突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

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2014.07.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 思わず目を閉じたたまこに、ミケの叱責が飛んだ。


 「目をそらしてはなりません! 思い出してください、珠子お嬢さま、あの冷たい雨の日、お嬢さまが子猫のわたくしにかけてくださった、慈悲のお心を。 わが身を忘れて汚い子猫に手を差し伸べてくださった、あの一途なお気持ちこそ、崇高な愛の心なのです。 一度はこれを疑い、無明の道に踏み出しかけたわたくしが、お嬢さまのたしかな手のぬくもりを思い出し、今一度あのあたたかい優しいお手に触れたいと、その一心から、我を取り戻すことができたのもまた、強く熱い、愛の力。 愛こそが、希望を、喜びを、勇気を生み出し、あの魔物のゆがんだ憎しみを絶つ力となるのです。 それが、あの魔物を救うことにもなるのですよ。 さあ、あの雨の日、ミケのために勇気を奮って、心を砕いて、お母さまを一生懸命説得してくださった、あの珠子お嬢さまに、今、もう一度戻って、今度はあの黒い子猫を救ってください! 珠子お嬢さまとわたくしとの強い愛の槍をもって、あの魔物の体を覆う、憎しみの鎧を打ち砕くのです!」



 ミケの確かなぬくもりが、ぴったりと自分に寄り添っているのが感じられた。

 そのぬくもりを通して、たまこのために命を懸けて、たった一人、この怖ろしい魔物の巣窟に乗り込んできてくれたミケの、強い、深い愛情が、ひしひしと伝わってきた。



 思えば、これまで、珠子の足もとには必ずミケがいてくれた。

 一見とりすましたその瞳の奥には必ず、深い、あたたかい光が宿っていて、気がつけばいつも、母猫のように珠子を見守ってくれていた。


 ああ、あたし、こんなにも、長く、深く、ミケに愛されていた。


 いまさらのようにそのことをさとると、珠子の中にも、これまでには感じたことのない、深い、あたたかい思いがこみ上げてきた。

 ミケが愛しくて、その存在が、かけがえのない大きな、大切なものに見えてきた。


 この手でミケを守りたい、そのためなら何でもできる!


 そう思ったら、怖いものなんか何もなくなった。

うろこ


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最終更新日  2014.07.23 18:16:38
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Re:猫<110> 第9章 魔物 <9>(07/23)  
kunidondon  さん



本当の愛がなんたるか取り戻す為に、身を以て教えているのかも~!?

・・・って勝手な妄想が入りました~w


応援ポチっと!☆
(2014.07.23 20:21:21)

kunidondonさま、応援ありがとうございます☆゚・*:.。   
>本当の愛がなんたるか取り戻す為に、身を以て教えているのかも~!?

あーっ、
そんなふうに読み取っていただけると、
嬉しくて踊りだしてしまいます~ ♪ヾ(^▽^ヾ)♪(ノ^▽^)ノ♪

(2014.07.23 20:46:40)

Re:猫<110> 第9章 魔物 <9>(07/23)  
千菊丸2151  さん
母親のように自分を優しく見守って来たミケの言葉に勇気づけられたたまこは、魔界の龍と対峙し・・これから、どんな展開が待っているのか、気になります! (2014.07.23 21:15:55)

千菊丸さま☆゚・*:.。.  
力強いお言葉、ありがとうございます!
ちょっと頼りないたまこと
優しく厳しいミケと
恨みに凝り固まったクロ・・・

最後の対決まで
どうかあたたかい目で見守ってくださいますように、
伏してお願い申し上げます。(=^.^=) ニヤニャン

(2014.07.23 21:46:28)

Re:猫<110> 第9章 魔物 <9>(07/23)  
風とケーナ  さん
ふろぷしーさま、こんばんは♪
とっても嬉しいコメント&応援、本当にありがとうございます!

ミケばあさまの魂の宿った力強いお言葉は、
深い闇を照らす眩く清浄な光となって心に凛然と響き渡ります。

ミケばあさまが珠子ちゃんを信じる気持ちを今も貫いて、
こうして珠子ちゃんのお傍に、しかと寄り添ってくれていることも、
とても嬉しいです!

珠子ちゃんとミケばあさまの揺るぎない強い絆、愛の力で、
どうかクロちゃんを救い出すことができますよう、
私もここから愛を込めて援護射撃いたしております.:*・☆

(2014.07.23 23:40:53)

Re:猫<110> 第9章 魔物 <9>(07/23)  
こんにちは。
今日も暑くなっています。
脱水に気をつけてお過ごしください。
応援をしております。 (2014.07.24 10:41:14)

ケーナさま☆゚・*:.。.  
力強い援護射撃、ありがとうございます!! o(`・ω・´+o)

『愛』とはほんと不思議なものですよね。
目に見えるわけでもないし、確かな証があるわけでもない。
なのに
それを信じることによって、
ときに、人は驚異的なパワーを生み出すことがあります。
どんな『愛』にも、必ず終わりがあるのは
生きているものの定めだけど、
そこに愛があったことだけは
何か形にして残しておければいいのに、と、
妙にきまじめに考えては
一人で照れてしまうふろぷしーなのでした。

ヘ(-′д`-)ゝオソマツ

(2014.07.24 18:12:24)

☆☆☆こうこさま☆゚・*:.。.  
いつも応援ありがとうございます☆

本当に毎日暑いです。
ふろぷしーは冷房が苦手なので、
山から吹いてくる涼しい風だけが頼りです。(>_<)

こうこさまも、どうぞ熱中症にお気をつけてお過ごしくださいね。

(2014.07.24 18:17:20)

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