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ラスト、コーション(DVD) ◆20%OFF!1942年、日本占領下の上海。抗日運動に身を投じる美しき女スパイ、ワン(タン・ウェイ)は、敵対する特務機関のリーダー、イー(トニー・レオン)暗殺の命を受ける。やがてその魅力でイーを誘惑することに成功したワンは、彼と危険な逢瀬を重ねることに。死と隣り合わせの日常から逃れるように、暴力的なまでに激しく互いを求め合う二人。しかし、運命の時は刻々と迫っていた――。(cinemacafe.netより)観ている間中、全く眼が離せませんでした。2時間30分以上にわたって、ものすごい緊張感が途切れることのない素晴らしい作品だったと思います。わたしなんかが何か感想を書いても、安っぽくなってしまうようで気が引けるんですが…。個人的にはものすごい美形というわけではないと思うのですが(どちらかというと「かわいい」という感じ)、女スパイ・チアチーを演じるタン・ウェイは強い視線が印象的な女優さんです。イー(トニー・レオン)に「逃げて」と言ったときの眼が忘れられません。幼さを感じさせる学生時代から、組織の一員となってスパイとして「色」を使う「女」に変わっていく様には凄みさえ感じました。トニー・レオンからは特務機関のリーダーであることの恐ろしいほどの孤独が痛いほど伝わってきます。この二人が信じ合っているのか、疑い合っているのか、これは罠なのかそうでないのか?まさに手に汗握る緊張感です。激しい性描写が話題となりましたが、全くいやらしい感じはしませんでした。快楽のための行為ではないからだと思いました。お互いを試しあうためであったり、あるいはどうしようもない恐怖や孤独をぶつけるためであったり…。タン・ウェイの薄い撫で肩や華奢な姿態が、その行為をより痛々しいものに見せる効果を出していたように思います。チアチーに最後の尋問をしなかったイーの心境はどんなものだったのか?チアチーはなぜ自殺しなかったのか?イーはチアチーが処刑されるその瞬間、何を思ったのか…?そしてチアチーはその時何を…?で、最終的には共産党が勝つわけですから、イーのその後の運命というのも観客には想像できるわけですし…。観終わったあともいろいろ考えて後を引く作品です。あと、細かいところで言うと、チアチーがイーに疑われ罠に掛けられたかもしれないと思いながら指示された場所に行くと、実は指輪を作ってくれるためだったとか、そういう緊張と緩和。そういったことがチアチーの心を大きく揺さぶったことは想像に難くありません。日本式の料亭で、イーのためにチアチーが中国の歌を歌い踊る場面の切なさ・美しさも忘れがたいですね。全体に日本占領下の上海の、美しく洗練されているけれどどこか退廃的な、閉塞された雰囲気が伝わってくる感じです。また、任務に失敗したチアチーが乗った人力車の風車とかの映像も心に残っています。ああ、やっぱりうまく書けません^^;結局、トニー・レオンかっこいいな、とか、わたしにはスパイは無理だな、とか、そんなことを思いました^^;『ラスト、コーション』2007年(米・中・香港・台湾)監督:アン・リー(李安)原作:チャン・アイリン(張愛玲)「色・戒」(「傾城の恋」より)脚色:ワン・フィリン(王フィ(「恵」旧字体に「草かんむり」)玲)、ジェームズ・シェイマス撮影:ロドリゴ・プリエト出演:トニー・レオン(梁朝偉)、タン・ウェイ(湯唯)、ワン・リーホン(王力宏)、ジョアン・チェン(陳沖)、他2007年第64回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)受賞同オッゼラ賞(撮影賞)受賞
2008.10.24
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夕映え少女 デラックス版文豪・川端康成の初期短編集から、女性を描いた傑作4本を原作に映像化。「夕映え少女」…原作者である川端康成自身をおもわせる主人公・瀬沼が、一枚の絵画に導かれ、海岸の保養地に赴く。そこで見たのは、あの絵画に描かれた夕映えのように美しい少女の姿と、それに憧れる大人の女性たち。胸を患って静養している少年と、少女との悲しい恋愛は、やがてロマンに向かって突き進む。「イタリアの歌」…大学の実験室でアルコール爆発事故が起こり、全身火傷によって死が迫る博士と、その悲惨な姿を目の当たりにしながら、一人で生き抜く決心を固める恋人の女助手。やがて声楽を志していた女助手は、胸に秘めた激情を歌にのせる。ほか2編。(goo映画より)DVD化されました~O(≧∇≦)O!!さっそく観てみました。