2004年01月19日
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きょうは、介護雑誌に記事を書いているフリーライターの取材を受けた。
彼自身、ガイドヘルパーをやっていたという人で、以前からオーバを知っていてくれていたらしい。
彼がずっとフリーの仕事をしているってこともあって、お金に対する概念やいろんなこと、資本主義的な考え方にどっぷりとはまっている人には通じにくいことも、するすると通じてゆくので、不思議な感覚がした。
雑誌ソトコトがらみの地域通貨でお世話になった日本総研の嵯峨生馬さんとも話したことがあるといっていた。

彼は、大桟橋の入り口付近にあるちょっとした雑貨屋などのショップ群(っていっても数軒だけど)の中に、フットケアのお店を出していて、ふだんは仲間数人でリフレクソロジーをやって生計をたてているという。
しかも、話していたら、わたしとタメ年。
なかなか不思議な男だった。

もともと彼は、フリーライターとして、記事を書いていたが、バブルがはじけて仕事が少なくなってきたころ、なぜか寿町(ことぶきちょう=日雇いの人たちがたくさん住んでいる横浜の中心地にある地区)あたりを出入りしはじめたのだという。

(彼は、こっちの取材に来ているんだけど、話が合うとどんどん自分の話もしはじめるからおもしろい。)


会社員、弁護士、大学生など、さまざまな人たちが、「とにかく、ホームレスの話を聞きたい」という一心で、その活動に集まってきていたのらしい。
だけど、そんな活動を2年も続けてくると、寝ているホームレスをわざわざ起こしてまで、話を聞いている自分が、なんとなく恥ずかしくなってきて辞めたのだという。

そして、その後、ガイドヘルパーをやってみたが、男性のヘルパーが少ないので、ニーズが多過ぎてとても忙しく、全然時間に余裕がなくなってしまったので、仕事を断り続けているうちに、依頼がこなくなってしまったので、登録だけ残して休業中といった感じみたい。

そして、取材で出会ったフットケアの世界にはまってしまって約6年。最近では、とにかく足をもんでいるというだけで、いろいろなことが判り始めてしまい、もうこの世にいる気がしない、、、というようなこと(たしかほとんど極楽にいるようなそんな感じだったと思う)をいっていた。

マッサージ系の世界って、けっこうアーティストやライター、デザイナーとか、フリーの人たちの世界と密接につながっているところがあるし、確かにわたしも興味のないことはないんだけど、どうも、「気」の話とか、ちょっと苦手なところもある。

話を聞いてみると、たしかに、オーバの活動と通じるところもある。
ただし、マッサージのほうが、わかりやすいので、ちょっとした時間に、軽い気持ちで、飛び込みで来店してくれる人がいるっていうところが、オーバとは違うところ。
オーバは、ちょっとわかりにくいんで、やっぱり、敷き居が高いみたい。
でも、そうじゃないとやってけないんです。
以前は、電話にもなるべく出ていたこともあった。
マッサージとかなら、料金もやることも時間も限られてるから、それほど面倒な問合せとかないかもしれないけど、オーバには、けっこうながーいお話をしたい人からの電話があったりして、問い合わせだけで、1日が終わってしまいかねない状況だった。


だって、何もしなくてもいい場所に、1回1500円とか払うんだから、それなりにお互いの信頼関係とか、いろいろ必要なってくる。
わたしたちは、食べるために活動しているわけでもないし、ただ、場を共有したいだけ。
敷き居を低くしてしまって、「えー、なんで、こんなのにお金払うのー?」なんてこといわれて、哀しい思いはしたくない。
そこにある関係や場やお金のことなど、なんとなくでも、感じてくれる人たちと出会いたいのです。

もうじき、朝日の全国版に載るっていうんで、たぶん、活動を知ってくれる人は多くなるでしょう。

この敷き居の高さのお陰で、オーバは、何があっても、安心していつも通りの生活を送ることができるのです。
そして、今回もきっと、たくさんの人が知ってくれた中から、とってーも興味を持ってくれた数人の人と出会うことのできる機会があるといいなあと思うのです。

実は、このサイトもそんな理由で、検索にものせず、会員さんにも知り合いにも知らせず、あくまでも、個人的な関係を通して知り合うこと、情報交換することを目的に、地道にやっておりますので、これからもよろしくお願いします。

