私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年01月31日
XML
カテゴリ: 千の朝



 そもそも日本では、幕末期から近代にかけて、
 天皇を全国的シンボルとして掲げることで、
 藩に体現されたような地域的割拠性が克服され、
 国民意識が形成されていったという歴史的事情がある。

 その過程で、天皇の権威に支えられる「勅命」と
 国民の側から発せられる「公議輿論」とを
 矛盾なく両立させる道が探られ、
 それが、

 先の「五箇条の御誓文」となって結実した。

 すなわち、「公議輿論」は、
 「勅命」の内容とされることで、正統性を獲得し、
 その一方で、「勅命」は、「公議輿論」に即することで、
 その権威を維持するという構造が生まれたのである。

 現行憲法や「改正試案」における、天皇の名における
 法律の「公布」や大臣の「任命」といった行為の意義は、
 そこに淵源すると考えるべきであろう。

 さて、以上の点を念頭におけば、
 「国民主権」についても、日本とは歴史も異なる
 フランス革命の事例に引き寄せて理解するのではなく、


 すなわち、日本国憲法は、「国民主権」をうたうことで、
 貴族院や枢密院といった機関を廃止し、
 実質的な政策決定の主体が民意を代表する
 議会にのみある旨を宣言したと理解すればよいのではなかろうか。

「市場と国家」 坂本多加雄 藤原書店





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年01月31日 05時10分05秒
コメントを書く
[千の朝] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: