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P216人のものはオレのもの、オレのものはもちろんオレのものである一歳人から物をもらうときは、必ず見返りが求められていることを考慮に入れるべきです。物質でなくても、何らかの親切、恩恵を受けるときは、とりあえず服従という見返りが暗黙のうちに要求されていると思って間違いないでしょう。もっとも一歳人の見返りの要求には、物に対する自他の認識が希薄だということだけでなく、喝采症候群としての要求が大きいと考えるべきでしょう。一歳児がかわいらしい手で何かを持ってきてくれれば、人は大喜びしてお礼を言い、頭をなででほめるでしょう。いい子をするのはお利巧とほめてもらいたいからであって、ことに母親の喝采こそが一歳児にとっては何ものにも代えがたい報酬なのです。それを思えば、一歳人の贈与は贈与ではなく、喝采を得るための投資であるといえます。もちろん大人の世界ではその喝采が必ずしも賞賛である必要はありません。愛情は物に置き換えられますから、物質的利益は喝采に代わる重要なものでしょう。また服従の約束、奉仕の誓いも、よく求められるものなので、こちらがそのつもりでなくても、好意を受けただけで家来にされてしまうこともあります。喝采症候群 ~独断的パラノイア論~ (木田恵子)より-----------------------------この抜き書きは母の様子とあまりにも重なるために、私と同様の「母の支配」に苦しむ方の参考になればと思い、ここに紹介させていただいているものです。
2010年01月03日
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P159責任回避を一歳人は無意識的にやる傾向があり、一般にそういうやり方の真相について認識がないので、うっかりのせられてしまいます。人に相談するとき、自分の中にこうしたいという考えがすでにあって、相手が自分の考えと違う提案をすれば結局いうことをきかず、自分と同じ意見を出す人を探します。それなら何も相談することはないのですが、あえて人に相談して自分の思う回答を人の口から引き出すところに、責任をとりたくない気持ちがみえます。相手の気持ちに鋭敏な人は、つい相手の要求を先取りして行動しますので、一歳人に取りつかれやすいといえます。言うまでもなく、一歳人のほうも無意識ですから、計算した悪意的な意図があると考えては気の毒ですが、半ば意図的な人もいるのは事実です。ただし、この場合も、当人は悪いことをしているという認識はなく、当然のことと思っているので、察しの悪い人間は嫌いで、察しのいい人には親密になります。こういう一歳人に取りつかれやすい人は、受け身で人に合わせる性格なので自己主張が少なく、そのほとんどが0歳人です。ところが積極的に自分を出さない0歳人にも、芯の所に固いものがあって、意外に頑固な面が顔を出すことがあります。今までリモコンで相手を思うように動かしていた一歳人が、そういう抵抗にあうと、今まで受けたサービスはみんなどこかにいってしまって、裏切られたと恨みだけが残ります。いわば感謝がないということになりましょうが、たびたび言うように、一歳の子供のあり方がそのまま大人になっている姿として見ていただければわかりやすいことなのです。喝采症候群 ~独断的パラノイア論~ (木田恵子)より-----------------------------この抜き書きは母の様子とあまりにも重なるために、私と同様の「母の支配」に苦しむ方の参考になればと思い、ここに紹介させていただいているものです。
2010年01月02日
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P118一歳の子供は立って歩き出し、当人としてはさぞかし偉くなった気分もするでしょうが、実際にはなんの力もありません。みんな周りの大人の手を借りなければなりません。母親の手をひっぱってゆき、欲しいものを指させば母親が代わりに取ってくれます。実際にはそろそろ我慢することも教えなければなりませんが、アブラハムの言うように、生理的にも無理なしつけをすることは逆効果で、恨みと復讐心を残すばかりです。一歳の子供には是非の分別はありませんから、自分の願望を妨げられればそれだけでも恨みになりますのに、大人の方が筋の通らないことをすれば、恨みは深くなります。一歳人の特徴の一つとして、恨みが深いということが数えられます。恨みの全くない人もいないのでしょうが、恨みの深い人は些細なことでも恨み、長くその恨みが消えません。百のうち九十まで親切にしても、あとの十をことわったために終生恨まれるような経験をされた方もありましょう。親しくしているうちに、相手のまつわり方がうるさくなり避けるようになると、裏切られた裏切られたと四方に悪宣伝された苦い経験を持つ方もありましょう。恨みの深い一歳人は、そう珍しい存在ではないようです。こういう人と関係したら、あきらめてとことん付き合うか、悪口を言われるのを覚悟で離れるか、いずれにしても甘い予測は許されません。つまり、一歳の子供はまつわり要求し、要求が満たされるのが当然、満たされないのは満たしてくれない相手が悪いという心的状況の中にいるのです。こういうすべて思うままになるべきだという快感原則に満たされている状況を、徐々に現実原則と入れ代えてゆくしつけは、その子供の将来のためにも必要です。しかし、繰り返しますが、無理はいけません。あまり恨みを残さない配慮、工夫があるべきです。喝采症候群 ~独断的パラノイア論~ (木田恵子)より-----------------------------この抜き書きは母の様子とあまりにも重なるために、私と同様の「母の支配」に苦しむ方の参考になればと思い、ここに紹介させていただいているものです。
2010年01月01日
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