突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

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2011.06.23
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 アーモンドも、窓の外の、通用門のほうを見やってくすくす笑い出した。
 「ほんとだ。 あいつ、またエリダヌスさんのところに飛んで行っちゃったんですね。 エリダヌスさんにあんなに嫌われちゃってるというのに、よく懲りないもんだなあ」
 「それがタムタムのいいところだろう。 もしあいつが、冷たくされて傷つくようなデリケートな神経の持ち主なら、エリダヌスもああまでタムタムを冷淡に扱うことはできまいからな。 ・・・ではアーモンド、お前は一足先に訓練場へ行って、皆に自主訓練を始めさせてくれ。 私は、このクローバーの手が生き返るのを見届けてから行くから。 エリダヌスの指南役を争って、喧嘩なんかさせるなよ」
 「了解しました、軍曹殿!」
 折り目正しい敬礼をして、アーモンドが出て行ってしまうと、レグルスは、クローバーと2人で遅い昼食をとり始めた。

 ところが昼食は、またしても、どたばたと駆け込んできたタムタムの叫び声で中断させられた。

 「レグルス、助けてくれ! 早く来てくれ! エリダヌスが、殺されちゃう!」

 「何だって? 今、喧嘩するなと言ったばかりなのに、いったい何事だ!」
 びっくりして立ち上がったレグルスの手を、タムタムが、泣きながら引っ張る。



 「武器倉庫? なぜエリダヌスがそんなところに・・・」
 半信半疑ながらも、ただならぬタムタムの様子に、あわてて武器倉庫に駆けつけると、廊下の中ほどまで来たところで、まさしく、突き当りの武器庫の中から、エリダヌスの鋭い悲鳴と、それに重なって、知らない戦士たちの、エリダヌスを罵倒する声が聞こえてきた。

 口汚くエリダヌスを罵る下級戦士たちの粗暴さと、あれほど固く禁じた武器庫に足を踏み入れたエリダヌスのうかつさと、双方に対する怒りに青ざめて、レグルスは武器倉庫の中へ飛び込んだ。
 「静まれ! 何の騒ぎだ!」

 倉庫の隅で、身づくろいもだらしない下級戦士が、3人がかりでエリダヌスを壁に追いつめ、悪態をつきながら今にも暴行に及ぼうとしていた。

 レグルスの、雷神もかくやの怒声に、3人のうちの2人はぎょっと身をすくめ、エリダヌスから離れたが、あとの1人は、レグルスの声が聞こえなかったのか、それとも、聞こえないふりをしているのか、エリダヌスの細い首を締め上げた手にますます力を込め、怒鳴り続けている。

 「・・・ちゃんと答えてみろよ、ええ? ジャムルビー風情が、いったい何をしに、リュキア・バルドーラ軍の武器庫に忍び込んだのかと、聞いているんだ! 俺らの魂の武器に、呪いをかけて俺らを戦えなくするためか? それとも、盗み出して反乱でも起こす気か? ジャムルビーは、ジャムルビーらしく、穴ぐら神殿の中にひっこんでおとなしくしてりゃいいものを、図々しくこんなところまで入り込んでくるとどんな目にあうか、ちょうどいい、お前を見せしめにして、広場でさらしものにしてやる!」





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最終更新日  2011.06.23 21:08:13
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