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やっぱ何事も頼んでみるもんだ。しょっぱなから何を訳の分からないことを言っているかと言うと、来月上旬から長期の休みをマネージャーに頼んだところ、すんなり許可が下りて無事日本に帰れることになったのである。6月のホテルはまさに書き入れ時である。しかも6月下旬からウィンブルドンが始まり、それに伴いフロントもかなり忙しくなる。僕が抜けたところで何も変わらないと思うが、上の人間も一応経験のある人間をおいて置きたいと考えているだろう。数週間前、断れるのを覚悟で休みを申請してみたのだが、待てど暮らせどマネージャーからの返事はなかった。やっぱ無理かと半ば諦めていたのだが、今日恐る恐るマネージャーに聞いてみたところ、一言「もうサインはしたから、帰って良いよ」とあっさり言われてしまった。帰れると分かって嬉しいことは嬉しいのだが、てっきり引きとめ作戦を始めと思っていたのでかなり拍子抜けしてしまった。とりあえず、休みを取ることが出来たので、大万歳である。
2005/05/10
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5月2日から1泊2日でベルギーとパリに行って来た。せっかくの休み、思いっきり羽を伸ばさなきゃ損と思い短期間ではあるが、ちょっとした海外旅行を楽しもうと決めたのである。たった2日間でヨーロッパ2カ国を周れるなんて、ヨーロッパは広いようで狭いと感じた。ロンドンに住んでいるとこう言うことが簡単に出来てしまうから、凄いと思う。この日記を書くにあたって、当初は旅先の写真と合わせて色々紹介していこうと思ったのだが、旅先でスリに会いカメラを盗まれてしまった・・・。なので、せっかく撮った写真を皆さんにお見せ出来なくて本当に残念である。海外に長く住んでいてもこう目に合うのだから、本当に気を付けないといけないとな。ユーロスターで最初に向かったのはベルギーの首都、ブリュッセル。意外と時間が掛かるのかなと思ったが、たったの3時間で着いてしまった。今回は時間に限りがあったので、ブリュッセルのグランパレス周辺を見て周る事にした。ブリュッセルの町を見て思った事は、何か凄く悲しい町に見えた事だ。決してカメラを盗まれたから否定的に考えている訳ではない。ヨーロッパの中心と言われている煌びやかな背景の裏には、舗装がちゃんとされていない道路や、黒く濁った建物等から、そんな風に感じたのである。この感じはお隣の国フランスに行ってから確信が持てた。エッフェル塔や凱旋門、その歴史的建造物の周りに立ち並ぶモダンな建物。全てがうまく融合されていて、さすが「華の都パリ」と言うだけの事はある。それに比べてベルギーはやっぱ、どことなく寂しい感じがする。まぁーたったの1日、しかもグランパレス周辺だけで、ベルギーの良さが分かる訳ではないが、とりあえず、これが僕の第一印象であった。アクシデントはあったものの、総合的にかなり充実した旅行になった。ベルギー産のビールも飲んだし、ムール貝だって食べた。ホテルもブリュッセルに同じ系列のホテルがあって、マネージャーのコネでただで泊まれたから、何も言う事はない。是非また訪れたい町である。
2005/05/08
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日記をさぼりにさぼって気付けば5月・・・。本当にどうしようもない人間である(苦笑)。別に日記を書くのは業務ではない。だから、別に1ヶ月近く書かなくても他から文句を言われないし、書きたい時に書けば良いのである。しかし、この広場を借りてロンドンの素晴らしさを伝えると言った以上何かを書かないといけないと思う。さぼっていた間何か生活の変化があったのか?いつもと何も変わってない。仕事が忙しくなったのか?確かに4月から満室の状況が続いて冬に比べれば忙しくなったと言えるかもしれないが、8時間きっかしに仕事は終わる。何か悲しい事があって書けなかったのか?うーん特に何もない。じゃあ何故日記を書かないのか。時間は十分あるはずだと、自分で自分を責めたくなってくる。自分で言うのも何だが、今まで僕は計画性のある人間だと思っていた。休みの日は必ず掃除、洗濯と買出しをしたり、お金の管理だってしている。しかし最近思ったのは、どうも僕は時間の使い方が下手なのかもしれないって事だ。今日まで1週間休みだったのだが、ベルギーへの旅行(詳細は後日)や掃除や洗濯以外何かしたかと言うと、家でごろごろしていた。1日位はそういう生活も良いけど、1週間続けていると本当に時間をうまく使っているのかと問うと「はい」と言えない。毎日同じ事の繰り返しはつまらない。でも、決まった生活のリズムも大切だと思う。ほんの数分でも日記を書くと計画を立てれば、絶対に出来るはずだ。と言う訳で、最近生活の仕方を改めてようと考え始めたのである。
2005/05/07
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ようやく鼻の調子が良くなり、集中して物事に取り組めるようになったので、また日記を再開しようと思う。日本は花見の真っ最中。でも、花粉症は5月頃まで続くとか。花見の季節はいつも海外に居るので、来年は日本に帰って花見がしたいと思う。しかし、ただでさえアレルギー性の鼻炎に悩まされ、しかも花粉症持ちときている。やっぱイギリスに残ったほうが賢明かも・・・。
2005/04/09
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先週までの天気が嘘のように、、最近は日中曇りで、肌寒い日が続いている。せっかく良くなった鼻も、気温の変化に耐えられず、アレルギー性の鼻炎が再発してしまった。正直体もダウン寸前である。こういう時に限ってホテルは忙しく、今週ずっとホテルは満室。朝から晩まで接客に追われ、鼻をかむ時間もない。鼻炎とお客の苦情の板ばさみに会い、こんなにいらいらしたのは始めてである。ゆっくり日記を書きたいが、頭がふらふらして何を書いているかも分からない状況である。ゆっくり休んで、また明日に備えないと。早くこの辛い状況から脱出したい・・・。
2005/04/01
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家から歩いて数分の所に、美味しいケバブが食べられるお店がある。名前はずばり「BEST MANGAL」。イギリスの雑誌で何度かとりあげられ、知る人ぞ知る名店なのである。このお店のケバブは、今のところ僕が過去食べた中で一番美味しいと感じた。一応トルコのケバブなのだが、正直レバノンやその他の中近東と何が違うのかよく分からない。ケバブにも色々な種類があるのだが、肉(鳥か羊)の塊が吊り下げられて、オーブンの周りをぐるぐる周っているドナーケバブと、肉が串に突き刺さっているシシケバブの2つが最も人気のある料理である。僕のお気に入りはラム(羊)のシシケバブである。ラム肉って結構臭みがあり、あまり好きではないのだが、このお店は他とは違って、炭を使って焼くので、肉の臭みがまったくない。肉も柔らくて、いつ食べて飽きない。テイクアウトにすると、肉を新鮮なサラダと一緒にナン(叉はピーターブレッド)で包んでくれる。お好みに合わせて、チリソースとガーリックソースをかけて食べられるのだ。とにかくボリュームがあり、それでいて一つ4.50ポンドだから、安いと思う。深夜の1時まで営業しているので、遅番の後小腹が空くといつも寄り道して買って帰る。昨日もマネージャー(インド)と食べたばかりだ。日本人の僕にうまいケバブ料理を勧められ、どう感じたか分からないが、かなり気に入っていた様子だった。何せ遅番で一緒に働く時は毎日通うと言い出す位だから、相当口に合ったのだろう。
2005/03/30
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今日(3月27日)から、イギリスは夏時間に変わった。夏時間に変更の際、時計を1時間早めないといけなくなる。気分的に1時間損をすると考えてもらって構わない。新聞やニュースを見てる人にとって変更の知らせは直ぐ耳に入ってくるのだが、中には変更に気付かず、ホテルでも仕事に遅刻する者が後を絶たなかった。普通に来たと思っても、1時間の近くになるのだから、恐るべし夏時間。僕も最初は気が付かなかった人間の一人だった訳だが、今までの経験から、イースターの後時間が変わると知っていてたので、昨日念のため時間を調べて、何とか遅刻をせずに済んだのだ。今日から仕事に復帰したのだが、変更の知らせのメモがあちこちに貼ってあり驚いた。スタッフエントランスから始まり、更衣室、しまいには自動販売機にもべたべたと貼られていて、少しやり過ぎの様な気がして、思わず苦笑してしまった。こんなに貼ってあるにも関わらず、遅刻したスタッフが20人以上も居たのだから、全然意味がなかったような気がする・・・。
2005/03/28
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一人暮らしをしていて、しかも友達が少ないと、外食をする機会が少なくなる。急にあれが食べたいと思っても、一人だと値段が結構して、中々食べに行けない。一人で行ける所なんて中華かファーストフード位だ。昼から買い物がてら市内に出かけた。小腹も空き昼食をどこかで取ろうと思ったのだが、場所が中華街の近くという事もあり、、また中華にするかと決めた直後、1軒のレストランを発見した。一見バーの様に見えるレストラン、メニューを見てみると、シーフードばかりで驚いた。イギリスで魚介類を食べられるレストランってそんなに聞いた事がなかっただけに、一瞬で興味が沸いた。普通一人では遠慮してうところだが、僕は大のシーフード好きである。今回は勇気を振り絞って中に入る事にした。店内ではレストランのイメージに全然合わないクラブ風の音楽がガンガンに流れていて、店員はみんなマッチョの兄ちゃんばかり。場所が場所なだけに(SOHOの中心部)ちょっと不安ではあったが、とりあえず席に座り再度メニューを見てみた。一応フレンチのお店なので、メニューの所々にフランス語で書かれていた。せっかくなので、スターターとメインコースをそれぞれ頼んでみた。僕が選らんだのには、スターターは海老(King Prawn)のシーザーサラダで、値段は11ポンド(2200円)。結構な値段である。メインコースはロブスターのハーフポーションで、値段は何と14ポンド(2800円)!一通り食べ終えての感想は値段は確かに高めだが、味、量共に、申し分ない。あっさりしていて、日本人の口にも合うと感じた。一人だから高く感じたのかもしれないが、2人以上でシェアすれば、結構安く済みそうだ。普段一人故、レストランに入るのを拒んでいたが、これからは色々なレストランに挑戦して、範囲を広げたいと思う。ロンドンにまだまだ僕の知らない美味しいレストランがありそうだ。また一つ休日の楽しみが増えた。
2005/03/27
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マネージャーの電話でシフト変更の依頼から始まった3連休も今日で2日目。久しぶりに買い物がしたくなり、ぶらりと町に出掛けたのだが、平日なのに町が閑散している。バスの本数も少ないし、見たいお店も閉まっている・・・。何か変だなと最初は思ったが、よくよく考えてみれば、今日はイースター際(Good Friday)であった。だから、大半のお店は祝日で休みなのである。行きたいお店はどこもやっていなくて、仕方なく家に帰ることにした。家に帰る途中、スーパーで大量のエッグチョコレートを発見したのだが、何故イースター=卵なのか未だに分からない。昔一度買った事があったのだが、中ののクリームが凄く甘くてどうも好きになれなかった。今度は食べられるかもと思い手を伸ばしてみたが、買うのを断念した。何かトラウマに感じてしまったのである。