◆「イタリアの歌」一番思い入れの深い作品だったので、「あれ、ちょっと…」と思うところもないわけではないですが、雰囲気がよく出ていたと思います。女優さんがよかったです。「蛇にピアス」で話題になっている吉高由里子が主演しています。彼女の笑った時と思いつめた時の表情のギャップがとても良かったと思いました。死にゆく愛への惜別、一人生きていくことの孤独と向き合い歩いていこうとする強さが伝わってきたと思います。もうちょっと説明して、と思うところもありましたが、短編としてはこのぐらいコンパクトなほうが良かったのでしょう。◆「むすめごころ」小説を読んでいたときにはあまり思わなかったのですが、映画を観て、咲子(山田麻衣子)と静子(高橋真唯)の佇まいを見てこう思いました。静子は、当たり前のように素直に娘、女、妻、母へと、何の躊躇も疑問も持たず変わっていくことができる女の子で、咲子はそうはできない自分を感じていたのではないか?だから武(柏原収史)には静子の方がふさわしいと思ったのかな?と。山田麻衣子の強い視線をみて、そんなことを感じました。そういう意味でも、見事に妻・夫婦に変わっていく姿を目の当たりにする引越しの場面があったらなお良かったのになぁ、と勝手なことを思ってしまいました。ただ実際その場面があったら確かに冗長になっていたかもしれませんし、それを武の家族3人の姿1シーンを映すことで表現した監督のセンスのほうが正しいのでしょう。◆「浅草の姉妹」原作の雰囲気がよく出ていたと思います。セットも素敵でした。裏世界、底辺の世界で生きている女たちの気概とプライド、背筋をピンと伸ばして生きている姿が気持ちよく感じました。◆「夕映え少女」純粋でいられない大人たちには少女(五十嵐令子)がまぶしく見えたことでしょう。純粋さゆえに選んだ行為を、だからお栄(宝積有香)は止められなかったのでしょう。少女は永遠に美しい少女の姿のまま生き続ける。俗・欲とは無縁の世界で。東京藝術大学大学院映像研究科の学生さんの作品ですが、過度に実験的になることなく「夕映え少女」の世界がよく描かれていたと思います。「夕映え少女」ホームページ※追記(08/12/31)「夕映え少女」 予告編 『夕映え少女』2007年(日本)原作:川端康成「イタリアの歌」監督:山田咲脚本:小林美香出演:吉高由里子、高橋和也、他「むすめごころ」監督:瀬田なつき脚本:菅野あゆみ出演:山田麻衣子、高橋真唯、柏原収史、他「浅草の姉妹」監督:吉田雄一郎脚本:山田卓、菅野あゆみ出演:波瑠、韓英恵、三村恭代、河合龍之介、他「夕映え少女」監督:船曳真珠脚本:多和田紘希出演:田口トモロヲ、宝積有香、五十嵐令子、円城寺あや、いしのようこ、他※自ブログ内関連記事 「夕映え少女」 川端康成
2008.10.09
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なぜ彼は約束どおり谷川岳に向かわなかったのか八五年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く力作北関東新聞の記者・悠木は、同僚の安西と谷川岳衝立岩に登る予定だったが、御巣鷹山の日航機墜落事故発生で約束を果たせなくなる。一方、一人で山に向かったはずの安西は、なぜか歓楽街でクモ膜下出血で倒れ、病院でも意識は戻らぬままであった。地方新聞を直撃した未曾有の大事故の中、全権デスクとなった悠木は上司と後輩記者の間で翻弄されながら、安西が何をしていたのかを知る――。実際に事故を取材した記者時代の体験を生かし、濃密な数日間を描き切った、著者の新境地とも言うべき力作です。(文藝春秋サイト より)最近映画化されたことをきっかけに再読してみました。夏の熱気が伝わってくるような作品ですね。新聞記者としての誇り、組織の一員としての自分との葛藤。自分が正しいと思うことが組織の理屈でねじ伏せられようとし、記者としてのプライドを捨てるくらいなら辞める、と決意した時に浮かんだ家族との生活を失いたくない!という恐怖。「人間の死」を目の当たりにした若手記者の、壊れてしまいそうな自分の心を押し隠すように自らを鼓舞するような姿。携帯電話のない時代、どろどろになりながら現場を文字通り走り回る記者たち。わずか1週間ほどの出来事であることが信じられないような濃密な時間が詰まっています。ただ、個人的には共感、というか感情移入できる部分が見つけにくく(わたしは男でも企業人でも家庭人でも、山屋でもないので…)、「物語」としての捉え方しかできなかったことが残念です。これは作品がつまらないということではなく、ほんとに個人的な感じ方だけの問題です。ドラマや映画の方で改めて観てみたいと思います。