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2005年01月18日
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テーマ: 生きる!(7)
カテゴリ: カテゴリ未分類



コチラ



バチバチバチバチィ










すさまじい衝撃と

青い閃光。






そう

その瞬間は

スローモーションの様に…

永遠の時とも思える

スローモーションの様に…














ケツ顎が倒れるのが見えた。













ドサリ。







「フギャァァァァアアアアアア」


情けない叫び声をあげながら、ケツ顎はもだえる。

あぜんとする看護婦。

「ナニ?」







BSアンテナはブスブスと黒い煙りを上げ、

小さく火花を散らしていた。

ケツ顎は、おどおどと怯えながら、私を指差し、言った。

「コ、 コ、 コ、 コイツ ガ イキナリ マシン ニ テ ヲ ノバシテ…」



私の腕も、ブスブスと煙りを上げていた。



そう。

私は

九死に一生をかけ

BSアンテナを

素手で振り払ったのだ。








いや

振り払った

っというより

殴り払った。






というか

殴った。







いや

一発、かましったった。







BSアンテナは、再起不能に見えた。

なんだろうか。。BSアンテナに触れた瞬間、電流の様なものが、体中を走り抜けた。



ちょっとパチクリしながらも、私は頭を横にぶんぶん振ってみた。

なんと、脳みそにもやの様にかかっていた眠気が、スカッと吹っ飛んでいた。

『ラッキー。。』

心の中でそう呟いた私をよそに、ツカツカと看護婦は医者に歩み寄り、言った。

「オイ ココゾ ッテ トキ クライ シッカリ シテ クレヨ。 ドコ マデ ダメ ナンダ チミ ハ」

「ウ、 ウ、  ウルセェッッ!!
オマエ ハ オレ ノ ジョウシ カ!? ジョウシ キドリ カ!? シャチョウ キドリ ナノカ!!??」

カイチョウ ダ コノヤロー

ぐりぐりぐり…

「イタッ ヤメッ ヤメロォッ!!」

看護婦はヒールで医者を踏み付けていた。

「ア、 ア、 アゴ ヲ フム ナァァァァアア…」







私は

ドキドキしていた。













逃げるには今しかない。











出口の扉は

外へ繋がっている。

あのケツ顎が

機械をズリズリと中へ運ぶために

開ける所を

バッチシ見たおかげで

それはわかっていた。

ありがとう、ケツ顎。

いやむしろ、ケツアホ。

電気は消され、その出口の所在がはっきりわかるわけではない。

でも、逃げなきゃ 改造される。

やるしかない。

外へ出られれば、

逃げられる可能性は、絶対にある。

今しかない。

医者と看護婦の注意が逸れている、

今しかない。









看護婦のパンプスのヒールがポキッと折れた事を皮切りに、二人は取っ組み合い始めた。





私はそっとベッドから降り

そのベッドの影に隠れる。

「オマエ コノ パンプス イクラ シタト オモッテ ンダ コラ」

「シルカ ソンナモノ ダイタイ クツ ハ ナァ ジメン ヲ フミシメ マエ ヘ ススム タメ ノ モノ デアッテ ジョウシ ヲ フミツケル タメ ノ モノ ジャナイ ンダヨ!!」

「アァ? テメェ ノ ドコ ガ ジョウシ ナンダ ゴラ」

「キュウリョウ ハラッテ ンダカラ ジョウシ ニ キマッテ ンダロガァァァ!!!」

「オマエ ノ キュウリョウ ジャァ コノ パンプス カタホウ ダッテ カエネェ ンダ ボケエェ!!!!」

忍び足で

暗闇に紛れる。

「ナンダト!! コチトラ 『スーパー マッハ スペシャル 2005』 ノ カイハツ ニ オワレテ キノウ ハ テツヤ ダッテンダ バカヤロー!
セイイッパイ ダッテ ンダ バカヤロー!!」 

「スーパー… ナンダッテ? 『スーパー バッハ スキャンダル ミセモン』?」

「ツッコメ ネェヨ!! チゲェ ヨ!! 『スーパー マッハ スペシャル 2005』 ダ ヨ!!」

「ナンド キイテ モ オボエランネェ ナ ソノ ナマエ。 カエロ。 モット アグレッシブ デ ハート ガ ギュッ ト  コモッタ ゴージャス ナノ ニ カエロ。 ツイデ ニ カオ モ セイケイ シロ」

「カオ ハ カンケェ ネェダロガァァァァァ!!!!」

まっすぐ歩き

まずは壁探す。

壁をつたっていけば

扉に辿り着くはずだ。

「ゴメン。 カオ ジャナクテ… アゴ… ダヨネ…?」

「キマズソウ ニ シテル イミ ガ ワカラネェヨ!!!」



壁を探してただただ音をたてない様に歩く。

とても広い。。異次元とかだったらどうしよ。。

振り返ると二人は

お互いの髪やら顎やらを掴み合って

もみくちゃになっている。

もうめちゃくちゃに

戦っている。

ぶっちゃけ
















お前ら相当バカだろ?







頭蓋骨の中

ネチョネチョだろ?

むしろ

ピーマンだろ?








