突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

PR

プロフィール

ふろぷしーもぷしー

ふろぷしーもぷしー

カレンダー

サイド自由欄



little_heart.gif


thumbnailリュキア伝説

リュキア伝説・本館

☆完結しました☆



rykia_contents.gif




鬼の棲む街バナー.gif



little_heart.gif






thumbnailレグルス王

真魚子さまの絵



thumbnailトキ

エメラルドeyesさんのブログ
『ねこマンサイ』
で紹介していただいた、
ふろぷしーもぷしーの過去日記
『迷い犬を保護してしまいました』2008.6.19~10.7



thumbnail鮎屋トキ

『いっしょに歩こう!』
2008.12~2009.1


キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07

お気に入りブログ

バランスパワーミニ … New! 千菊丸2151さん

小説「ゲノムと体験… マトリックスAさん

パンの日々 nako7447さん
道楽オヤジのお気楽… 車屋のオッサンさん
ゆっくりね ラブドルフィンさん

コメント新着

風とケーナ @ ご完結おめでとうございます.:*・☆ ふろぷしーさま、こんばんは♪ この度は、…
ふろぷしーもぷしー @ 千菊丸さま☆゚・*:.。. いつもありがとうございます☆ わずか一、…
2014.08.10
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

 ぼんやり考え込んでいた珠子の耳に、ふと、正樹の不満げな声が聞こえた。

 「・・・だったのかあ。 で、珠子、どんなやつよ、そいつ。 同じ高校のヤツ?」


 えっ? 正樹ったら、誰の話してるのよ?

 と、珠子が声に出すより早く、美緒が話に割り込んできた。


 「ははっ! ばっかだねえ、正樹兄ちゃん。 嘘に決まってんじゃん。 ミエよミエ。 お姉ちゃんにカレなんかできるわけないでしょ。 妹のあたしより色気ないのにさ。 お姉ちゃんは昔から正樹兄ちゃん一筋。 チラッとよそ見したことすらないんだから。 妹のあたしが言うんだから間違いない」


 そういえばあたし今、ひょっとして、正樹のほかに好きな人がいるような、いないような、微妙な言い方しようとした? 正樹の気をひこうとして?


 「こ、こらっ! 美緒っ! 余計なこと言わないの!」


 急に顔の熱くなったのを隠そうと、珠子は思い切りラーメンをすすり始めた。



 ・・・そうよ。 あたしはあたしだもの。 ナナさんとは違う。 あたしはこの街を出て別天地を求めたりはしない。 正樹のいるこの街で、普通の高校生活を送って、普通の仕事をして、普通の結婚をする。 確かに、未来のことなんてわからないけど、少なくとも今は、それがあたしの幸せだという気がする。




 遠い空の上から、ミケがにこにこ笑って珠子を見下ろしているような気がした。


 そうでございますとも、お嬢さま。 ナナさんはナナさん。 お嬢さまはお嬢さま。 しっかり前を向いて、ご自分の道をまっすぐ歩いていけばそれでいいのでございますよ。 どうぞお幸せになってくださいまし。 にゃあ。

完

最終回です ( ^∇^)o_ 彡☆

長い間あたたかく応援していただき、本当にありがとうございました。


人気ブログランキングへ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.08.10 21:21:29
コメント(3) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: