太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2014.10.23
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カテゴリ: 社会人の勉強とは
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その出会いを、たった一回だけの「縁無き衆生」で終わらせるか、あるいは『生涯の友』とするかで人生は大きく変わってきます。
単なる接触で終わらせることなく、人間関係を深める智慧を身につけて、自分にとって有意義な出会いにすることが大切です。

それには、「もう一度お会いしたいな」と思われる人になることです。
好かれるのも嫌われるのもほんの紙一重で、チョットした心遣いを忘れないことが大切です。
人は自分のことだけで精一杯の自己中心的な生き物だから、自分に関心や好意を持ってくれ、自分を立ててくれる人を求め歓迎します。

人に好かれ、良い人間関係を創りたかったら、人間の本性を知ることです。

一つは、自分ほど可愛い者はいないという自愛の心です。
私たちにとって、自分ほど可愛い者はいません。だから、何事も自分中心に考えがちです。


私たちは、金銭欲や物欲、性欲、食欲、権勢欲をはじめ我欲の塊です。
誰よりも先ず、自分がそれらの我欲を満たして幸せになりたいと思います。

人間は、本性のままに自愛と我欲を満たそうとして相争うのが常です。
だが、「あなたなんか嫌いよ」と叫べば「あなたなんか嫌いよ」、「あなたが好きよ」と叫べば「あなたが好きよ」とはね返ってくる山彦のように、悪いことも善いこともとも、自分のなした結果としてはね返ってくる面もあります。

そこで、良い人間関係を築くには、一見遠回りのようだがまず『他者の欲求』を何らかの形で満たしてやる、つまり他者にまず『感情的・人間的・経済的な利益』を与えることです。
すると、相手も良いことをお返ししてくれます。

清水寺の森清範貫主は
「ご本尊の観音様は、相手の気持ちになって物事を考えられる大我の仏さんです。
自分ではなく、相手がどう思っているかということを説いて1200年になる。
企業にしても、相手の豊かさや幸せをまず考えることができるなら、1200年でも2千年でも続くものです」と言われたが、
仏教の説く『忘己利他』と『自利利他』(後述)の教えをまず考えて対応すれば、相手はこちらに良い結果を必ず返してくれると信じることです。


禅語に「終身道を譲るとも100歩を出でず」とあるように、相手に花を持たせても一生を通せば殆ど違わないものです。

絵本『きつねのおきゃくさま』(あまんきみこ:二俣英五郎)をご存じですか?
腹ぺこの狐が痩せた雛に出会ったが、太らせてから食べよう(自利)と考えた。
雛が「狐さんどこかに良い住む処はない」と聞くと、狐は心の中でニヤリと笑い自分の家に連れて行きます。
「狐さんは優しいね」と言われ、狐はボウッとなります。


狐は親切という言葉にうっとりし、雛とアヒルにそれは親切にしました。

またある日、散歩の途中で痩せた兎に出会った雛が、「狐さんは神様みたいなんだよ」と言うのを聞いて、狐はうっとりとして気絶しそうになります。
そんなある日、山から下りてきた狼と勇敢に戦い、狐は恥ずかしそうに笑って死んでいきます。

例え狐の自利が先立つ下心から生まれた誤解であっても、雛の肯定的な対応が狐の心の中に元々あった優しくて親切な心を引き出した訳です。
相手がどういう行動をとるかは、実は自分の相手に対する心の持ち方次第なのです。

つまりは、自分が人からされたら嫌なことはせず、人からされて嬉しいことをすればいいのです。
でも、言葉では簡単だが、自愛と我欲の塊である私たちには実践となると難しいこと。
世界中で争いが絶えません。





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Last updated  2014.10.23 07:37:46
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