帰ったら

お前らの事なんか

日記のネタにしてやる。

サラッと

芸の肥やしにしてやる。

私は心の中で

ガッツポーズを決めながら

密かにそう誓った。





コツンッ





指先が

何かに当たった。

壁だ。

辿って、出口を探す。

パントマイムで壁を作る人の様に

わさわさと探す。

音をたてちゃいけない。。気付かれちゃいけない。。

だけど早く見つけなきゃ。

大の字の様に両腕を広げ

スルスルと横へ移動し、

必死こいて、夢中で探した。

夢中だった。が、

辺りの空気が

重い事に

やんわりと気付く。

静けさが

闇を支配している。








い や な 予 感 。










バンッ






大きな音がして

部屋の電気が一斉につく。








「イタ ゾ!!」








振り返ると医者が私を指差し、睨んでいる。







見つかってしまった。







しかし

不幸中の幸い。明かりがついたおかげで、出口がはっきりとわかった。

私が探していた場所からは

程遠い場所にあった。









アレレ?

おかしいなぁ?

ここらへんのはずだったんだけど…?

夢中になるあまり、自分が方向音痴だという事も忘れていた。







なにはともあれダッシュ!!

した

その時













シュンッ

















ん?





ストンッ



びぃぃぃん…








何かが私の鼻先を

かすめて飛んでいった。

なんだ?っと

見ると

壁に注射器が刺さっていた。








おそるおそる振り返る。

看護婦が

ダーツを投げる時の姿勢

立っていた。

「チッ」

表情のない顔で舌打ちし、看護婦は、言った。










「オトコ ジャナイ ト アタラナイ ンダヨネー」





















男じゃないと当たらない!?











もっと詳しく聞きたい。 という興味が

瞬時に、

恐ろしく

コンコンとわきあがった。

が、なんとかそれを振りきる。

逃げなければ。

出口はすぐそこ!!!

ダッシュ!!!

そして

派手に転んだ。

前歯が折れたかと思うくらい

派手に転んだ。

もう、 看護婦の言葉に対して 動揺しまくり

足と足がもつれて

なかなか前に進めない。

それと同時に

襲ってきた新たな恐怖。






「センセェ。 コナイダ カッタ  コブラッティー スペシャル  ナゲチャッテ イイ デス カ??」

ダメ ニ キマッテ ンダロォォ!! シュンサツ  シテ ドウスン ダヨ!! モット フツウ ナノ ナイノカ!!」

「ナイ デス。 コブラッティー スペシャル カッタ ラ カネ ガ ナクナリ マシタ」

「キケン ナ ムダヅカイ シテ ンナァァ!!」

医者を半ば無視し、看護婦は私に向かって「コブラッティー スペシャル」を 構えた。

「ヤメロォ!! マジ デ ヤメロォッ!!!」

「ダイジョウブ。 コンド ハ ハズサナイ」

「イヤ モット ダメ ダカラ!!」

私はペタン、ペタン、と出口へ近付く。

転んだ時に、左足をひねってしまった…

BSアンテナのせいで左手はボロボロだし…

いや、もう全体的にボロボロだった。

それでも出口に近付く。

「スデ デ ツカマエロ!!」

医者が叫んだ。

「ソウイウ オマエ ガ ヤレ!!」

看護婦がとっさに返す。

「ムリ ダヨ! デキナイ ヨ!!」

医者は両手をぶんぶん振って、拒否している。

「ナニ イッテ ンダ。  キミ ナラ デキル サ

「ナンダヨ ソレ! ドンナ テンカイ ノ セイシュン ドラマ ダヨ!」

「イイカラ イケ」

看護婦は、威圧的な態度で医者をグイグイと私の方へ押してきた。

「ウワァァン!  イヤ ダァ!! ヤメテェ!!!  シニタクナイ!! マダ シニタクナイ!!

医者は情けない声を上げて看護婦にしがみついている。

そして看護婦は医者を無表情なまま押し続け、かつ、ボカスカ殴り始めた。

何故かはよくわからないが…








恐れられてる?









理由などこの際どうでもいい。

とにかくラッキーだ。

奴らは無闇に私に近付けない。





右手がドアノブに触れる。

ガチャリ。音をたてて、ドアが開いた。

新鮮で、冷たい空気が、頬に触れる。

ドアを閉め…








コツン。








ん?











海賊の旗の様なドクロに

牙をむいた

コブラが絡み付いている絵が

プリントされた注射器



閉めようとした扉に

刺さっていた。




コ、



































!!









思いきり扉を閉めた。

そしてやっとこさ逃げ出して外に出たら

地球じゃなかった。

なんて事があったら

どうすりゃぁいいの?っと思っていたのだが

な、なんと

そこは

私の家から歩いて五分とかからない場所にある、建物だった。

そう。ここは

元々はセブンイレブンがあって

それが潰れて

ずっと「ペナント募集!!」になっていたのだ。

白い紙が窓に張られて

中がずっと見られない様になっていたのだが。。







そして私は歩き出す。

横断歩道をよろりと渡り切ると

丁度青信号が赤信号に変わった。

車がゴゥゴゥと行き交う。

そしてまた一歩、また一歩、と踏み出す。









「マテ!!」









振り返ると

アゴが横断歩道の前で叫んでいる。








「マツノダ!!!

セイデンキセイジン!!」














































終わるはずだったのに続く。



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最終更新日  2005年02月18日 20時44分49秒


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