2005/03/26
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人事部不在のまま1ヶ月が過ぎた。他の部署から代理で仕事を任されたスタッフがそのまま居座り、たった一人ではあるが、何とか形にはなっている。とは言え、まだマネージャーが居ない状況なので、大きな変化は見られない。何かスタッフの人数が去年と比べて、かなり減ったように感じる今日この頃である。来月遂に新しいマネージャーがやって来るらしいが、果たして人事部がどの様に生まれ変わるのか楽しみである。少しでも多くのスタッフを採用して、良いサービスを提供出来るようになれば良い思う。
2005/03/25
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先日ホテルからロングサービスなる賞を頂いた。ロングサービスとは、ホテルで長く働く者に与えられる賞である。年間単位で数え、僕の場合3月で1年になる。この賞を貰い、ようやくホテルで働き始めて、1年が経ったんだと実感が沸いた。この1年、仕事に慣れるのに必死で、あまり年月の事を考える余裕なんてなかった。たったの1年であるが、休まず仕事をした事は、自信に繋がったし、良い経験にもなった。1年を過ぎて、2年目もいつもと変わらず頑張ると言いたいが、やはり同じ繰り返しは嫌である。2年目も同じポジションで同じロングサービスの賞を貰うのも悪くないとは思うが、やはりもっと前進したい気持ちはある。しかし、将来は上の人間になりたいと言う気持ちがあるが、このまま何年もフロントで働いても悪くないかもとかなり中途半端な気持ちでいるのも確かである。ホテルで働く前は、絶対にマネジャーになって自分のホテルを建てるなんて言う大きな夢があったのだが、実際働き始めて、果たして本当にマネージャーになれるのか、不安が先行して、どうも前に進めない。良い経験を積んでいるのは事実なのだが・・・。今年58歳になるドアマンが居る。ホテルで働き始めて今年で15年になる。僕よりずっと前から始めて、大先輩ではあるが、給料はずっと一緒。ドアマンの仕事をばかにするつもりはないが、ポジションは一番下っ端。周りから見れば、大した給料をもらっていないし、よく15年も同じホテルで働けるなって思ってしまうが、僕はかなり憧れを抱いている。一度話をした事があるのだが、15年も同じ仕事をしてこれたのも、純粋に今の仕事が好きだからである。一般的に見て、成功を収めた人間とは言えないかもしれない。けど、仕事が好きで、例え低い給料でも家族を支え、幸せな生活をロンドンで送っている。そこで思ったのだが、仕事をする上で一番重要なのは、自分がどれだけ仕事に満足出来るか。例え給料が上がらなくても、また上の人間になれなくても、好きな仕事をずっと続けていけるだけでも十分幸せのように思う。僕は、仕事に慣れ余裕が出始めてから、少々先の事を気にし過ぎてしまったように感じる。仕事に慣れたとは言え、先輩方に比べるとまだまだ未熟者である。1年でホテルの全てを把握したとは言えない。夢も大切だが、今は一日一日を大切にして、2年目のロングサービスの賞を貰う時、少しでも成長していれば良いなと思う。
2005/03/24
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最近友達が泊まりに来たり、飲み会に出掛けたりして、なかなか日記を書く時間がなかった。シフトも朝番が続いて、仕事の帰りに寄り道して遅く帰ってくると、ゆっくりコンピューターの前に座って書く時間なんかある訳がない。改めて思ったが僕は朝番が嫌いである。朝起きるのはまったく問題ないし、早く帰れる。けど、どうも他のシフトに比べて家でゆっくりする時間がないのである。はっきり言って言って言い訳にしか聞こえない・・・。運良く、明日から今月2回目の3連休である。今までシャワーの問題で、ゆっくりする時間がなかったので、今回は思いっきり羽を伸ばそうと思う。天気も良くなってきたので、外に出て写真撮影するのも悪くない。色々やりたいけど、まずは先週出来なかった洗濯と部屋の掃除が先決かな。あー一人暮らしは大変だ。
2005/03/23
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今日は本当に暑い日だった。春を通り越して夏を迎えてしまった、そんな感じがする。最近暑い日が続いているが、僕の予想では、来週からまた涼しい日が続き、天気が不安定になる。それを通り越すとようやくイギリスに春がやってくるのである。春がすぐそこまで迫っていて、寒い冬とおさらば出来るのは嬉しいのだが、一つ不安な事がある。去年、セントラルヒーティングがいつまで経っても消えず、夏まで蒸し風呂状態の部屋で過ごすはめになった。4月に大家が電源をオフにしたはずなのに、何故か僕の部屋だけ消えず、完全に消えるまでかなりの時間を要した。思えば今回のシャワーの件も合わせて、僕の部屋ではかならず何か問題が発生する。やっぱ呪われているのかな?今年はちゃんと消えてくれる事をただただ願うのみである。
2005/03/20
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正直、毎日シャワーについてなんか書きたくない。他にも書くことがあるのだけど、シャワーの問題は今僕の生活の中で、一番深刻な問題なのである。昨日使えるようになったと書いたが、実はまだ終わっては居なかった事を今日思い知らされた。シャワーが使えるようになってから2日目のこと。昨日と同様仕事から帰ってきて真っ先にシャワーを浴びたのだが、ちゃんと水が流れてほっとした。浴び終えて日記を書こうとしたら、誰かがドアをノックしていることに気が付いた。僕の部屋に用がある人なんて、大家くらいしか居ないのだが、時計は深夜の12時を指していた。こんな時間に来るはずがない。一瞬嫌な予感がした。恐る恐るドアを開けてみて、予感が見事に的中した事を悟ったのである。下の住人から水漏れが酷いから何とかしてくれと言われ、初めてシャワーの問題が解決していなかったことを知った。水がよく流れるようになったのは良いが、下の階に漏れていてはまったく意味がない。明日エンジニアに報告しないといけなくなった訳だが、運悪く、今日から週末が始まる。多分月曜日まで来てくれないだろう。そうすると水漏れが解決するまで、シャワーはおあずけになってしまう。結局ふりだしに戻ってしまった。まぁーたった半日でパイプを取替えた訳だから、こうなるではないかと予想はしていたが、実際に起こるとショックを隠せない。たった2日の間だったが、快適な環境でシャワーが浴びれて幸せだった。正直悲しくてこれ以上何も書けない・・・。ロンドンで生活するのって本当に大変だ。
2005/03/19
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ようやくシャワーが使えるようになった。机の上にメモが置いてあり、一言直ったからもう使っても平気だよと書き記されていた。留守中にパイプの工事が行われていたらしく、部屋のちらかり様から見て、想像がつく。棚の向きが逆になっていたり、洗面所やシャワー室の周りに汚れがこびり付いていて、相当大掛かりな工事であったのだろう。直ったのは良いが、部屋の片付けが大変だなと贅沢な悩みを抱えてしまった。早速仕事から帰ってきてシャワーを浴びてみた。うん、確かに水がよく流れる。普通流れて当然のはずだが、1年近くも流れにくい状況の中で利用していた訳だから、何か違和感を感じてしまった。こんなによく流れると、反対に不安になるのは僕だけだろうか?今までお世話になったガッポンは、今はシャワー室の外に置いてある。時間は掛かったがようやく完璧な状態でシャワーが使えるようになった。本当に嬉しく思う。
2005/03/18
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今日は風こそ強く吹いていたが、全体的に暖かく、春らしい天気だった。ようやくどんよりした冬の景色から逃げられると思うと、何か凄くうれししい。しかし、季節の変わり目は僕にとって、苦手な時期でもある。季節の変わり目は決まって鼻炎に悩ませる。日本ではなったことなかったのに、イギリスに来てからいつも苦しい思いをする。鼻水が滝のように流れ、くしゃみが止まらない。頭がぼーっとして、一瞬花粉症かなって思うのだが、イギリスの花粉のピークは5月だから、絶対にアレルギー性の鼻炎だ。鼻のかみすぎで、ひりひりするし、本当にしんどい。仕事がある日は特に辛くて、嫌になってくる。フロントに居ると、そう簡単にお客の前で鼻なんかかめないし、かと言って鼻水を流したままなんていられない。チェックインをする際も、くしゃみの連続でお客から嫌な顔をされる。じゅるじゅる鼻をすすっていたら、マネージャーから白い目で見られるし、本当に最悪だ。早くこの修羅場を潜り抜けて、春を迎えたたいと願っている。
2005/03/17
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久しぶりの3連休も今日で終わり。これまた久しぶりに友達と会ったりして、楽しい時間を作ることが出来たが、正直家の問題が頭からずっと離れず、気分的にしんどかった。こういう家のトラブルは付き物で、一人暮らしをしている以上、自分で全て管理しないといけない。だから、生活の大変さを改め感じたのである。今は部屋を借りていて、問題が起こったら大家が全てやってくれる。時間通りに来ないとか、ちゃんとやってくれないと文句は言っているが、もし自分の家を持ったら、こんなにすんなりと事が運べないかもしれない。ロンドンでは、業者を呼んだりするのって結構大変かもしれない。とりあえず、問題は解決に向かい始めているから、今はじっと耐えて待つしかない。仕事から帰ってきて、ゆっくりシャワーを浴びれる日を夢見て、明日から頑張っていこうと思う。
2005/03/16
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今日もしつこく排水溝の話。問題は今日をもって解決したかにみえたが、予想を裏切る形で、意外な方向に向かって行くのであった。予定より2時間遅れで、遂に我が救世主(?)エンジニアが部屋に到着した。右手には業務用の特殊なガッポンを握りしめ、相手を見るだけで、絶対に直してくれるという確信が持てた。部屋に入ってから、一言も喋らず黙々と仕事をこなしていく。シャワーの排水溝を丹念に調べてはガッポンをで水を吸い上げ、5分近く同じ動作を繰り返した後、ようやく重い口を開いた。「こりゃー無理だ・・・。」えっ??無理ってどういうこと??エンジニアの言葉がいまいち理解出来ず、とっさに状況を確認してみた。話によると、パイプ自体が完全に詰まった状態で、完全に元の状態に戻すには、僕の階のパイプを全て取り替えないといけないらしい。そうなると、1日では完全に直せず、大掛かりな工事が必要となる。彼本人の意思では決断出来ないので、大家と相談してみると言ってその場を去り、そしてこの日二度と戻ってくる事はなかった。パイプを新しくしてくれれば、当然詰まる心配もないし、快適な環境でシャワーが浴びれられる。しかし、仮に工事が始まっても、一体どれ位の期間を要するかも皆目検討がつかないし、未だ水が流れない状態が続いているのも事実である。それまで、僕は一体どこでシャワーを浴びれば良いのだろうか。大家が果たして予算を出して工事をしてくれるかも分からない。決断は明日下すとの事だが、かなり心配になってきた。幸いにもホテルの更衣室にはシャワー室が完備されている。仕事のある時はそれを利用するが、問題は休みの日である。洗面所とシャワーのパイプが一緒なので、洗面所も詰まった状態である。これでは水が使えないのと一緒である。何か良い手はないか考えていたら、一つの案が浮かんできた。バケツを排水溝代わりにして、そこに水を流すようにするのである。と言うことで部屋にあったバケツで実際試してみた。バケツを洗面所に固定して、そこに水を流した。一杯になっては、トイレ(トイレとシャワーのパイプは別)に流して、空にしてはまた水を使う。これを延々と繰り返す。時間はかなり掛かるしかなり面倒だが、今はこれしか良い手が思い浮かばない。明日どんな答えが待っているのか、不安になりながらも、バケツの水をトイレに流しに行くのであった。
