遊心六中記

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2024.01.30
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カテゴリ: 観照


寺院・神社の境内には手水舎と灯籠、寺院にはさらに鐘楼・梵鐘があります。
これ以外にも、寺院・神社の境内に、龍の居場所があります。

冒頭の景色は 、京都・洛東にある 浄土宗総本山「知恩院」の境内に置かれた香炉 です。
御影堂の南東方向、池に架かる橋の手前に置かれています。

池の東側の石段道の上に 納骨堂 がありますので、 そのお堂に向かっての香炉 になります。


香炉の口縁の下部 、凹形にくびれた箇所に 龍が います。

北の 「平安神宮」に 向かいましょう。

 2013.5.15
応天門を入ると、 広々とした広場 があり、上下二段仕切られています。
手前の下段側に、方位に関係する四神の内の二神の像 があります。 東側に この「蒼龍」 。ここに龍がいます。
元々は手洗所の機能を担っていたようですが、今は二神の像として眺める形のようです。西側には白虎の像が配されています。方位としては、北が玄武(神亀)、南が朱雀です。平安京の大内裏の南の門は朱雀門と称されていました。平安京自体の南門が羅生門です。

平安神宮から一筋南が二条通です。二条通の南側、平安神宮からは南西方向に、
 2022.6.28
このオブジェ作品が目立つ場所、 「みやこめっせ」

オブジェ作品の東側に、市制100年記念として作られた「悠久」と称するモニュメント があります。
 2003.3.21
この半球体の 石造モニュメントの東の方位に龍の形象が刻み込まれています
寺院・神社とは外れますが、ここで採りあげておきます。

ここから東の 南禅寺近くに飛びましょう。 この辺りにはよく知られた別荘などがある地域です。その一つに 「何有荘(カイウソウ)」 があります。特別公開があったときに、探訪し庭園を拝見しました。
その庭に、
 2004.11.28

龍の石像 が置かれています。
また、この庭には


「瑞龍」と名付けられた瀧 が築造されています。


「作庭は7代目小川治兵衛(植治)、洋館の設計は武田五一であり、明治から昭和初期に活躍して名を残した人々の手によってこの邸宅が作られた」 (資料1) とのこと。

ここから、 洛中の中京に飛びます 神泉苑の南西方向、三条通の南に、
 2017.3.10
「武信(タケノブ)稲荷神社」 (今新在家西町)があります。




境内の 榎(エノキ)の御神木の大枝 が平成20年(2008)8月に折れて落下したそうです。
その大枝が チェーソーアート世界チャンピオン城所ケイジ氏によって龍に生まれ変わった のです。


ここから、 中京界隈の南東方向に ​飛びます。​
 2017.3.10
      再び 「壬生寺」 です。
参道を進むと、本堂よりも手前、右側に 弁天池 があります。
この池に龍がいます。

この龍神像は、板金業を営み、アート&クラフトの領域でも活躍されている 桶本忠弘さんの作 です。




この橋を渡り、弁天池の中島に行けば、そこは 新撰組隊士たちの墓所「壬生塚」 になっています。 近藤勇胸像、土方歳三胸像も 建立されています。いわば新撰組の聖地です。

橋の手前の地面、ここにも龍が!  瓦を使ったこんな龍像が造形されています。

さて、 洛南に飛びましょう。
 2013.5.5
まずは、ふたたび伏見の 「御香宮神社」 です。

探訪した時に、この 絵馬額 が奉納されているのが目に止まりました。

船首部分に龍が 描かれています。 船首に龍が彫刻されて取り付けられている ということでしょう。

ここから、同じ 洛南の北東方向、山科に 飛びます。
 2013.9.21
「宮道(ミヤジ)神社」 (勧修寺仁王堂町)です。勧修寺の南に位置します。
古くは宮道氏の氏神社であり、勧修寺の鎮守社でもあった神社だそうです。 (資料2)
今では社殿一宇の小社にななっています。

その境内に この龍頭が 安置されています。
かつては大きい手水舎があり、浄水を注ぐ龍頭の部分だったのだろうかという連想が働きます。
が、事実とその意図は不詳です。(なお、それと推測できそうな写真を掲載されているサイトに出会いました。補遺でご紹介しています)

それでは、 ​最後に近江(滋賀)に飛びます。​
 2013.11.15
めざしたのは坂本の 「西教寺」 です。ここもふたたびということになります。



  境内には、この 「石造龍頭像」 に出会いました。

これで一区切りとします。

つづく


参照資料
1) ​ 何有荘 ​    :「京都市都市緑化協会」
2)『昭和京都名所圖會 6 洛南』 竹村俊則著 駸々堂 p332

補遺
平安神宮 ​  ホームページ
何有荘 ​   :ウィキペディア
武信稲荷神社 ​  ホームページ
城所ケイジ チェンソーアート・ジャパン 彫刻人 ​ ホームページ
壬生寺 ​  ホームページ
  ​ 壬生塚案内図
桶本忠弘 ​   :「京都工芸美術作家協会」
御香宮神社 ​  ホームページ
宮道神社(京都市山科区) ​  :「京都風光」
天台真盛宗総本山 西教寺 ​  ホームページ

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こちらもご覧いただけるとうれしいです。

「観照 辰年 時空を跨ぎ龍の棲息地へ」 記事一覧





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Last updated  2024.01.30 21:32:36 コメントを書く


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