太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2010.12.09
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「懐石」の語源は、文字通り自分の懐に石を入れることです。
平安時代から戦国時代、江戸時代にかけて、我が国はしばしば飢饉に襲われました。
そういうとき、寺ではよく「温石」(石を温めて布に包んだもの)を懐に入れて胃を温めました。
胃の上に当ててじっとしていると胃が暖まり、一時的に空腹感がうすれるからです。切ない話しですね。
懐石料理とは、このように胃の足しにもならない質素な、ほんの一時しのぎの料理のことを指しました。
千利休の頃の茶席では、ほぼこのような簡単で質素な料理が出されたようです。
ところが現代では、贅沢で高い料理の代名詞のようになってしまいました。
ところによっては2、3万円もし、私には高嶺の花です。


源氏物語の世界でも、香の匂いが重要な役割を果たしたそうです。
当時は髪が長いほど美女だという風潮があり、女性は競って髪を長く伸ばしました。
この髪を洗うのがひと苦労で、1人ではとても洗えません。
風呂に毎日はいる習慣もなく、どんな美女でも髪や身体を洗うのは、月に何度もあればいいほうでした。
香は、そのための臭気をごまかすための必需品でした。(色気のないことで済みません)
フランスで香水が発達したのも同じです。

こう言ってしまうと、味も素っ気もないが、まあこの世の中のことはこんなものですね。





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Last updated  2010.12.09 13:21:41 コメントを書く
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