2005/03/15
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ようやく、インターネットが使えるようになった。本当だったら10日に使えたはずが、トラブルが生じて4日間も時間を無駄にしてしまった。復帰後いきなり過去の日記をまとめて掲載するのは、どうかと思うが、とりあえず毎日欠かさず書いてた訳だから、それもありかなと思う。この4日間本当に大変だった。仕事と平行してシャワーの排水溝の修理。排水溝の問題は未だに解決していない。予定ではこれから修理に来ると言う事だが、果たして本当にやって来るのか、不安でしょうがない。
2005/03/14
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ついにこの日がやって来てしまった。排水溝から汚物が逆流して、ついに水が流れなくなってしまったのだ。水は一向に減らないが、パイプからどんどん汚れが逆流してくる。もう自分の手では終えなくなり、エンジニアの助けを借りることになった。とは言え、ちゃんと来てやってもらえるか不安でしょうがなかった。とりあえず仕事中大家に連絡を入れるべく、オフィスに電話をしたのだが、この日は週末であいにくの休み。何とか緊急用のメンテナンスの電話番号を入手して、そこえ掛けるとオペレーターが電話口に出た。オペレーター:「用件をどうぞ。」自分:「シャワーの排水溝が詰まってたので、直してほしい。」オペレーター:「それだけですか??」自分:「・・・それだけって??」オペレーター:「家の住所とか、電話番号とか」自分:「そうか、電話番号はXXXで、住所はXXです」オペレーター:「すみません、文字数が一杯で、これ以上書けません。」自分:「???!」最初は何を言っているのかさっぱりだったのだが、どうやらオペレーターの仕事はメッセージを受け取り、それを相手の携帯(もしくはポケベル)に送るのである。当然文字数に限界がある。何せ初めての事だったので、仕組みがまったく分からず、恥かしい思いをしてしまった。決まった文字数で簡潔に用件を伝えるのは結構難しいものである。とりあえず、仕事は4時に終わるから修理に来て欲しいとだけ伝えた。後は運に任せるしかなかった。こういう問題を抱えてる時に限って仕事で思わぬトラブルが発生する。当初仕事は4時に終わるはずが、何と2時間近くも残業してしまい、家に帰ったのは6時。部屋の前まで来るとメモが貼ってあり、修理に来たけど、誰も居ないので帰りますと一言添えてあった・・・。本当に最悪である。部屋で待っている時には誰も来ないで、留守中にはちゃんと来る、もうやってられない。再度連絡を入れたところ、次に来れるのは早くて月曜日だと言うではないか。おかげで、この日もシャワーを浴びることが出来なかった・・・。
2005/03/13
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3月10日、新しいインターネットのプロバイダーが開設された。予定通り無事インストールされ、イギリスでは珍しく順調に事が運んだ・・・かと思いきや、一つ重要な事を見逃していて、またしてもイギリスのサービスにしてやられたのだ!いつものように仕事から帰って来て日記を書こうと思い、インターネットを利用しようとしたら、全然繋がらない。最初はおかしいと考えたが、よくよく考えたら10日は新しいプロバイダーの開設日。と言う訳で、早速利用してみようと思ったのだが、肝心な物がないことに気付いた。そう、ネット利用に必要なモデム(ルータ)である。必死になって探してみたが見つからない。どこを探してもモデムらしき物は届いていない。不審に思って翌日会社に電話してみたら、案の定送り忘れていたことが判明した・・・・お粗末なサービスに、まだ一度も試してもいないのに、キャンセルしようとか考えてしまった。本当に腹立たしく感じた。何度も言うが、イギリスで何かを始める際、うまく事が運んだ試しが一度もない。銀行の口座開設だろうが、電話回線の開設だろうが、迅速に対応してくれない。今回もちゃんと予定通り開設はしたが、肝心なモデムを送り忘れた。登録したのは2月の終わりで、開設まで2週間近くも時間があった。それなのに、忘れるとはどう言うことか。電話して始めて間違いに気付くんだから、どれ位深刻か分かると思う。もし電話をしてなかったら、多分一生送らなかっただろう。イギリスでは、税金や利用料などお金が絡む仕事は何でも迅速だ。けど、お客へのサービスになると全然だめ。遅すぎて話にならない。まだ利用もしていないのに、3月の始めに1ヶ月の利用料とモデムはちゃっかり徴収しているから、余計に腹が立つ。普通順序が逆だろうと思う。イギリスで生活を始める人に言いたい。こっちで何かを始める際、絶対に期待して待たないこと。期待すると必ず損をする。サービスの悪さを何度も目の辺りにして、分かっているんだけど、今回またしてもやられた。まだまだつめが甘いのかもしれない。
2005/03/12
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最近、運動不足のような気がしてならない。学生時代水泳選手だったなんて、今では考えられないほど、運動とはかけ離れた生活をしている。少なくとも、日本でベルボーイの仕事をしていた時は、毎日平均で2万歩近く歩いていて、それなりの運動量だった。しかし、ロンドンに来て、フロントで働き始めてからは、まったくと言って良いほど動かなくなった。休みの日は家に居る事が多く、買い物で外に出るくらいで、大した運動にもならない。いっそのことジョギング、叉はジムに通った方が良いのかもしれないが、多分性格上長続きしないだろう。それで、色々考えた末、ある結論に達した。仮にジョギングは無理だとして、歩く事は何の問題もない。元々歩くのは好きだし、長時間歩く自信だってある。今バス使ってホテルまで通っている。バスで20分、徒歩にして約40分の距離だ。バスの待ち時間を考えて、どのシフトでも仕事開始1時間前に家を出ている。バスが早く来る事もあれば、30分近く待たされる事もある。例え時間通りに来ても、途中渋滞に巻き込まれて、1時間では間に合わないこともある。仕事を始める前から、こんなにイライラするなら、いっそのこと歩いたほうが良いのかもしれない。40分歩けばそれなりの運動になるし、1月のバスパス代(42ポンド)を払わなくても済むから一石二鳥である。果たして毎日続けて出来るか分からないが、少しずつ実行に移したいと思う。あっでも昨日定期の更新をしたばかりだった。と言う訳で、来月から挑戦したい・・・。何か早くも先行きが不安になってしまった。
2005/03/11
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昨日突然マネージャーからフロントのスタッフ全員が呼ばれ、2月の売り上げの結果報告が言い渡された。ホテルの売り上げ状況の会議は上の人間がやることだし、今までそんな報告を下の人間が受けた事はなかった。案の定良い話ではなく、うちのホテルの売り上げは散々であったのだ。稼働率が思うように上がらず、フロントで言えば、部屋の利益が予算を遥かに下回り、3月以降のホテルの体制に位影を落とす事となった。前も言ったように、1月と2月はどのホテルもお客の数が少なく、大した利益を望めない。しかし、他のホテルを見ても、うちのホテルが圧倒的に稼働率が低く、利益に苦しんでいるのが表を見て分かる。マネージャーからうちら下っ端の人間に伝えたのは、もっと気を引き締めて仕事を取り組み、お客に最高のサービスを提供する事だった。うーん・・・確かに言う事は分かる。例えホテルの方針が空回りしていたとしても、スタッフの対応によって、状況は大きく変わる。お客の要望に迅速に答え、例え問題が起こっても、最後までちゃんと取り組めばお客は納得してくれるだろう。しかし、残念ながら、僕達下っ端の人間は上の人間の指示が無ければ動けない。だから、指示を出す上の人間と、現場で働いている人間が上手く連携して仕事をしないといけないのである。今回マネージャーから2月の結果報告を聞いてショックを受けたが、それと同時に嬉しくもあった。何せ今まで上の人間だけで進めていた話を初めて下の人間にも伝えたからだ。たった30分のミーティングだったけど、下の人間の意見を積極的に聞き、これからどこに向かうかを話しあった貴重な時間でもあった。コミュニーケーション、これが今年のキーワードだと思う。上も下も関係なく、もっともっと情報を交換し合って、みんなが同じ目標に向かって仕事に取り組めるよう願っている。
2005/03/10
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シャワーの排水溝の詰まりと汚物の逆流がますます酷くなり、ついに今日、大家に文句を言いに行ったのだ。文句と用件を一通り伝えると、「分かった。これからエンジニアをあなたの部屋に送るわ。」と言ってくれ、真っ先に家に戻ったのだが、待つこと3時間、今だ誰も部屋にやって来ない・・・・。最初から予期していた事だが、案の定この日誰もやって来る事はなかった。これから呼ぶと言う意味は一体何だったのだろうか・・・。大家が迅速に対応してくれないのは今日に限った事ではない。そう言えば、以前も部屋のヒーターが故障して、大家にエンジニアを呼んでもらったのだが、頼んだその日に来なかったなぁー。何度も何度も電話して、ようやく2週間後に来てくれたっけ。こうも同じ事が何度も起きると、怒りよりも、大家が何を考えているのか、興味が沸いてくる。ただ単に面倒なのか、個人的な恨みがあるのか、叉は絶対に直せないのを知っているから、エンジニアを呼ばないのか、興味は尽きない。電話を掛けるのはそんなに難しいことなのか、僕には到底理解出来ない事だ。仮にエンジニアが忙しいなら、電話の一つを入れてくれも構わないのにと思うのだが、きっとそんな親切な事をするはずがないんだろう。今度いっそ聞いてみたほうが良さそうだ。大家の件もそうだが、こっちで何かを頼んで、期待して待っていると、絶対に損をする。迅速とはかけ離れたサービスで、よくビジネスが成り立つなって感心してしまう。一つ思ったのだが、排水溝の修理なんて大した問題ではないが、これが病院だったらどうだろう?患者が救急病院に運ばれて、そのまま何時間も放置されるなんて事あるのだろうか?絶対にあってはならない事だが、何にしても、待たされるイギリスのサービス、もしかしたらあり得る事かも。そんな変な事を大家を待っている間考えてしまったのである。
2005/03/09
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フロントのの勤務はシフト制で成り立っている。ホテルによってシフトの時間帯は様々であるが、うちのホテルは、朝番(Early Shift) 7時から3時30分ミドル番(Middle Shift) 11時~7時30分遅番(Late Shift) 3時~11時夜勤(Naight Shift) 11時~7時の4つで、5日間の勤務がこれらの組み合わせによって構成される。5日間朝番の時もあれば、途中夜勤が含まれていたりと、結構体調を合わせるのに一苦労である。このシフトで僕が一番苦手とする組み合わせは、ずばり、ミドル番から朝番に変わる変則シフトである。ミドル番の場合、仕事が終わって家に帰るのが、大体夜の8時半。次の日が朝番だと、朝5時に起きないといけないので、あまり家で落ち着く暇がない。帰ったらゆっくりシャワーを浴びて、自分の時間を有意義に使いたいのだが、変則シフトの場合、そんな余裕もないのである。今週はこの苦手なシフトが2回も組まれている・・・。人手不足で、そんな文句も言っていられないのだが、出来ればやりたくないシフトである。
