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その中でその場にいた教師が救助袋を使おうと思ったが上手くできなくて諦めた、という話で昔の勤め先の避難訓練を思い出した。
勤め先のデパートでは年一回開店前に避難訓練があり、5階にいたので避難袋を使用した訓練をした。
非常口の窓を開け、手前のボックスに格納された避難袋を取り出し、注意深く地上へ降ろす。
万全のチェックの後一人ずつ地上へ降りる。
非常口は窓のタイプなので救助袋のボックスに備え付けられた数段の階段を上り、テントと同じ素材に見える丈夫な布製の袋が金属の枠の奥に広がって見える。
自分の番が来ると入口の上部のバーを両手で掴んで両足を救助袋の中に入れ、地上部からのOKサインが出てから手を離す。
ベージュ色の布地がものすごい速さで通り過ぎていく。景色は見えなくてもそのスピードに気持ちが付いていかない。叫び声も上げていたかも。
ものの数秒で地上に到着。先に降りた同僚たちとこのスリルを共有したくてかなりテンションが上がった。
初めての救助袋で気付いたことは、ニュースではよく見ていた光景だけど、実際経験すると思った以上にかなりのスピードでスリリングであること。
またこのニュースで教師が救助袋の扱いがよく分からなくて訓練していなかったと思われること。
こんな状態でもし救助袋が使える状態にできたとしてもどこかに不備があり、それに気づかず使用したら二次被害も出たと思う。
幸い避難できる場所があり、全員助かったのは不幸中の幸いだけど、子供達の心の傷にならなければ良いなと思う。