私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2015年06月02日
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カテゴリ: 千の朝
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 これを逆から見ると、彼らは理論的にはもっと出世したり給料が高くなったりする転職のチャンスがあったとしても、もとからいる企業に忠実に留って働き、立身出世もその企業内でのみ心がける、ということになる。

 ちょうど親が子を勘当したり、子が親を見捨てたりすることがほとんどないように、雇用者と被雇用者は相互に固い梓で結ばれつつ、会社の栄枯盛衰を共にするのだ。

 「忠誠」が中心的な価値基準になっており、これはもしかしたら日本の社会全体についてもいえることかもしれない。

 むろん欧米でも以前は、小さな手工業的な職場では家族的性格が支配していたが、日本ではこれが何千と労働者がいる近代的大企業になってもまだ失われていないのである。

 日本人に職業を尋ねると、たいていの場合、働いている会社の名前をいう。

 これがつまり彼らの「家族名」だ。

 ファーストネームに当るもの、つまりそれぞれの人間の果している機能、社長なのか技師なのか運転手なのかは、その後になってからしか語られない。






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最終更新日  2015年06月03日 06時54分42秒
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