R-BEAR　非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)

「東宝特殊美術部外伝下」

TAC監督お勧めの本。

オヤヂの世代にとっては、東宝と言えばゴジラ、ゴジラは子供時代のヒーローだった。

はじめてゴジラの映画を見たのは通っていた小学校のグランドでした。

当時は夏休みの一大イベントとしてグランドでの野外映画会があった。

主催ていたのは地域の「未亡人会」らしい、親たちが「ミボウジン」という言葉を使っていたから何となく覚えている。戦争で家族を失った人々が共同で生活を支えていたのかもしれない。

そんな時代だった。

稲荷大社の千本鳥居は現在外国の旅行者に人気だが、市電が走っていた頃の稲荷大社は戦傷軍人で溢れていた。白い着物を着て鳥居の間に座り、軍歌を歌いながら物乞いをしていた。

怖かった。

ゴジラはそんな時代のヒーローだった。

そのヒーローを生み出した東宝特殊美術部の裏話。

下巻ではビオランテの話も出てくるみたいなので、新しいゴジラの時代になっているみたいだ。

楽しみに読んでみたい。

上巻はこちら。