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2011.08.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類


 南天舎の食堂に入っていくと、今から夕食をとろうとしていたらしいアルタイルが、目ざとくレグルスを見つけて飛んできた。

 リゲルは急いでそのアルタイルを制し、早口で告げた。
 「アルタイル、緊急事態だ。 軍に派遣されていた布教師が謎の神官に連れ去られた模様。 南天舎の勝手口に入って行く神官2名を、門番が目撃していた」

 アルタイルの顔にも、さっと緊張の色が走る。
 「南天舎の勝手口、というと・・・!」

 食堂の、厨房のほうを指差したアルタイルに、リゲルは大きくうなずいて答えた。
 「うん、それしか考えられない。 だが、門番の口ぶりでは、布教師を連れ去った神官は、アナルケル少佐ではなく、どうも、軍に所属していない普通の神官らしいんだ。 あの鍵を持っているのは、アナルケル少佐だけのはずだが・・・」

 話しながら厨房に向かって歩き出した2人に、レグルスがいらだたしげにたずねた。


 厨房の扉を押し開けながら、リゲルは、レグルスを振り返って答えた。
 「私が説明するよりも、ご覧になればレグルス軍曹にもすぐにご納得いただけると思います。 アルタイルと私が偶然、この奥の食料倉庫で発見したものを」

 ちょっと考えて、レグルスが言った。
 「そういえば、いつだったかおまえたちは、夜中、腹が減って、南天舎の食料倉庫に忍び込んで、盗み食いをしたときに、何かを見つけた、というような話をしていたような気がするな。 あの時おまえは、何を見つけたと言ったっけ?」

 「そうそう、あのときは、マルシリオのおしゃべりに話の腰を折られて、全部お話できなかったのでしたね。 これからそれをお話しします」

 厨房に入ると、リゲルは、夕食を作り終えて一休みしていたパピトの料理人たちに声をかけた。

 「皆、そのままでいいからちょっと話を聞いてくれ。 実は今日の昼過ぎ、神官が2名南天舎に入るところが目撃されたのだが、その神官たち、ここに入って来なかったか? この厨房の奥の、食料倉庫に。 見かけた者はいないか?」

 「食料倉庫に・・・?」
 リゲルの後ろで、レグルスとベテルギウスが、あっけに取られたように顔を見合わせた。





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最終更新日  2011.08.03 20:05:48 コメントを書く


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