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2006.08.30
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カテゴリ: 本のある暮らし
残虐記 心療内科を訪ねて きちぼん

先日図書館で借りた 桐野夏生『残虐記』 を読み終えた。
誘拐され監禁された少女の心理描写には、非常に居心地の悪いような、
深層心理のなかの一番見たくない思い浮かべたくない、語彙にできないイヤ~なものが 
湧き上がってくるような不安感(に近い)にとらわれる。
落ち込むとか滅入るのとはまた違うのだが、自分も幼い頃こんな心境になったことがあるような


それほど著者が〈読ませる〉〈上手い〉ということなのだろうが・・・。
読後感が悪いかもなぁ~と思いつつ読み進む。
助け出されてからの描写は「う~ん、そんな気にもなるだろうな」と、
それほど違和感なく読むことができた(かも)

実在の監禁事件とどうしても想像が重なるが、その想像を検事に託して上手く描いている。
それに主人公(少女)の視点が、男性になったり女性になったりする印象があり、
その手法(?)を面白く感じた。
私の好みとしては、蒸発した主人公(少女長じて作家となる)に、ラストに愛情込めた 
描写をせめて一行でも欲しかったけど・・・。

最近刺激の強い本を読んでいなかったのかどうか、読後しばし呆然とさせられた一冊 
「OUT」を読んだときも迫力・実力を感じたが、その力が凝縮されているようだ。

すごい小説・一気に読ませる小説(褒め言葉)なのは確か。
ずしりときた一冊だが、桐野本は続けて読むことは心臓に悪いと思った 

●タイトルで一句 “本の虫こころ乱るる『残虐記』” 

○今日図書館で借りてきた2冊

心療内科を訪ねて (夏樹静子)
《こころ》の本って、時々読みたくなる。自分が境界型とは思わないけど、弱い人間で
あるとは思う。好奇心+心の準備か?

きちぼん

製作者にむかしの知人の名を見つけた 

 水上勉の新刊 『筑波根物語』 が良さそうなら購入したい。









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最終更新日  2006.08.30 14:13:35 コメント(6) | コメントを書く


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