2005/03/08
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ある晩、いつもと変わりなく夕飯を食べていたら、突然後ろからけたたましい音が鳴り響いた。「ごぽごぽごぽごぽっつ!」・・・!?後ろを振り向いてみると、シャーワーの排水溝がうなりを上げ、汚れが一気に逆流して吹き上がってきたのだ。この部屋に住み着いてからずっと悩まされ続けている排水溝の詰まり。築何十年にもなろうとしている建物。過去何人もの人が利用したであろうシャーワーブース。当然汚れが溜まり、パイプが錆び付き、それが原因で水の流れを悪くしていると思う。おまけに、一つの細いパイプを洗面所と共有しているのだから、流れが悪くなるのも頷ける。だが、汚れが逆流する理由は未だに謎である。流れが悪いのに、何故凄い勢いで吹き上げるのか、本当に理解に苦しむ・・・。今僕が居る階に住人が3人住んでいる。トイレは共同であるが、それぞれの部屋に洗面所とイギリス特徴?のシャワーブースが設置されている。浴室なんてものはなく、部屋の角にそのままむき出しの状態で設置されていて、湿度の高い日本では到底考えられない。僕の部屋は3つの部屋の丁度真ん中に位置している。ただ廊下に出てみると部屋の構造からして、以前は2部屋しか存在して居なかった事が分かった。ここからは僕の勝手な想像だが、大家がもっと多くの住人に部屋を貸せるよう、一つの部屋を2等分にして、今の3部屋が出来た訳だ。僕の部屋が新しく作られた部屋かは定かではないが、現にこの2部屋だけ妙に隣接していて、他の部屋より物音がよく聞こえる。それで、当然新しい部屋を作るにあたって洗面所とシャワーブース、それとを流す排水溝が必要となる訳だ。ただ、今まで一つの部屋だった訳だら、当然排水溝も一つ。それで急遽考えたのが、排水溝の管を新しい部屋まで引っ張る手段である。という事で今まで洗面所とシャワーブースで共有していたものを、更にもう一部屋分シェアしないといけないのだから、水が流れにくくなっていると思う。あくまで僕の想像に過ぎないのだが、現に隣が部屋に居て、水を使った時に限って逆流が起こる。昔水が流れないと大家に言ったら、隣の住人も同じ問題を抱えている事を知った。水が流れにくいのは我慢出来るが、やはり汚物が逆流するのはどうも頂けない。今更管を新たに設置するのは不可能だと思う。せめて水が少しでも良く流れる為に、最近は排水溝の掃除を頻繁に行っている。という訳で、前置きが長くなってしまったが、ロンドンの生活、特に排水溝の手入れに必要な物をフリーページにアップしたので、そちらも合わせて参照して頂きたい。
2005/03/06
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ホテルのオーナーが泊まりに来た。それに伴い、朝からGMは他のマネージャーと部屋の点検、メニューのチェック、車の手配などに余念がない。相手が相手なだけに、フロントのマネージャーも朝から鍵の点検を入念に行い、かなりぴりぴりした状況だった。この日はどの部署、レセプションやベルも一人余分に配備して、ミスのないよう上から念を押されたのである。ホテルの最上級スイートをかなり前から確保して、万全の体制でのお出迎えであった。普段GM本人が玄関に30分も前からロビーに立ってVIPを歓迎することはない。しかしこの日は、ホテル専属の運転手からの定期的な連絡を受け、到着時間を再度確かめては、ロビーをうろうろしていた。ホテルにとって最も重要なお客をこのような形で迎えるのはおかしい事ではない。でも、僕から言わせれば、今回の対応は、ホテルの事実を隠した偽善的な行為に思えてしょうがない。そもそも、完璧な形でお客に部屋やホテルのサービスを提供するのは、ホテルにとって当たり前の事である。しかし当たり前と思うことが、うちのホテルは出来ない。僕の視点で見た今のホテルの問題点、それはずばり、サービスの低下である。ホテルに着いたら、肝心のドアマンは不在。重い荷物を持って何とかベルマンの助けを求め、ロビーに入ったら、ベルマンも不在。ベルデスクは空っぽで電話が鳴り止まない。チケットや車の手配を待つお客が列を作り、ひたすらベルマンの帰りを待つ。フロントはフロントで、人数が少なく、かなりのお客をチェック時に待たせる。部屋は部屋で、電源が付かない、水漏、ミニバーの補充がちゃんとされていないが入っていないと言った初歩的なミスが頻繁に起こり、かなりの苦情がフロントに入ってくる。頼んだ用件(荷物やベッドメイキング等)も直ぐにやってくれないとい苦情が後を絶たない。5つ星のホテルなのに、それに見合ったサービスを提供していないのが、ホテルの現実である。最上級のホテルに分類されるが、サービス自体は3つ星、またはそれ以下と言ったところか。サービス低下の大きな原因は、人材不足によるものなのだが、本当に今人手不足でどの部署のマネージャーも頭を悩ませている。何せ人事部のスタッフがみんな辞めてしまうくらいだから、問題は深刻だと想像が付くだろう。夜間もたった5人で取り仕切り、夜勤のハウスキーパーはおろか、エンジニアだっていない。こんな状況の中で、どうやってお客に満足いくサービスを提供出来るか、これが現場で働いている僕の意見である。こういう今の状況を、ホテルの現実をオーナーに見せた方が、この先どうやって改善していくか考えてもらえると僕は考える。素晴らしい部屋を提供して、5つ星に見合った完璧なサービスで出迎えれば、オーナーだって満足するし、このホテルは最高だと思う。けど、それだと、結局あまりホテルの方針を改善させるのに役立っていないように思う。まぁー上の人間もホテルの問題は十分理解していると思うけど、立場上の問題そんな事出来る訳ないんのはよく分かる。ただ、オーナーだけではなく、全てのお客に5つ星のサービスが出来るよう心掛けてもらいたいと願っている。
2005/03/05
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自慢ではないが、僕の字は汚い・・・うまく書いているつもりだが、とても人に見せられるような字を書いていない。手書きで用件を相手に伝えても、みんな何度も聞き返してくる。そんなに悪いとかなって思うけど、相手にとってはとても読めたものではないのだから、認めないといけない。昨日お客からタイピングの依頼が入った。手書きの文章をタイピングして、プリントしてくれというオーダーが入ったのだが、今までそんな依頼受けた事がなかった。最初は断ろうと思ったけど、ホテルのビジネスセンターに「タイピングサービス致します!」なんて大きく紙が貼ってあるから、NOとは言えない。他の人に頼もうと思ったけど、みんなチェックインで大忙し。という訳で、僕が依頼を受ける事になったのだ。いざ用紙を見て驚いた!字が汚くて読めない・・・しかも枚数も5枚と結構な量である。とりあえず、一通り読んで、内容を把握しようと思ったが、なかなか先に進まない・・・急遽予定を変更して、1行1行読んではタイピングをしたのだが、一向に進まず、大苦戦。結局分からない所は飛ばして、何とかタイピングを終わらせたのだが、全て打つのに2時間も掛かってしまった。人にタイピングを依頼するなら、もっとちゃんと綺麗に書け!と怒りが込み上げきた。自分で分かっていても、相手に必ずしも伝わるとは限らないんだぞ・・・ってふと思った。「人のふり見て我がふり直せ」多分僕の字も人のこと言えないんだろうな。自分では綺麗に書いているつもりだけど、相手に理解出来ず、反対に不快に感じさせてしまっているのではないだろうか。これから手書きの時は、もっと意識して綺麗に書こうと怒りが込み上げてくると同時反省もしたのであった。
2005/03/05
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ある有名歌手がマネージャーと一緒に泊まりに来た。よくうちのホテルを利用してくれて、ホテルにとって凄く大切な常連客である。彼について色々なエピソードがあるのだが、この場で彼について色々書くつもりはない。彼の宿泊に伴う僕とベルマンのある会話についてを今日は話したいと思う。話は2日前に遡る。フロントにベルマンから電話が入った。電話の内容は例の有名歌手の運転手を探しているという事だった。話を聞くと、チェックイン時に彼は車をホテルに預けた。ホテルのルールで車をドアマンに預ける場合、鍵も一緒に渡さないといけない。しかしこの日はドアマンがうっかり預かり忘れ、お客は車だけを預けて部屋に消えてしまった。何せかなりの有名人なので、ドアマンも名前は知っている。という訳で、コンピューターから部屋を割り出し、鍵の回収を始めたのである。ドアマンのからの指示により、スペイン人のベルマンが部屋に行く事になった。部屋に行き用件を伝えると、「この部屋にはない、運転手が持っているが、どの部屋に泊まっているか知らない。」と言う答えが返ってきた。という訳で、フロントに運転手の部屋番号を聞くため、電話を掛けたのである。早速部屋を探してみたが、運転手の部屋が見つからない。代わりに彼のマネージャーの部屋は分かった。システムに~のマネージャーと書いてあったからだ。そこに行くよう指示をしたら、その部屋じゃなくて、運転手の部屋を探していると言い張るのだ。必死になってこの部屋で間違いないと言っても、僕の話を聞こうとしない。お互い根拠があり、その部屋が正しい、間違いだと主張していた。皆さんはもう僕が何を言いたいか分かって頂けたと思う。僕(日本人)が言うマネージャーは運転からスケジュールの管理全てを任されている付添い人の事を指していて、スペイン人のベルマンは仕事の上司、自分より階級が上の人間(ホテルで言えば、Genral ManagerやFront Office Manager)の事を指しているのである。話によれば、欧州では、運転手はあくまで、driver、叉はchauffeurであってマネージャーと言う言葉は使わない。スケジュールの管理をする人ならTour managerと言う言葉があるように、使い方がはっきりしているらしい。結局鍵はマネージャーの部屋にあった訳なのだが、色々な理由で彼の言うマネージャーと言う意味が間違っていると断言出来る。まずマネージャーの部屋自体が根拠の一つである。ホテルの部屋は大まかに言って、テムズ川が見渡せる部屋と市内が一望出来る2つに分類される。どちらも素晴らし部屋に変わりはないが、川側の部屋がお客から良い部屋と言われていて、当然値段も高い。某歌手が泊まっていた部屋は高層階でホテルで一番人気がある部屋で、マネージャーの部屋は市内が一望出来る部屋だった。欧州も日本と一緒で、上司と一緒にホテルに泊まりに来た場合、部下が上司より良い部屋に泊まる事は絶対にない。だから仮にベルマンの言うマネージャーが自分より階級が上の人間を指しているなら、この場合マネージャーが良い部屋に泊まらないとおかしい。もう一つ根拠だが、通常会社絡みの予約の場合、宿泊者のリストを会社ごとに分ける。コンピューターで会社の名前で検索したら、2部屋だけ出てきた。という事は2分の1の確立で、歌手の部屋に無いなら、間違いなくマネージャーの部屋にあるはずなのだ。同じ英語を使っていても、人によって言葉の意味合いが変わってしまう事を知った。同じ言葉でも、国や文化によって、意味が変わってしまうのは、おもしろい発見ではあるが、今回のようにベルマンと衝突を引き起こしてしまうと、ちょっと恐ろしく感じてしまうのである。普段何気なく使っている言葉、実は相手にうまく伝わっていないのではないかなって思う。
