泡雪の日記

泡雪の日記

2005年05月19日
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泡雪48歳。

最近、生まれて初めて、オバちゃんといわれる。
面識の無い人だが・・・・。

う~ん。
若い日を振り返る。
今から、15年ほど前。
メキシコのマリアアッジ広場で。

姉二人と、甥と姪。

5人のツアー。

わたしは、良く少しだけ群れを離れて行動する。
見える範囲。
どうも集団から仲間はずれは嫌だが、団子で居るのが疲れる。

すると、二人の少年が、
姉達の群れに姉と姪にバラを渡し、
わたしの方に二人でやってきて、恭しく礼をして、バラを差し出した。

私は、サンキュウーを言って、受け取り。
逃げ出してしまった。
物凄く照れくさかった。

メキシコは、かなり貧しい国。

それほどにまで子ども達が、食べる為に必死にお金を探す国だった。

赤いバラ。
決して安い物ではない。

私に話しかける、切っ掛けの為に、
姉達や姪の分の用意して、話しかけて来のに・・・・。


ラテン語はポキットも出来ない。

手渡されたバラの重みと。
言葉の出来ない心苦しさで、群れの中に逃げ戻った。
33歳にして、私の髪は未だ腰に近い長さを保っていた。
翌年、中国に留学した時、着物を着た十代の日本人留学生役のエキストラさせられたのだから、人の見る目は当てにならない。(全ては長かった髪のせいのようだ。)


私が子どもの頃。小学校4年か5年の頃。
親の言われて、民芸の芝居を見に行った。
席は、増設された折り畳みの席だった。
偶然後ろの席に、奥村何某と言う(名前の記憶も定かではない)、往年の女優が座った。
ほんとに偶然なのだが、芸能人に興味の無い私の唯一興味の有った年配女優だった。

わたしは、一言言葉を掛けたかった。
持っていたみかんを、振り返って、どうぞと差し出した。
彼女は快く受け取ってくれた。

そして、みかんを手渡した2週間後。
私はテレビで、その女優が亡くなったことを知る。
涙が毀れた。

異国の地で、渡されたたった一本の薔薇。
姉達は、全ての薔薇を私に手渡した。(姉達にとっても見ていて微笑ましかったようだ。)

彼ら二人の目に私はどう映ったのか?
私の知るところではない。

人生に意味も無く、脈絡も無い偶然めぐり合う一瞬、心に残っている。
少年達の胸にも残っているだろうか?(二人には気持ちを表現する勇気の記念だったと思う。)





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最終更新日  2005年05月19日 23時30分21秒
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