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2007.01.13
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カテゴリ: 読後感あれこれ
島耕作
売れっ子漫画家・エッセイストの柴門さんの文学エッセイ。



タイトルから連想するものは、文豪たちの恋物語?

と思いきや・・・
作品ざっくり、作者もざっくり、さらさらとサイモン流文学ナビ。
24の文芸作品を解説しているが、目次の一行キャッチが秀逸かつ笑える。
中味はもちろん面白かった。

『舞姫』森鴎外
出世をとるか、女をとるか。男は一度では決められない

『或る女』有島武郎
魔性の女とは、傍迷惑な自己チュー女のことである

『金色夜叉』尾崎紅葉


『死の棘』島尾敏雄
憎しみの大きさで愛を確認する似た者夫婦

『春の雪』三島由紀夫
禁断のみだらな恋に燃える刹那こそ思考の美

『不如帰』徳富蘆花
愛を貫く二人にとって手強いのは、時代の波より姑の執念(以上目次より抜粋)

・・・とこんな具合 
村上春樹・川端・菊池・太宰・樋口・谷崎・吉行ほか18人もこの調子

あっけらかんと辛辣に、イヤミな部分は一切なしで
楽しくナビってくれたのは好ましい。

著者の人がらだろう、面白いのでオススメ本
私は文庫になったら買いたい本。








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最終更新日  2007.01.13 23:45:29 コメント(7) | コメントを書く


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