2005/03/04
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今日も寒い一日だった。午後から雨が降り始め、途中雪もぱらついた。挙句に台風が接近したかのような風が吹き、せっかく持って来た傘が何の役にも立たず、昨日と同様ずぶ濡れになりがら家に帰って来た。日本もおそらくまだ寒い日が続いていると思うが、最近、春一番なんて言葉がちらほらと聞こえ始めて、春の到来を予感させる。イギリスに春一番という言葉があるかどうかは分からないが、春到来の前兆は起こり始めている。今日の天気が良い例のように、春近くなると、天気が凄く不安定になる。雨の日が続き、しかも強風に見舞われる。晴天の日がいきなり訪れかと思うと、次の日は雲が空一面を覆い、どんよりした一日になるのだ。予測不能な天気が何日も続き、気が付けば春になっている。ホテルはこの時期、お客の数が増え、活気を取り戻し始める。3月に入ると、会議やそれに伴うビジネス客の予約が殺到して、朝から晩までばたばたする。週末は沢山の家族連れが泊まりに来て、これまた忙しくなるのだ。夜勤でロビーに立っていると、明け方近くまでバーから酔っ払いの雄叫びのような声が聞こえてくる。まるで冬眠から覚めた動物達のように感じてしまう。こう言ったホテルの変化を目の当たりにすると、違う意味で春一番を感じてしまうのだ。春は待ち遠しいが、ふと静かだった1月、2月が凄く懐かしく感じてしまうのは気のせいだろうか。
2005/03/03
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今日で仕事を始めて1年が経つ。初めてのフロント勤務、後ろを振り向く余裕もなく、ひたすら頑張ってきたが、何か本当にあっと言う間だった。まだまだ1年だし、他の先輩方に比べたら、未熟者の僕だけど、この1年で色々な事を学んだ。業務もさることながら、お客への接客の仕方や、色々な状況に柔軟態度で接する事等、ここでは言い尽くせない程多くの事を学んだ。1年前に比べて、自信を持ってお客に接する事が出来るようになったし、少しずつお客から色々良いコメントを頂いて、やっぱ成長したのかなって思う時がある。でも、これは自分の意見であって、他がどう思っているかは知らない。3月半ばにマネージャーとの面接が控えている。ここで初めて自分がどれだけ変わったかを評価される。2年目の目標は、もっと積極的に自分をアピールしていきたいと思う。仕事にも慣れたから、自分が今まで習ったことを踏まえて、スタッフの一員として、自分の考えや意見を前面的に出せたら良いなと思う。もちろん初心を忘れずに、更なる飛躍を目指したい。3月1日、ロンドンはあいにくの雨。傘を忘れて、ずぶ濡れになりながらバスを待っている時、ふとこんな事を考えてしまったのである。
2005/03/02
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今まで、貧乏生活の鉄則なるものを作ってみては、色々試してお金の節約をしてきた。タクシーを使わないとか、外食をなるべく控えるとか、他から見ると、ちょっと厳しすぎるなんじゃないかって思われてしまう位徹底してきた。もうこれ以上はしなくても良いかなって思うし、これ以上は節約出来ないと思う。しかし、新しいプロバイダーを探している時、まだまだ他にも節約する方法がある事に気が付いた。ロンドンで生活するにあたり、インターネット環境は自分の趣味として絶対に必要だ。これは、こっちに来る前から決めていた事だし、自分の夢でもあった。インターネットカフェに通うのではなく、自分の部屋で、ゆっくり出来る環境を作りたかった。自分の住む部屋が決まり次第、直ぐに電話回線とプロバイダーを開設したのだが、こっちに来て間もなかったし、仕事が始まってゆっくりする時間も無かったから、あまり値段を考えずに決めた。生活に必要なものだと考えていたから、今までノータッチだったし、値段も気にしていなかった。けど、実はそれが大きな落とし穴であり、一番無駄使いをしていた部分でもあったのだ。プロバイダーの値段はそんなに変わらないとして、問題は電話回線。インターネットを開設するのに、電話回線が必要になる。今BTに契約料(Line rental)を支払っているが、レンタル料は一番安いオプションで毎月10.5ポンドである。しかし、去年まで毎月17ポンド支払っていた。最初は税金やサービス料が上乗せされてるのかなって思ってたけど、契約書には税込みで10.5ポンド書いてある。気になって確認したところ、7ポンド余分に取っているのは、通話コールプランが上乗せされているかららしい。3ヶ月単位の限度額が決められていて、それを越えなければ、毎月7ポンドで通話が出来、余分な通話料金を払わずに済むのだ。いわゆるプリペイド方式と一緒である。ただこの通話料金の説明がどこにも記載されてないし、契約書に書かれてない。毎月10.5ポンドと言いなだが、ちゃっかり7ポンド取っているBTはいやらしいと思う。でも、レンタル料込みで17ポンドなら、まだ安いから問題はない。しかし、今年から何故か毎月の支払額が25ポンドに値上がったのだ。理由も分からず上げられてはたまったものでない。という事で今度は文句を言いにBTに連絡して理由を聞いたところ、1ヶ月の通話料がリミットを越えたので、値上がったと言うではないか。確かに電話を掛けたことがある。しかし僕の限度額は3ヶ月単位のはずだし、そんなに使った覚えもない。納得がいかず、再度文句を言ったところ、最近はそんなに電話を利用していないから、20ポンドまで下げてやるなんて言い出した。そもそもBTはに基準と言うものがないのだうか?限度額の説明も書かないし、5ポンドだけ下げる理由も分からない。毎月通話時間や料金を監視しているとは言うが、どうも信用出来ない。多分文句を言わなかったら、一生25ポンドのままだっと思う。ましてやこの先17ポンドまで下がる事は絶対にないと思うし・・・。こんないい加減なBTとおさらばしたいけど、、インターネットまで解約したくない。新しくプロバイダーを変えるにも電話回線が必要になる。途方に暮れていた時、同僚から電話のサービスプロバイダーを変えたらどうかと言われた。話によると、回線はBTのままで、通話プランを他の会社から選ぶという事らしい。紹介されたプロバイダーには、月額基本料はただで、後は自分が掛けた分だけ支払うという通話プランがあった。1分間の値段もBTより遥かに安くて良心的だ。ということは、もし1ヶ月電話を掛けなければ、BTにline rentlの10.5ポンドを支払うだけ済むし、毎月15ポンド、年間にして180ポンド(約36000円)も節約出来る訳だ。これは凄い!今まで電話=BTという安直な考えしか持っていなくて、本当に恥かしい。という訳で3月から新しいサービスが始まる。インターネット、電話サービスのプロバイダー共に以前より安くなる。今まで必需品だからと言う理由で何も考えていなかったけど、まだまだ節約の仕方があることを学んだ。
2005/03/01
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来月からインターネットのプロバイダーを変えようと思う。今まで利用していたプロバイダーには1年お世話になったが、かなに前から問題、特に動作環境に伴う問題が起きていて、コンピュータにも限界が来ていた。変えよう変えようと決めていて、今日まで時間が掛かった理由は単に最低の契約が1年だったので、契約不履行により罰金を払うのもバカらしく、今日まで我慢してきたのだ。今月で契約が1年を満たしたので、これを機に新しい環境を探そうと決めた。日本ではADSLやブロードバンドと言った言葉はかなり前から定着していたが、イギリスではまだまだ入ってきたばかりの様に感じる。最近までダイアルアップが主流だったが、BT(日本で言うNTT)や世界で有名なAOL等が早くからブロードバンドを導入し、今では多くの会社が顧客獲得に名乗りをあげている。低価格を売りとする会社、良心的なサービスで勝負する会社、良心的なパッケージで顧客を取ろうとする会社等、様々である。どれも魅力的で、選ぶのに迷ってしまう位である。数ある中からようやく一つ自分に合った会社を選んだ訳なのだが、こっちでは、プロバイダーを変えるのに結構苦労する事を今回学んだ。日本ではこんな事起こらないだろうと言う事がイギリスでは平気で起こる。また新たな発見である。日本と一緒でADSLやブロードバンドを家で始めるには、電話回線の工事やインターネット回線を開ける為の工事費が必要となる。ただ、僕の様に既にインターネットを利用していて、プロバイダーからプロバイダーの移行に限り、MACコードなる物があれば、無料でやってくれる所が多い。僕も今回知った言葉なのだが、MACコード、叉はMigration Codeを簡単に言ってしまえば、電話回線とプロバイダーを繋ぐ特別な番号のことである。違うプロバイダーを使っても、電話回線が一緒なら、コードの変更はない。だから、新しい会社と契約を結ぶ時、このコードさえあれば、毎回高い工事費を払わずに済む。という訳でまずこのコードを入手する事から始めた。2月の上旬に現在利用しているプロバイダーにキャンセルの依頼をしたところ、案の定引き止め作戦が始まった。20分近く延々と語り、それでもキャンセルしたいと言うと、12ヶ月目の支払いが26日で、それまではキャンセル出来ないと言い始めた。だったら最初にそれを説明すれば良いじゃん!とりあえず26日まで待つことにして・・・昨日再度電話したところ、案の定同じキャンセルの理由と引き止め作戦が始まったのである。正直こうも同じことを言われて、しかも20分近く語られるとイライラしてくる。きっぱしサービスが気に入らないからキャンセルしてMACコードをくれと頼むと、スタッフがとんでもないことを言い始めた。「今システムの状態が良くなく、あなたの利用しているMACコードが調べられない。それにキャンセルしたら、MACコードは無効になるから注意してね」・・・って一体何を言っているのか?システムの故障?キャンセルするの無効??そんな話は一度も聞いていない。何とか怒りを抑えながら説明を聞くと、MACコードを使って他のプロバイダーに移行する場合、いちいち電話してキャンセルの依頼をする必要がないのだ。最後の支払いは済んでいるので、後はMACコードを手に入れて、他のプロバイダーと契約を結び、コードの移行が済んだ時点で自動的にアカウントのキャンセルが始まるという。もちろん来月の26日までに移行が済まないと、二つのプロバイダーに契約料を支払うとうリスクが生じるが、それでも楽は楽である。でも、システムの故障か何だか知らないが、コードを入手する事が出来なかった。コードを入手するのに、こんなに苦労するのかなって不思議に思う。こっちのサービスだから、迅速に対応してくれない事は承知している。しかし次の支払い日は刻一刻と迫っている。明日再度電話をする。まさに3度目の正直である。これでコードが入手出来なかったら・・・今は考えない事にしよう。
2005/02/28
