歌は、とても自然で自由なものでした。
そこにパフォーマンスの意図さえ超えた、ただ歌を楽しんでいる彼女が存在していました。

歌うこと、演奏すること、演じること、人がするたくさんのパフォーマンスは何のためにあるのでしょうか?
人は何のために表現したいのでしょうか。
私の見たものは、パフォーマンスの本質であるような気がします。





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最終更新日  2010年06月20日 00時06分14秒
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