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それをBSで再放送され久しぶりに見た。
今から30年くらい前の映画。
身体にタトゥーのある人やLGBTQ、多人種が私が私がと自己主張してくる猥雑さは皆無。
アメリカ南部の田舎町に住む小さな美容院に集う仲良しがわちゃわちゃとお喋りしながらの静かな生活の物語。
ハラハラドキドキは無いが生活の様子やお喋りの内容が日本人とそうかわりなくて身近に思える。
話の中心の母娘の娘が糖尿病の持病がありながら納得の上で妊娠する。
心配する母親。でも産みたいと主張する娘。結局無事出産できその子が1歳くらいの時、娘は亡くなってしまう。
新聞の書籍の広告でもこの類の本の紹介を見た。
自分は癌で余命もわかっているけどそれでもあえて妊娠し出産します、と。
夫婦でしっかり話し合った結果だとしても生まれてくる子の世話は祖母の手を借りなければ生活はまわらない。
おそらく祖母も納得の末なのだろうけど、もし私がその立場になったら反対する。
血も涙もない冷酷な祖母と言われても反対する。
余命がわかっていてあえて出産し、小さな我が子を残して旅立った若い母親と聞けばお涙頂戴の美談になるけど、その影で必死に生活を回している残された夫と祖母祖父がいる。
孫を育てる祖母は年々高齢になり、孫育てがしんどくなるのは明らか。それを自分の感傷だけで子を生むことはわがままでしかない。
残された夫だってその後の人生がある。
それだけが引っかかったこの映画。
男性は脇役に徹し、普通の女性達の日々の生活。
ラストは命をつなぐように妊娠し、出産の兆候がでた仲間の女性が近所の人の車に乗せられて病院へ向かう。
その後を夫が友人のオートバイの荷台に乗って追っていく。
人が亡くなり涙を流し、命の誕生に思いを馳せる。
穏やかで素敵な映画。