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フロントの控え室に貼ってあった一枚のアンケート用紙。よく見てみると、このような見出しが書いてあった。「montnhly salary or against monthly salary」うちのホテルの給料は月2回に分けて支払われる。一応2週目と4週目にそれぞれ給料を貰うのだが、最近ホテル内で給料1回にまとめて支払った方が良いのではと言う意見が出始めていてる。分割しようが、まとめてだろうが、貰う額は何も変わらないのだが、税金の申請等で色々と問題が生じてくるのも事実らしい。この際、色々な人の意見を聞こうと、アンケートが各部署に配布されたのである一括か分割、自分が良いと思う方に署名をするいたってシンプルなアンケートである。今まで分割して貰っていて、それに合わせて自分の支出を会計していたから、いきなり変わると抵抗はある。けれど、まとめて月の終わりに貰った方が管理がしやすいのも事実なので、僕は一括にサインをすることにした。他のメンバーがどっちにサインしたか見てみたところ、みんなが分割を選んでいて驚いた。周りの意見に流されるつもりはないが、みんなが僕と違う方に署名していると、どうも気になる。実際スタッフに理由を聞いたところ、みんなが決まって、お金がすぐ入るからと言う答えで、これまた驚いた。聞くところによると、毎月外食や飲み会で給料の大半が飛び、家賃を払ったら、ほとんど何も残らなく、とても月の終わりまで待っていられる状況ではないらしい・・・。外食等の出費に凄く敏感な僕としては到底考えられない事だ。スペイン人の同僚は、買い物や食事をカードで支払い、給料が入ったら全て返済し、それを延々に繰り返すらしい。多分この人にタンス預金なんて言葉、通じないんだろう。僕の勝手な意見だが、欧州の人に比べて、日本人はお金を貯める習慣がある。タンス預金が良い例のように、使わず大切に保管する。例え小さな額でもちょこちょこ貯めて、将来の為に役立たせようと考える。もちろん全ての人間に当てはまることではない。貯める人間も居れば、思いっきり使う人間だっている。お金の使い道なんて個人の自由だから、どちらが正しいかなんて言えない。ただ、ホテルマンの給料は本当に低い。毎月贅沢に使うことも出来るが、出費を考えず生活すると、後々苦しくなり、将来が不安になってくるのだ。同僚と正反対の考えを持っている僕だから、一括の給料を選んだ理由に、お金の出費を会計し易いからと書いて笑われたのは言うまでもない。
2005/02/27
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人に何かを教えるのは本当に大変だ。自分がよく知っている事を、何も知らない人にうまく伝えるのは本当に難しいと思う。最近僕は夜勤に回されている。夜勤のスタッフがちゃんと居るのだが、今週は僕が夜勤を任された。理由は簡単で、新しく入ってきた社員に夜勤の業務を教えないといけないからだ。最初マネージャーから頼まれた時、何故僕が?と思ってしまったが、考えてみれば、レセプションのポジションで僕が一番古い人間になっていたのだ。たった1年で人に業務を教えるのは名誉ある事だと思うけど、他にも適任者他が居るんじゃないかなと疑問が残るのも確かである。とりあえず僕が選ばれた訳だから、ちゃんと教えないといけない。思えば、夜勤には色々な思い出がある。通常新しく入ってきたスタッフは、研修の一環でトレーナーに業務を教わり、夜勤専属のスタッフの代理で仕事を任される。専属スタッフが休み、長期休暇の時仕事を任されるのだが、長くても2日が最高である。あくまで契約上では日勤のスタッフなので、そんなに長く仕事をさせられないのだ。しかし僕の場合、仕事を始めた時、夜勤のスタッフが居なかった事もあり、3ヶ月近く連続で夜勤を任されたのである。トレーナーに教わったのも1夜だけで、後は自分で全てやらなければいけなかった。右も左も分からず、日勤の業務も教わっていなかったから、本当に不安でしょうがなかった。でも、この夜勤のおかげで、色々学べたし、今では夜勤の業務には絶対の自信がある。他の社員より多く夜勤をこなした僕だからこそ、トレーナーの任務を任されたのも頷ける。結構人に教えるの好きだし、教え方がうまいなんて変な自信があったのだが、この考えは1夜にしてもろくも崩れ去った。最初の日、人通り業務を教えて、2日目は新しい社員に実際業務を任せてみたのだが、全然把握していなくて駄目だった。まだ始めたばかりだし、2日で全てを理解するのに無理があるのかもしれないが、間違いを見つけると、イライラしてきて、ついつい野次を飛ばしてしまった・・本当に大人気ない。人に教えていて思ったのは、説明していく内に、ついつい自分の立場で物事を進めてしまう自分に気付いた事だ。自分は業務を把握しているから、向こうもこっちに合わせて当然だと思ってしまう。けど、それは間違えである。一番大切なのは、初心に変えること。自分が始めて教務も教わった時、親切に教えてくれた先輩スタッフが居た。何も分からない僕に丁寧に教えてくれたのだ。分からないのは当然だ。変なミスをしても、野次を飛ばさず、分かるまで付き合ってくれた。どんな方法で教えて貰うと嬉しいかは僕がよく分かっているはずだ。それなのにイライラしていた自分が居て、本当に申し訳なく思う。1年で夜勤の業務に関しては完璧だが、トレーナーとしてはまだまだ未熟者だと感じたのである。
2005/02/26
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フラットシェアを始めて1年。住み着いた当初は、ネズミ騒動、ヒーターの故障、排水溝の詰まり等色々な事に悩まされ、新しく部屋を探そうかとも考えたが、さすがに1年も居ると、慣れてしまい、ちょっとした事でも動じなくなった。それに今ではこの部屋がとても気に入っている。今住んでいる家は地下を含めて4階建て。各階に部屋が3室あり、色々な人が住んでいる。フラットシェアと言っても、僕の家の場合他の住人とシェアするのはメインエントランスの鍵とトイレだけである。人によってはキッチンやシャワー、TV License等シェアする物は様々である。同僚曰く、僕の家はフラットシェアとは呼ばないらしい・・・確かに部屋は完全に孤立しているし、共同するものもほとんどない。建物全体を沢山の人とシェアをしているが、実際顔を知らないし、隣に誰が住んでいるか、分からない。まぁー壁が薄くて話し声がよく聞こえてくるが、あまり素性を知らない。1年も居るのに誰がどの部屋に住んでいるのか分からないと言うのは、ある意味恐ろしい事かもしれない。でも現実問題、廊下ですれ違う事がほとんどないのだから、知らなくても当然かも。最近ようやく同じ階に居る人間の顔を知った訳だから(笑)昨日、ある事がきっかけで、また一人住人の顔を知ったのだが、このきっかけがどうも納得いかない。手紙や書類が家に届くと、大家叉は住人の誰かが玄関横にある棚にまとめて置いてくれる。小包や大きな荷物の場合、家に入らないので、住人が不在の時は、不在通知を置いて行ってくれるのだ。昨日、日本の友達から荷物が一つ届いたのだが、案の定仕事で家に居なかったので、不在通知が置いてあった。いつもと変わらない通知と思いきや、何かが違う。通常は郵便局まで取りにいかないといけないのだが、今回は14号室の住人に預けましたと書いてあった。不在の場合、住人が変わりに受け取ってくれることがたまにあるのだが、みんな決まって棚の上に置いていってくれる。しかしどこを探しても小包が見当たらない・・・仕方がないので、14号室まで行ってドアを叩いてみたが、返事がない・・・ふと思ったのだが、例え同じ屋根の下に住んでいる住人同士であっても、知らない人の部屋に行くのは凄く勇気がいるものだ。勇気を振り絞って何度かドアを叩いたら、ようやく一人の女性が出てきた。お互い今まで顔を会わした事がないから、当然向こうも怪訝な顔でこっちを見ている。事情を説明すると、ようやく笑顔で荷物を差し出してくれた。荷物を回収して思ったのは、よくも知らない人の荷物を自分の部屋において置くなって事だ。棚の上に置いておけば良いのに、何でまた知らない人間の荷物を堂々と部屋に置いていくのか、知らない人の部屋に行くのがどれだけ勇気のいる事か考えてほしい。まぁー親切に預かってくれたのだから、文句は言えないけど・・・配達員もどうかしていると思う。当の本人が不在と分かっていながら、何故知らない人に預けるのか、理解に苦しむ。もしこれが重要な書類どかだったらと思うと恐ろしく感じる。例え部屋が孤立していて、他の住人と接点がなくても、顔だけは把握しておいた方が良さそうだと、考えされられたのである。
2005/02/25
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イギリスに移り住みちょうど1年が経つ。部屋探しから始まった新生活、何かあっという間に1年が過ぎた感じがする。一人暮らし、仕事共に慣れるのに必死で、ひたすら前だけを見て頑張ってきた。自分で言うのも何だが、よくここまで出来たなと半ば感心している。挫折とまではいかなくても、途中これで良いのだろうかと悩んだ事もあった。けど、家族や友達、仕事仲間に支えられ、ようやく一つの形を作る事が出来たのである。この1年で学んだのは、それは例え月収が20万前後であっても、生活の仕方によっては問題なく暮らせるという事だ。よく色々な人に、「環境に恵まれてるね。」とか「成績優秀で羨ましい。私は英語が話せないから海外生活なんか出来ないし・・・」などどよく言われる。果たして本当にそうなのだろうか?僕は頭なんて良くない。TOECなんてものは受けたこと無いし、ロンドンの学校でも自慢できる成績を取ったこともない。確かに親のサポート無しではここまでやってこれなかったのも事実だし、親には感謝している。けど、今までの人生であった選択肢の中で、ロンドンの生活を決めたのは親でなくて自分自身なのである。10年前に親の誘いを断って日本の高校に残ることも出来た。また日本のホテルでずっと仕事することも出来た。僕が言いたいのは、チャンスがあるなら迷わず行動に移す事。日本で安定した生活を続けていく事が出来たのに、それを投げ捨ててロンドンに来た理由は、かっこよく言ってしまえば、色々な事に挑戦してみたかったと言う純粋な気持ちだけなのである。海外は日本と違って実力社会。頭が良い悪いなんて関係ない。もちろんそれなりの教育は必要だけど、肝心なのはやる気があるかないか。海外に行きたくても行けない。よく自分を否定的に考えて僕の事を羨ましがる人がいるけど、そういう人に言いたい。まずはやってみろと。それが留学でも、ワーホリ、またはインターンであっても、少しでもやりたいと言う気持ちがあるなら、先の不安を考えず進んでみることをお勧めする。例えそれが自分の理想に近づけなかったとしても、絶対何かを見に付けられるし、やって良かったと思える日が必ずくるはずだから。これって海外生活だけではなく日本の生活にも当てはまる事だと思う。海外生活が全てではない。日本にだって頑張って生活している人達がいるし、チャンスだって沢山ある。ロンドンでも日本でもそんなに変わりはないのだろう。僕の生活もまだまだ始まったばかりである。後ろを振り返って思い出話にふけるには少し早い気がする。僕だってこれから何をしていくか具体的な目標があるわけでもない。けど、これから色々と経験して、少しずつ自分のこれからを見つけて行きたいと思っている。今年は1年目で習ったことをさらに良くしていき、充実した日々を送ればと思っている。
2005/02/24
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昨日と今日、遂にロンドンで雪が降った。朝から雪が降り始め、朝仕事に行くの嫌になる位冷え込んでいた。2月の下旬にしてようやく冬らしい天気になった訳だが、残念ながら積もるまには至らず、まさにほんの一瞬の冬景色であった。仕事の後真っ先に家に帰って、温かい部屋でゆっくりしようと思っていたのだが、マネジャーから飲みの誘いがあり、寒さの中マネージャー宅近くのパブに直行したのである。いつもと変わらず楽しい時間を過ごしたのだが、寒さ、朝5時起きが災いして、飲み会は眠気との闘いでもあった。アルコールが回り始め、段々睡魔が襲ってきて、正直早く家に帰りたかった。運良くマネージャーも眠気が襲ってきて、いつもより早く解散する事になった。早く帰るのは良いが、問題は自分の家まで結構距離がある事だ。マネージャー達は歩いて5分の所に家があるから、問題はないとして、僕の場合、バスに乗らないと行けなかった。案の定待てど暮らせど、バスは来なく、雪が降りしきる中、結構待たされたのである。この時だけはほろ酔い加減で帰れるマネージャー達を恨んだのである。寒さのせいで酔いもすっかり冷め、かなり厳しい現実を突きつけられたのである。今度は僕の家の近くで飲み会をしうようと思う。
