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火星のクレーターの内側に残っていた、流水の跡とみられる地形=2004年、NASA提供
アメリカは2007年、火星探査機「フェニックス」を打ち上げた。フェニックスは08年5月25日に着陸。ロボットアームで地表から約5センチ掘って土を採取し、分析装置に入れて加熱し蒸発させたところ、土に混じっていた氷が水蒸気になったことが7月にわかった。
水は、生命を探すうえで最大のポイントだ。わたしたちが知る限り、生命は水なしでは生まれないし、生き続けることもできない。火星の水は大発見で、生命がある(あった)可能性が否定できなくなった。
いろいろな証拠によって、火星の水は約30年前から存在することが予測されていた。もし海が長期間にわたって存在することが証明されれば、生命誕生の条件が整う。火星に海があったことは地形などからわかっているが、どれほどの期間存在したのか、大量の水はいつどこに消えたのかはよくわかっていない。
さらに、有機物の発見も期待されている。有機物とは、動物や植物をつくる物質のこと。もし見つかれば、生命が残したものか死がいかもしれない。
アメリカは2004年、火星に人を送って探査する計画を打ち出した。専門家は「いずれ移住もできるはず」と考えている。
火星に人が行ったら、地球の半分ぐらいにまで気圧を上げた基地の中でくらし、外出する時は宇宙服を着る。太陽光があるので、エネルギーは太陽電池が使える。
火星に行くには片道で半年から9カ月かかるため、地球からの補給には頼れない。食料は「宇宙農場」でつくる。火星の土は農業に使えるので、温室のようなドームで米や大豆を栽培し、ドジョウやカイコを飼う。農業は、植物の光合成で酸素を増やせる利点もある。
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