PR
キーワードサーチ
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
フリーページ
職業はジャーナリストで話す様子も知的な印象の人。
現在は薬で社会生活はできているが、症状が酷いときなんと自分の指を切断したという。
その出来事をまるで他人事のように淡々と話す彼に普段の様子と症状が酷く出た時のギャップがこれほどのものなのかとそのインタビューで感じた。
その彼と恐らく同じ病気の男がこの映画の主人公の友人コルムとして出てくる。
パブに行くにも誘い合って行っていたのにある日を境に絶好されてしまい戸惑う主人公の男パードリック。
たしかにこんな態度をされたら悩む。何か気になることを言ってしまったかと悶々としてしまうのは私も経験がある。
小さな島でみんな知り合い。行きつけのパブでもコルムの変貌は主人も客もみんな知っている。
心配なパードリックはコルムから「これ以上つきまとうなら自分の指を切る」と脅されそして実行に移される。
狂気の人になってしまったコルムをそれでも見捨てられないパードリック。
おそらく発達障害らしい若い男ドミニクに愚痴ると「12歳か」と呆れられる。
このドミニク、ちょっと足りなさそうな様子ながら発する言葉は老人のような深く的確な話しをする。
パードリックの妹に告白する時も自分に素直に相手に気遣いながら。もちろん断られてしまうが。
ドミニクはパードリックにとってコルムの次に大事な友人のようだ。
妹が島を出て手紙でこちらの生活は快適だからこちらで一緒に暮らそう。家畜達はドミニクに頼めば良い。と言ってるようにドミニクは家族のように信頼されているんだ。
パードリックとコルムが懺悔をする時に登場する神父も面白い。
神父というと理性的で穏やかな対応をするイメージなのに、悪態を突かれて堂々と受けて立ち、相手に悪態を突き返す。
コルムが悩みを懺悔するとすでにその詳しい内容を知っている神父に愕然とする。
小さな島で小さな諍いもすぐに島中に広がるのだろうな。
ハラハラドキドキも無く静かに進むこの映画。映像が映す風景やそこに住む人達の様子とか興味深くて最後まで飽きることがなかった。
石を積み上げて区画をつくっているようで畑ではない草地が延々と続く島の風景。
海に面した断崖絶壁。
パブではメニューはお酒のみ。おつまみは出さないのだ。
家族の印象が薄い。
みんな兄妹や片親と成人した子供、一人暮らし等で小さな子供が出てこない。
1920年代なので電気は無くランプの明かり。
質素な食事。
皿1枚にシチューのようなものだけとか、お粥のみとか。
質素な生活だなとは思ったけど当時の日本も当時は似たようなものだろうなと思った。