遊心六中記

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2017.12.22
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カテゴリ: 探訪 [再録]
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平成25年(2013)度滋賀県発掘調査成果報告会「土の中から歴史が見える」を聴講に行ったとき に、JR大津駅から京阪電車「島ノ関」駅を経由して会場となっていた「コラボしが」の間を久しぶりに歩いて往復しました。復路は散策しながら湖南から眺める琵琶湖を楽しみました。 3月8日(土)の大津湖岸なぎさ公園で撮ったものをまとめています。それを再録しご紹介します 。公園からの風景にはそれほど大きな変化は現在もたぶんないと思います。
冒頭の画像は案内板です。事後に少しネット検索で知り得た情報その他を交えて整理してみました。


おもに「なぎさのプロムナード」エリア付近のご紹介となります。
これは打出浜側から膳所の湖岸方向を眺めた散策路 。先にあるのっぽのビルが膳所あたり(大津プリンスホテル)。

琵琶湖の周辺には現在数多くの公園が整備されています。こんなにあるとは知りませんでした。​ こちらのサイトをご覧ください (「おおつのこうえんネット」) 。全体の立地情報が得られます。

さて、 この「大津湖岸なぎさ公園」は、琵琶湖の西端、浜大津から膳所・石山の間の湖岸沿い 「親水公園」 だそうです。「親水」のための様々な工夫が盛り込まれているようです。参照資料をご覧ください。 (資料1)
詳細はそれに譲って、まずはこのあたりから・・・。

コラボ21のある建物から湖岸の道路を挟んで湖岸側に 「びわ湖ホール」 があります。
その建物より浜側に巨大な石灯籠があるのです。


これです。かつて 江戸時代には東海道の宿場町として「大津」が賑わいました
その大津町の東の外れに、 「石場」という船着場 があったのです。京阪電車には今も「石場」という駅があります。 この船着場に1845年に建立されたのがこの「石場津の常夜燈」 だったそうです。 高さ約8m 本来あった場所から300mほど位置を移した のです。かつては、真っ暗な湖上に対して、石場津の位置を示す重要な役割を担っていたのでしょう。 (資料2)

かつては石場津と対岸の「矢橋の渡し」の間(約5km)を渡し船が通っていた のです。しかし、比叡おろしや天候の悪化で、渡し船はしばしば運航が遅れたり中止されます。そこで生まれた有名なフレーズが 「急がば回れ」 です。 (資料2)

    武士のやばせの舟は早くとも急がば回れ勢多の長橋

「矢橋の帰帆」は近江八景の一つになっています。こちらをご覧ください ​。


常夜燈の傍から対岸に三上山が見えます。
もちろん、なぎさのプロムナードはどこからでも見えますが・・・・このあたりから眺めるのが好きなロケーションの一つです。

手前の記念碑は裏側が見えているのですが、こんな説明板がはめ込まれています。







     打出浜の方向に散策路を歩いて行き振り返ると、びわ湖ホールはこんな眺め。



手前の左方向に「琵琶湖文化館」の建物があります。
上掲の案内図はこの文化館のところに設置されているものです。


琵琶湖文化館前の右手には、この石標が建てられています。
本能寺の変の後、光秀・秀吉両軍の山崎の合戦。その頃光秀の娘婿・明智左馬之助は安土城を攻めていました。 光秀の敗死を聞き、坂本城に引き返す際、この辺りから湖水を渡って帰還したと伝えられる場所 です。伝承はロマンを含みますが、本当はどうしたのでしょう・・・愛馬とともに舟を利用したということでしょうか・・・・それでは講談にはなりませんね。

案内板の左手、湖水中には歌碑が建てられています。


    うつし世の夢をうつヽに見せしめぬ琵琶湖のうえにうかぶ美の城

これは吉井勇の歌碑 でした。 (資料3)
吉井勇の歌碑の一つは、祇園の白川端にあります。「かにかくに祭」が行われるところ。​ 拙ブログのこちらをご覧ください。 ​   (観照 [再録] 観桜 -4  知恩院、円山公園、祇園白川、鴨川、高瀬川)








琵琶湖文化館の西側で琵琶湖を180度に展望すると 、こんな眺めです。
湖岸道路沿いの並木道(浜大津方向の眺め)


       小橋のデザインも、琵琶湖を遊泳する魚がモチーフになっています。


ロケーションによって琵琶湖の眺めは様々に変化しておもしろいものです。
このなぎさ公園の湖岸からは開放感に溢れた琵琶湖が楽しめます。

ご一読ありがとうございます。

参照資料
1) ​ 大津湖岸なぎさ公園 プロジェクト紹介 ​ :「UR都市構想」 
2) ​ 急がば回れ 石場津の常夜燈 ​ 「近江水の宝」 
3) ​ 吉井勇歌碑(打出浜) ​ :「大津のかんきょう宝箱」

【 付記 】 
「遊心六中記」と題しブログを開設していた「eo blog」が2017.3.31で終了しました。
ある日、ある場所を探訪したときの記録です。私の記憶の引き出しを維持したいという目的でこちらに適宜再録を続けています。
再録を兼ねた探訪記等のご紹介です。再読して適宜修正加筆、再編集も加えています。
少しはお役に立つかも・・・・・。他の記録もご一読いただけるとうれしいです。

補遺
近江八景 ​ :ウィキペディア
コラボしが21のコンセプト ​ ホームページより 
滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール ​ ホームページ 
滋賀県立琵琶湖文化館 ​ ホームページ (現在休館中)
   ​ 「収蔵品」のページがなかなか良きかな・・・です。こちらからご覧ください。
「びわ湖大津へようこそ」 ​  pdfファイル
 情報の一つとして、「なぎさ公園サイクリング」の地図、ルート、写真の掲載あり。  
明智秀満 ​ :ウィキペディア 
明智左馬之助 ​  :「明智光秀・桔梗物語」 
明智左馬之介の湖水渡り伝説 ​ :「知っ得! 大津豆知識」

  ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)
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Last updated  2017.12.22 09:00:06 コメントを書く


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