2005/02/23
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日本に帰ったとき、本屋で2冊の本に出会った。表紙のインパクトさに圧倒され、興味が沸き真っ先に購入したのだが、いざ読み始めてどんどん話の中に吸い込まれていく。こんな面白い本に出会ったのは何年ぶりだろうか・・・ちょっと遅い(かなり遅い?)かもしれないが、出会った本と言うのは、今世界で売れに売れている、「ダヴィンチコード」である。ルーブル美術館の館長が殺されるところから物語が始まるのだが、キリストの聖杯伝説と話は進み、例え宗教に疎い僕でも話に飲み込まれてしまったのである。舞台が途中ロンドンに変わるのだが、馴染みの深い、テンプル教会、ウェストミンスター等が話に出て来て、話が一層おもしろく感じたのである。過去何度も訪れた場所なのだが、恥ずかしい事に、その地の歴史についてまったく知らなかった。と言うわけで休みの日にダヴィンチコードとデジカメを片手に散策に出かけたのである。来年トム・ハンクス主演で映画が公開される。映画の公開前にもし時間があるなら、一度ロンドンに訪れて舞台になるロンドンん探索してみてはいかがだろうか。舞台となる地を事前に見ておくことで楽しみが倍増すると思うし、ダヴィンチコードの世界に浸れると思う。写真はこちらから
2005/02/22
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何か散々な一日だった。今日も昨日と一緒風が強く吹いていて寒かった。日曜日ということもあり、待てど暮らせどバスは来なく、結局寒い中、20分近く待たされるはめになった・・・ホテルホテルで相変わらずロビー全体暖房が効いていない状態で、昨日と同様寒さとの闘いだった。フロントオフィス内部は反対に暖房が効きすぎていて、ほとんど蒸し風呂状態であった。交換の人なんて冬には絶対使用しない扇風機を取り出して、暑さをしのいでいたのである・・・外では寒い寒いと文句が飛び交い、中では暑い暑いとマネージャーが悲鳴をあげる何とも異様な光景であった。お客は相変わらず少なく、ほとんど接客せずに仕事を終えた感じがした。でもお客の苦情は後を絶たず、電話の呼び出し音がロビー全体に響き渡っていたのである。毎度思うことなんだが、お客の為に必死になってサービスを提供しているのに、何でみんなその事を分かってくれないのだろう。ドアが開かないとか、TVがうまくつかないと言った苦情を全て僕達スタッフのせいにするのは、何とも悲しい事のように思う。点検だってちゃんとやっているし、対応だって迅速に行っている。でも結局このホテルは最悪だってお客から怒鳴られると、慣れてしまったとは言え、虚しい気持ちになってくる。まあーお客様は神様だから、何も文句は言えないけど。帰りのバスの中、寒さと苦情で疲れ果てて、うとうとしていた時、いきなりバスが止まり、目を開けてみると、運転手がいきなり外に飛び出し、お店でジュースを買っているではないか!バスのドアは開けっ放しで、冷たい風がどんどん入って来た。待つこと5分、ようやくバスは発車したのだ・・・いつもなら運転手の意味不明な行動に腹を立てるのだが、今日は何か怒る気にもなれなかった。早くシャワーを浴びて横になりたい。その気持ちで一杯だったのである。
2005/02/21
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久しぶりにホテルで週末を過ごすことになった。思えば今年に入ってから今週までずっと土日が休みだった。スタッフの間では週末の休みの人気が高く、みんなが平等に休みを貰えるよう、一人が2ヶ月近くずっと週末を休むことはないのである。まぁーマネージャーの考えあってのことなので、文句は言えないし、人並みの生活が出来たので感謝している。週末のホテルは本当に忙しい。稼働率が急激に上がり、朝からチェックイン、チェックアウトが同時に進行して、休む暇がまったくない。部屋の清掃が追いつかず、何人もロビーで待たせる事になるし、待つ疲れて文句を言ってくるお客だって出てくる。チェックインは3時からと言うルールなんて聞きもしないし、本当に嫌になってくる。ずっと週末勤務から離れていた僕としては、この大変な状況に慣れるか不安になってしまい、朝から憂鬱になっていたのである。けど、実際はそうではなかった。土曜日の稼働率はたったの50%で、部屋の半分も埋まっていない状況だった。チェックイン、チェックアウト共に平日よりは多かったが、大勢で詰め掛けることもなかった。まさにがらがらの状況で、閑古鳥が鳴きそうな勢いだった。話は反れるが、うちのホテルのロビーは凄く寒い。ホテルって普通冷暖房が効いていて、むっとして暑いと思うくらいが当たり前なのだが、外と中の温度差があまり無い程冷えきっている。ロビー自体狭い作りで、レセプションがメインエントランスの直ぐ近くにある為、ちょっとでもドアが開くと冷たい風がロビーに入ってきて、例え暖房をつけていても効果が全然ないのである。ロンドンはこの日(土曜日)かなり冷え込んだ。ただでさえ、お客が少なく寂しい状況なのに、外の寒さが追い討ちをかけるようにロビー全体を寒さが多い尽くす。あまりに寒くて同僚が手がしもやけになってしまったのだから、どれだけ寒いか想像がつくだろう。じっとしているのが苦痛で、笑顔で来るお客を迎えようと思っても寒さのせいで顔が強張ってしまう・・・忙しい時なんか休む暇もレセプション内をばたばたと動き回っているのだが、あいにくがらがらの状況で、それが見込めなかった。普段嫌になるほどお客を見ているのに、この日だけは僕達の体温を温めてくれる(?)お客様が妙に恋しくなってしまったのである。色々な意味で春が待ち遠しい・・・。
2005/02/20
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あくまで個人的な考えだが、フロントにおけるお客との接客はある意味心理合戦である。心理合戦とは、チェックイン、チェックアウト時にお互い嘘を付いていて、それを先に見抜いた方の勝ちと言う、至って単純なゲームの事である。実際そんなゲームをやっている訳ではないのだが、色々なお客を相手にして、色々な場面でお互い腹の探り合いをする。お客はよく嘘を付く。当然フロントのスタッフもだ。嘘も方便と言うが、お互い嘘を付いてうまく都合の良い方向に持って行こうとするのである。実際僕が体験した話を使ってもう少し詳しく説明したいと思う。~ケース1:チェックイン時における心理合戦~お客:「5泊予約したXXだけど、無料で川側の良い部屋にアップグレードしてくれるよね?」フロント:「申し訳御座いませんが、無料でのアップグレードは致しかねます。」お客:「でも、ゴールド会員のメンバーは無料でアップグレードしてくるって事だけど?」フロント:「大変申し訳御座いませんが、本日川側のお部屋は満室となっています。」少し間を空けて・・・お客:「そうなんだ・・でもここに来る5分前にフロントのスタッフに聞いたら、川側の部屋はまだ残ってっいるって話だけど?」フロント:「・・・・」お客:「5分間で全て埋まるなんて、ありえない話だよね?」その間こっちを凝視したまま視線を逸らさない。こっちは嘘を付いているから、当然顔を合わせられない。フロント:「あっ川側のお部屋に空きがありました。ではそちらを手配いたします・・・」結論:空きがある事を見抜かれたので、この場合お客に1本!~ケース2 チェックアウト時における心理合戦~お客:「この電話代だけど、掛けようとしたら、うまく繋がらなかった。だからこんなにチャージするのはおかしいだろう!」更に・・・お客:「電話が故障してた。このホテルは電話の点検もしないのか!」フロント:「大変申し訳ございません。只今交換と話をして参りますので、少々お待ち下さい。」しばらくしてから・・・フロント:「大変お待たせしました。こちらがXX様のお部屋の通話記録のレポートですが、アメリカに40分お掛けになりませんでしたか?」お客:「・・・・」フロント:「マネージャーとも話をして参りましたが、電話の不都合に関してはお詫び申し上げます。しかしながら、40分の通話記録が残っている以上、こちらも金額を差し引く訳にはいきません。どうかご理解頂きたいと思います。」お客:「あっ思い出した。電話を掛けたのは、ほんの数分で、後は向こうから掛けてきたんだよ。」フロント:「???」ちょっと焦りながら・・・お客:「通話料を払うのは分かるけど、受信料を払うのはおかしくない??」フロント:「大変申し訳御座いませんが、私どものホテルは受信料にはお金が掛かりませんが・・」お客:「・・・清算お願い、もう空港に行かなくちゃ・・・」完全に嘘を通しきれなかったお客。この場合フロントに1本である。ケース1の場合、確かにお客の言う通り、満室ではなかった。しかし5泊とい言う長い滞在者に無料でアップグレードするのはホテル側としては、かなりの損失になる。会員の特典だからしないといけないのは分かるが、1泊3万近くで売れる部屋を、1万前後の安いレートで泊まらせるのはかなり抵抗があるのだ。後々分かった事なのだが、チェックイン前にお客がフロントに確認したのは嘘だった。そうとも知らず、まんまとお客の罠にはまっってしまい、1杯食わされたのである。冷静に対応すれば、同僚に確認が取れたのだが、こっちも嘘を付いていたし、あんなに凝視されたら、嘘なんて通しきれないよ。ケース2の様に、お客の嘘はチェックアウトの時に多く発生する。電話代が高いと事前に知りながら、ついつい長電話してしまい、何とか言い訳を作って値段をごまかそうとするのだ。色々な手段を使って値段の交渉に入る訳だが、中にはこっちが気付かない位のうまい嘘を考える人間が居る。嘘が発覚した時はもう手遅れなんて事だってある。決して毎日ホテルでこんなバトルを繰り広げている訳ではない。出来ればお客の嘘なんて見抜きたくないし、お客を嘘つきなんて呼びたくもない。ただ最近チェックイン、チェックアウト時に知らずの内に相手の腹を探る自分が居ることに気付き、ちょっと恐ろしく感じる今日この頃である。
2005/02/19
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休み2日目、今日はフリーページ作りに挑戦してみた。この日記と平行して、かっこ良く言ってしまえば、番外編を作ってみようと考えたのである。ロンドンでの生活をメインに色々写真を使って紹介していくコーナーを設け、日本に居てもロンドンの今が分かるようにしていきたいと思っている。それで最初に出来たのが生活必需品シリーズ。人によって生活に必要な物は異なるが、僕の月20万円の生活に欠かせない物をどんどん紹介していく、ある意味自己中心的な考えのコーナーである。この日記をご覧になっている方で時間に余裕があれば、是非一度覗いてみて頂きたいと思う。
2005/02/18
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誰だって休みはゆっくり過ごしたいはず。僕もその一人である。毎日大勢の人達に囲まれて、喉が渇ききるまで話す仕事。だから、休みの日は静かに過ごしたくもなるのだ。大半の人間は週末が休みであるが、僕はシフト制の為、平日休みになる事が多い。個人的に平日の休みの方が好きである。平日は隣の部屋の住人達は皆仕事や学校に出かけて、日中本当に静かで、誰にも邪魔されず、色々な事に集中して取り組める。いつもと変わらない平日の午後。休みということもあり、ゆっくり起き、昼食を作り始めた。っと突然ファイアーアラームが鳴り始めたのである!状況が状況(料理中)なだけに、かなり焦った。小さな僕の部屋には十分過ぎる程大きな音で、苦痛に耐えがたい状況であった。前もアラームが鳴った事があったのだが、今日の警報はその時とどうも様子が違う。10分近く鳴っては止み、また鳴り始め、それを延々に繰り返す。一定のリズムを刻んでいるビートのようにも聞こえたのである。しばらくしてから、いきなり知らないおじさんが部屋がやって来て、「アラームの点検中だから、ちょっと我慢してね」なんてかわいく言うではないか・・・点検なら事前に教えてくれれば良いのに・・・大家も人が悪いよ。結局点検は1時間近く続き、その間アラームに悩み続けたのは言うまでもない。後遺症とまではいかないが、あの不気味なリズムを刻んだアラームがしばらく頭から離れず、消し去るのに結構時間を要した。せっかくの静かな休みが、もろくも崩れ落ちていく瞬間であった・・・
