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2009年12月08日
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カテゴリ: 独り言
どうも,国際学会が終わり現在抜け殻状態のエコレンジャーグリーンです.

もはや大学院で取り組んだ勉強もほぼ纏まってしまって,修士論文はもはや形式的なものとなるため,自ずと力が抜けるもんです.こんなんじゃいけないのでしょうが(^^;A)

これから卒業までは前回の日記で述べた英語と,小説と,それから映画を出来るだけ見ていこうと考えています.文化的な知識が疎かなのもどうかと思いましたので.まぁ専門知識もアウトローで,今後直接的に役にたつものではありませんが…

昨日は「ブタがいた教室」を見ました.これは,密かに天才的芸人江頭2:50が彼のネット配信番組で紹介した映画で,評価の方はもう忘れましたが,そのとき見てみたいと思った作品でした.

内容は,ある日妻夫木演じる小学6年生の担任が,クラス受け持つ時に一匹の子豚を持ってきて生徒にこう言う.
「人間が生きていくうえで必要なものはなんですか?…(生徒の意見)…そうです,食べ物です.みなさんに子豚を飼って育ててもらい,その肉を食べることで,命の大切さ,ありがたみというものを肌で感じてもらいたいです.」(みたいなこと,毎度ながら台詞は違うと思います.)
それから1年間豚を育て,最終的に生徒達に豚をどうするか議論させ,結論を導かせる,というもの.
この議論には,大人のすれた意見というものがなく,素直な気持ちでぶつかっていく様子がありありと映し出されて,逆に緊迫感がある.勿論子供の意見のぶつかりだから,中々前には進まないのだが,それもらしくていい.
この映画,最終的に生徒の意見が多数決の結果イーブンで最終的に先生に決定を委ねられるのだが,その先生が一番考えがぶれていて情けないと思ったし,最終的に豚は食肉センターにつれていかれることになり,皆の口に入らないのも残念だったが,まぁそこはエコレンジャーとしては,映画評論家ではないのでもはやどうでもいいことである.



人間は命に対してかなり自分勝手である.他の生物の場合は,己の種の繁栄の為に必要なものは食べるし,そうでないものには興味がまずない.種の存続が大切なのであって,命が大切なわけではない.しかし人間の場合は,命そのものの大切さを考える.それも,比較的でかい生物の命を重要と考えている傾向にある.日本では鯨を食べるが,他国では食べないため,日本は責められる.しかし鯨を食べてはいけないとそもそも決めたのは誰だ.豚だって宗教上食べない人たちはたくさんいる.牛が駄目なところもあるし,我が研究室の留学生なんか殆どの動物が食べれない.しかし魚だったらいい.韓国の北の方では犬を食べる.しかし犬はペットとして親しまれている日本人や恐らく他の国の人からしても,犬を食べるのは野蛮だと考えるに違いない.こんな適当なルールはいったい誰が決めて,誰が非難しうるのだろうか.
また,人間は虫なら平気で殺す.蚊が腕に止まったとき,一体誰が「嗚呼,この命を奪うのは罪である」と考えるだろうか.ひょっとしたら存在するのかもしれないが.

人間はその意味で,やはり自分達が生物界の頂点に立った気でいるといえるのではないだろうか.生物の命を相対評価しているのだから.

さて,純粋すぎて困る疑問だが,やはり生物は基本的に種の存続の為に産まれたのではないだろうか.それなのに勝手に人間が命に重み付けをしているだけに過ぎないと思う.しかしこれは理屈であって,エコレンジャーの答えではない.エコレンジャーとしては,結局人間はいつも身勝手で自己陶酔している生き物であり,あえて命の部分で理屈っぽくなるよりは,そここそ一番我がままであることが人間らしくて好きである.だから,個人個人の理屈を他人に押し付けるのもまたよくないと思う.

以上,かなり考えさせられた映画でした.





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最終更新日  2009年12月08日 15時27分21秒
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