太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2010.12.02
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昨日、蕪の味噌田楽を作りながら、昔のことを思い出していました。
そういえば、一昨日は、久しぶりに片栗粉を買い、幼い頃に湯でといて食べたことを思い出して作ってみました。
ジャガイモのデンプンはサツマイモのデンプンより貴重で、ときたましか食べられませんでした。あの透明の色合い、なんとも言えませんね。

煮物をしながら、昔のコンロや火鉢のある生活を思い出しました。
もう、あの炭の匂いも忘れがちだが、冬の風物詩として記憶には残っています。
よく、火鉢の上に乗って股火鉢をしておふくろに叱られたこともあるし、餅やおかきを焼いたものです。
炭には、消し炭(竈や風呂で薪を焚いた後に残る柔らかい炭)と堅炭(カシ・ナラ・クリなどを炭焼きしたもので質が堅くて火力が強い炭)があり、私の家でも戦後のごく短い期間だが自家製の炭焼きをしていた記憶があります。
(そういえば、戦後数年は、サトウキビから黒砂糖を作り、綿やお茶も作り、蚕も飼っていました。自給自足だったのですね。)
堅炭は火がつきにくいので、消し炭を火種にして火を付けたものです。


昔でも締め切った部屋では軽い一酸化中毒になりかけたこともあるが、今のマンションでは通気性が悪いので締め切っていると一発で一酸化中毒になります。
数年前、後輩が「家で使ったら火災報知器が鳴るので」とコンロを置いていったが、マンションの我が飲み部屋でも風情を楽しんで練炭を使うとすぐに火災報知器が鳴ります。
火災報知器を外し、窓を開け放って使うが、真冬では寒くて風情どころではありません。

今も内外で炭焼きを教えている杉浦銀治さんが、「炭を通して、火の大切さ、森の大切さがみえてくるんじゃないかな」と書いていたが、薪や炭が使われなくなり、雑木林が消え、里山も荒れ放題になって、豊かに息づく日本の景色に変化が現れています。
ナラ枯れもその一つで、京都では送り火の火の粉による延焼が心配され、薪の数を減らしているようです。

蕪の味噌田楽も、残りの甘味噌で作った味噌汁も美味しく、嵐山を眺めながら飲む酒が進む夕暮れでした。





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Last updated  2010.12.02 05:42:31
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