■性の介助

ところで、この人がガイヘルをしていたころに、脳性マヒの方から、風俗への送迎の依頼もあったらしいです。
でも、映画などの娯楽に行くことに、ヘルパーの制度を利用できても、風俗という娯楽を利用することにヘルパーは使えないらしいです。
違法な娯楽なら当たり前だけど、法律で認められているお店に行くのことが、なぜ、障がい者には認められないのか、それが不思議です。
脳性マヒの方って、ひとつのことをするのに、すごく力がいるので、1日普通の生活をしているだけで、ボクシングの試合並みの体力を消耗しているらしいのです。
すると、すごーく疲れると子孫を残さなきゃいけないってことで、精力が強くなってしまうのが、人間の本能ということで、脳性マヒの人は、精力が強い人が多いというのですが、、、、これは、人にもよるでしょうし、本当かうそかは、わかりません。
特に、精力なんて、なかなか他人と比べようがないですから、まったくわからない話なのですが。

それにしても、これだけヘルパー制度など福祉制度が充実してきているのに、人間の生活で一番重要なことのひとつである性については、まだ、あまり語る人もなく、障がい者の場合、ほとんどの介護の担い手が母親であるってこともあって、どうにも、うやむやになってしまいがちです。
介護の担い手である母親が、最終的に自分だけで背負おうとして、自身の身体を開いてしまうという悲劇があるというのも、哀しいけど理解できないでもない、、、。

一応、看護師などが作った障がい者専門のデリバリーヘルス団体もあるらしい。
今ちょこっと、「デリヘル>障害者」で検索してみても、300件ほど出てきた。
『 車いすのお客様、視聴覚障害者のお客様でも当店はご利用可能です。 (但し、知的障害者の方はお断り)』となっている店もあった、、、。

きょうのライターさんが、「福祉機器展にあれだけの福祉機器があるのに、性の福祉機器がないのはおかしい」といっていました。性の問題は、プライベートなことだし、それぞれに、ニーズや感じ方もちがうし、性の介助器具ができたことで、風俗店にいけることで、解決するような問題ではないが、そういう問題を共有していくことによって、変わっていけることもあるかもしれない。

以前、脳性マヒの女性で、「わたしを介護の実験台にして、良い介護士になってください」といって福祉学校などで講演をしている有名な女性の話をテレビで見たことがある。
そのとき、彼女も、性の介助について話していた。
「わたしに彼氏ができたときに、わたしも彼も、自分の力ではベッドに上がれないときには、セックスの介助が必要なのです。
わたしと彼を裸にして、同じベッドにころんと寝かせてくれるだけでいいのです。
そういう介助をしてくれる施設や介護士がわたしたちには必要なのです。
そういう介助をしてくれる介護士の男女が、恋人同士であれば更に理想的です。
お互いに雰囲気がわかるので、介助をしてくれるときの空気がちがうのです。」

今や、インターネットもあるし、自分の意見を述べる機会もたくさんあるはずの知的障がいのない脳性マヒの人たちでさえ、なかなかうまくいっていないらしい性の問題。
知的障がい者にいたっては、問題は、深刻なことも多いのでしょうが、まだまだ、話題さえも、あがってこないのが現実です。

きょう、アトリエに来てくれた小学生のお母さんなんて、自分の息子の作った粘土の飛行機を見て、「これって、ちょっと女体かなって風にも思ってるんだ」なんていえちゃう人。
こんな突き抜けたお母さんは、ごく稀な例。

せいぜい制作でもして、みんなでリビドー発散させてやろうぜ!

*ライターさんが帰ったあと、「それにしても、フロイトは100年も前に、あんなこと思い付いて、発表とかしてしまって、学者として認められてすごい奴だ。よっぽど精力強かったのかなあ」なんてこと思ってみたりして、、、。

*そんな話をしてた後に、きょうのアトリエ利用してた子の「突き抜けた母」が、「新婚旅行でバリ島いったときに、現地のガイドさんが、すごく親切で、すごくきれいな女性でさあ、夜までわたしたちに付き合ってくれて、、、」なんて話するんで、「えー!夜までー!?」と驚いたら、夕食のことだった、、、。なあんだ。







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最終更新日  2004年01月20日 05時01分36秒
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