2005/02/17
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海外のホテルはスタッフの出入りが本当に激しい。数週間前挨拶したばかりの人が突然居なくなっていることもしょっちゅうある。辞める理由として1)ホテルに魅力を感じない。2)マネージやーとうまくいかない。3)給料が良くない。4)他に良い仕事場を探した。等が挙げられるが、大抵の人間は1)の理由が原因で辞めてしまう。話によるとうちのホテルは他と比べて給料はわりと高めらしい。しかも一応高級ホテルに分類され、名前だって全世界に知れ渡っている。では何故みんな直ぐに辞めてしまうのか?今働いているホテルはロンドンに市内に位置しているが、市内より少し距離があり、立地条件があまり良くない。忙しい日もあるが、市内ど真ん中にあるホテルに比べれば、来るお客も大抵一緒で、あまり刺激がないのかもしれない。とにかく魅力を感じず、直ぐ辞められてしまっては、人事(Human Resource、訳してHR)もかなり頭を悩まされている事と思う。HRで思い出したが、ついこの間HRマネージャーが退職したばかりなのに、2月末でHRの全スタッフが辞めるという前代未聞の事件が起こった。スタッフが居なければ、ホテルは成り立たない訳だし、それを集める人間がいなくなるのも困った話である。今のところ新しいスタッフは見つかっていない。辞めるのは個人の勝手だけど、ちゃんと人材を見つけて、引継ぎをしてから辞めてもらいたいものである。僕の働いているフロントは、他の部署に比べてスタッフの出入りが少なく安泰ではあるが、最近内部の人事異動が頻繁に起こり、一人はマネジャーに、もう一人はアドバイザーにそれぞれ昇格した。僕が働き始めた時居た先輩方はみんな上のポジションに上がり、気が付けば、僕がレセプションで一番上(通称シニアレセプション)になってしまったのである。たった一年で先輩レセプションになってしまうとは、例え出入りが少ないと言っても、凄く早いように感じる。シニアレセプションと名前が変わっても、今までと何も変わらない。スタッフの変動は頻繁に起こっても、給料の変動はまったくなしで、そのまま2年目を迎えようとしている。
2005/02/16
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14日はバレンタインである。とは言え特に予定もなく(苦笑)、さっき仕事から帰って来たばかりである。週の始めは決まって静かなもので、ホテルはいつもがらがらな状態なのだが、この日は朝からカップルがチェックインをしに来て、久しぶりに忙しいと感じた。月曜日の稼動率は良くても60%位なのだが、この日は88%もあり、まさに大賑わいであった。バレンタインと聞いて、真っ先に思い当たるのが、チョコレートな訳だが、イギリスのバレンタインは一体どんなものなのか考えてみた。実際イギリス人の同僚に色々質問してみたのが、驚くことにチョコレートと言う言葉が一つも出てこない。みんな決まって、カップルで食事をしたり、花束やカードをプレゼントするといたってシンプルな考え方なのである。中には別にこの日にカップル同士で祝わなくてもいいんじゃないなんて言う人も居るから驚きだ。バレンタインに女性が男性にチョコレートを渡す習慣はアメリカがで流行り、あまりイギリスとは関係がないのかもしれない。多分イギリス人には義理チョコなんて言葉通じないんだろう。昔、義理チョコではしゃいでいた自分がちょっとだけ恥かしく感じたのである。とにかく、バレンタインデーはイギリスにとってそんな重要な日では無いことがよく分かった。ホテルの話に戻るが、バレンタインデー用に特別なプロモーションを用意したのだが、バレンタインに興味を示さないイギリス人の考え(ごく一部)によって、見事に失敗に終わったのである。プロモーションで予約をしたお客はたったの1組、しかも当日予約と何とも悲惨な状況である。原因は値段にあるのだが、何せ夕食込みで1泊8万円もするのだから、よほどお金に余裕がない限り泊まらないだろうと思ってしまう。とは言え、通常の宿泊で稼動率が88%まで上がったのだから、結果オーライであった。
2005/02/15
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ようやくこの広場の使い方が分かったところで、色々と更新してみた。写真を載せると言いながら、今日まで音沙汰無かった理由はただ一つ、載せ方が分からなかったからである。HTMLタグなんてものに触れた事がなく、何が何だかさっぱりの状態であった・・・色々試してみたがうまくいかず、結局諦めた形で、そのまま放置していた。しかし、少しずつ友達の助けを借りて、ようやく一つの形にする事が出来た。今まで文章だけでは、うまく伝えられなかった分も、これからは写真をうまく使いながら、皆さんにロンドンの今をお伝えしていきたいと思う。
2005/02/14
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最近よく同じ手紙が届く。中身は決まってTV Licenseからである。イギリスはテレビを見るのに受信料を払わないといけない。日本のNHKと同じと考えてもらって構わない。ただ日本と違うのは、未払いの人間にはかなり厳しい罰が課せられ、法律問題にまで発展するから恐ろしい。話によると、テレビのシグナルをキャッチ出来る小さな探査機を持っていて、エリアを抜き打ちで調べて周る。受信料を払わないでテレビを見た場合、レーダーに直ぐ引っかかり、即、警告文書が送られるのである。本当にそんなハイテクな機械をこの国が持ってるいるのか疑問に思うが、現に友達の中では、罰金で1000ポンド(20万円相当)支払った者が居るのであなどれない・・・送られてくる手紙には、「あなたの住んでいるエリアに近々抜き打ちで検査に周る。受信料を払わないで見た場合、違法とみなし、1000ポンドの罰金が科せられる。」とある意味脅迫文書にも似た事が書いてあり、驚かされる。年間約5万人の未払いの人間が捕まり、法的に罰せられると事実がこんなに明白に書かれていると、確かに払わないといけない!と思ってしまうかもしれない・・・実際、年間一体どれだけ受信料を払わないといけないか調べたところ、カラーで121ポンド、白黒で41ポンドだった。年間で121ポンドならまだ良いかなと思うのだが、支払方法によっては6ヶ月分前払いだったり、月単位で払うと121ポンドより高くなったりと、ちゃんと説明が書いておらず理解に苦しむ。このちゃんと値段を記載しない曖昧さがイギリスらしい。曖昧なのに、お金はちゃんと徴収する、何て凄い国なんだ。正直僕は受信料を払っていない。テレビは1台購入したけど、年間121ポンド(+6ヶ月分前払い)を一人で支払う余裕がないのである。誰かとフラットシェアをすれば、料金も割勘出来るのだが、あいにく一人部屋だから、シェアする人間が見当たらない。でもようやく生活にも慣れ、やっぱ家でニュースとか見たほうが良いと思い前向きに検討し始めたのだが、一つ問題が出てきた。部屋のあちこちを探してもテレビ回線が見つからないのである・・・外を見てもアンテナらしきものは付いていないし、これだと例え高い受信料を払っても、ちゃんと見れる保障もないから、やっぱ悩んでしまう。
2005/02/13
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最近日本人の常連客から色々と日本食のお土産を頂く。人によって喜び方は様々だが、僕にとってもこれが今生活の中で一番喜びを感じている事である。ラーメン、そば、梅干、外人からしてみれば何だこれ?というものまで、様々である。ロンドンに居ると日本食が食べたいと思っても、値段が高く、中々手が出せない。決して手が出せない値段ではないのだが、日本の2倍もする商品を頻繁に買う勇気は僕にはない。野菜、果物、肉類と言った必要な物は近くのスーパーで買えるし、そこまで日本食が恋しい訳ではない。けど、やっぱ日本人として時にはカップラーメンが食べたくなったり、日本のお菓子が食べたくなる事もあるのだ。だから、日本人客から貰う食料品は僕の夢を叶えてくれる、とても有り難い物なのである。いつも悪い気はするのだが、いざ食料品を頂くとついつい興奮してしまい、何かこの人ろくな物食べていないんじゃないか?なんて思われてしまう位満面の笑みをこぼしてしまう。最近お土産のせいで、フロントの連中からからかわれる。「今日はいつもと違って笑顔が絶えないね・・ラーメンのおかげ?」とか、「お土産持参しないと日本人は受け付けない」とか言いたい放題である・・・けど、こっちの良いところは誰一人として恨んだり、妬んだりする人が居ない事である。みんな自分の国を出て仕事をしている人が沢山居るので、僕の気持ちが分かるんだと思う。何か小さな事だと思うかもしれないが、僕にとってお土産は仕事の原動力になっているのである。
2005/02/12
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仕事を始め1年が過ぎようとしている。その間、色々な人との別れをした。そして今月、また一人ホテルを去った。Human Resourse(人事部)のマネージャーで僕には思い出深い人である。正社員として働き始めて1年だが、実際ホテルに来たのは今から4年前、まだスイスの学校に居る時であった。授業の一環として生徒には6ヶ月の研修が義務付けられていた。イギリスには留学で4年近く住んでいた事もあり、慣れた環境で仕事をするのも悪くはないと思い、真っ先にロンドンのホテルが候補に挙がった。とは言え、実際働く場所を見つけるのは思っていた程楽ではなかった。幸いにもイギリスの永住権を持っていたので、働く事は問題ないのだが、6ヶ月と言う短い期間、しかも研修生という身だったので、どのホテルも興味を示してもらえなかった。学校からのサポートもなく、途方に暮れて居た時、一通の手紙が学校に届き、インタビューを受けに来いと言う知らせが飛んできた。ロンドン南西にあるホテルで、今まで聞いたこともないホテルだった。かくしてインタビューを受ける事になったのだが、それがマネージャーとの始めての出会いでもあった。名前からでは判断出出来なかったが、彼女は僕と同じアジア人である。英語がとてもうまく初めて会った時、えらく感心した事を記憶している。熱心に話しを聞いてくれて、社員の応募もしていないのに、僕を雇ってくれた。しかも学校を卒業後、真っ先に連絡をくれて、また一緒に仕事をしたいとも言ってくれた。途中寄り道をしてしまったが、去年無事に正社員としてフロントで働く事が出来た。無事研修を終える事が出来たのも、今こうして楽しく仕事が出来るのも全て彼女のおかげである。そんなお世話になったマネージャーがホテルを去るのは凄く寂しい事だが、僕は彼女の健闘祈っている。またどこかで出会えるかもしれないし、その時は成長した姿を見せられれば良いなと思っている。
2005/02/11
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