※ブログ内関連記事 ドラマ「クライマーズ・ハイ」原作:横山秀夫映画「クライマーズ・ハイ」原作:横山秀夫『クライマーズ・ハイ』横山秀夫 クライマーズ・ハイ発行:2003年8月発行所:文藝春秋価格:\1649(税込)文庫本 クライマーズ・ハイ文春文庫(税込\660)ドラマ『クライマーズ・ハイ』(NHK) クライマーズ・ハイ(DVD) ◆20%OFF!放送日:2005年12月10(土)、12月17日(土)19:30~20:45(全2話)演出:清水一彦(前編)・井上剛(後編)原作:横山秀夫脚本:大森寿美男出演:佐藤浩市、大森南朋、新井浩文、高橋一生、岸部一徳、赤井英和、他第43回(2005年度)ギャラクシー賞優秀受賞第32回(平成18年)放送文化基金本賞(前編)、出演者賞 佐藤浩市(前編)2007年エランドール賞プロデューサー奨励賞 若泉久朗NHKドラマ:「クライマーズ・ハイ」(ドラマサイト)【期間限定】クライマーズ・ハイ デラックス・コレクターズ・エディション『クライマーズ・ハイ』2008年(日本)監督:原田眞人原作:横山秀夫脚本:加藤正人、成島出、原田眞人出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努、他2008年度第51回ブルーリボン賞作品賞受賞同 助演男優賞受賞 堺雅人2008年第33回報知映画賞主演男優賞受賞 堤真一同 助演男優賞賞受賞 堺雅人「クライマーズ・ハイ」公式サイト
2008.10.07
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黒い家 スペシャル・エディション(DVD) ◆20%OFF!デボ生命で保険査定業務を担当しているジュノ(ファン・ジョンミン)はある日、「自殺した場合、保険金は出るの?」という一通の電話を受ける。それが“指狩り族”たちの仕掛けた悪意ある罠の始まりだと知らずに。そしてジュノは、想像を絶するこの世の地獄へと引き込まれていく…。日本ホラー小説大賞受賞「黒い家」を韓国で完全映画化。(cinemacafe.netより)(※映画では「トンブ生命」となっています。)「黒い家」(1999年・監督:森田芳光)の韓国での再映画化作品。本作では、オリジナルよりも主人公の内面により焦点が当てられているようです(原作の設定が生かされている)。弟の自殺に責任を感じ、それがトラウマになっているジュノ(ファン・ジョンミン)は、「人間の死」について深く考えざるを得ず、そのため積極的と思えるような行動でチュンベ(カン・シニル)とイファ(ユ・ソン)夫婦に関わっていきます。イファは儚げで美しい風貌で、そのような女性が実はモンスターであったという意外性からくる恐怖を狙っているのでしょうが、「心がない」という怪物性をどうも感じられなかったです。何と言うか、かわいそうな人間に見えてしまうというか…。やってることは恐ろしいんですけどね^^;ジュノ自身に「イファも人間でした」と言わせており、誰でもイファになり得ると言いたいように感じましたし、最後に「自分は弟を死なせてしまった。そして許されたいと思っている。それが人間だ。」というジュノの言葉に呼応するようにイファが自ら死んでいくような持って行き方は、個人的にはどうなんだろう?と疑問に感じました。この物語に限れば彼女が行った行為は怪物そのものであり、辛い過去やわずかな人間性があったとしても、それをもってその行為が少しでも相殺されることがあってはならないとわたしは思っていますので…。妻の言いなりにしか動けない、自分の意志があるのかないのかわからないような夫・チュンベが、燃える家の中に妻がいることを嘆くシーンもちょっと違和感がありました。すごく真面目に作ってある映画だと思いますし面白く観たのですが、直球すぎる感じと言ったらいいのでしょうか。オリジナルの、ある種の滑稽さと暴力が混じり合うことによって生まれるアンバランスなグロテスクさが、わたしは好きだなと思いました。『黒い家 エンジビル』2007年(韓国)監督:シン・テラ原作:貴志祐介脚本:イ・ヨンゾン出演:ファン・ジョンミン、カン・シニル、ユ・ソン、キム・ソヒョン、他※自ブログ内関連記事 「黒い家」 原作:貴志祐介 日本版
2008.10.04
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やっとパソコンが戻ってきまして、とりあえずネットにつなげられる状況になりました。これでしばらくは大丈夫かな~^^;?またぼちぼちやっていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします
2008.10.03
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